「得手不得手」とは?意味・読み方・使い方を例文付きでわかりやすく解説

それぞれ異なる木工作業に取り組む地域の木工教室

「得手不得手」という言葉を、
「人にはそれぞれ得手不得手がある」
のように耳にすることがあります。

何となく「得意なことと苦手なこと」という意味だとわかっていても、「得手不得手」の正しい読み方や、「得意不得意」「向き不向き」との違いまでは迷うかもしれません。

また、「不得手です」のような使い方が自然なのか気になることもあるでしょう。
この記事では、「得手不得手」の意味と読み方、使い方を例文とともに解説し、「得意不得意」との違いや類語・言い換えについてもわかりやすく紹介します。

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「得手不得手」とは?意味をわかりやすく解説

「得手不得手」とは、得意なことと不得意なこと、上手にできることと苦手なことを表す言葉です。

「人にはそれぞれ得手不得手がある」のように使われ、誰にでも得意な分野と苦手な分野があることを表します。

「得手」は得意とすること、「不得手」は得意ではないことを意味し、この二つを組み合わせたのが「得手不得手」です。

日常では「得意不得意」という言葉もよく使われますが、「得手不得手」も基本的には同じような意味で使われます。

「得手不得手」は得意なことと苦手なことを表す

「得手不得手」は、人によって上手にできることと、そうではないことがあることを表します。

たとえば、

「仕事には誰でも得手不得手がある。」

という場合は、仕事のすべてを同じように上手にこなせるわけではなく、人によって得意な業務と苦手な業務があるという意味です。

また、

「彼は計算が得手だが、人前で話すことは不得手だ。」

とすれば、「得手」と「不得手」をそれぞれ単独で使うこともできます。

つまり、

得手=得意なこと・得意とすること
不得手=不得意なこと・苦手なこと
得手不得手=得意なことと不得意なこと

という関係です。

能力や技能などについて、その人の得意・不得意を表すときに使われる言葉と考えるとわかりやすいでしょう。

「得手不得手がある」とはどういう意味?

「得手不得手」は、

「得手不得手がある」

という形でよく使われます。

これは、「得意なこともあれば、不得意なこともある」という意味です。

たとえば、

「パソコンの操作にも得手不得手がある。」

という文章なら、パソコンを使う人すべてが同じように操作できるわけではなく、得意な人も苦手な人もいることを表します。

「人には得手不得手がある。」

なら、人にはそれぞれ得意な分野と不得意な分野があるという意味になります。

そのため、「得手不得手がある」は、誰かの能力を一方的に評価するというより、人によって得意なことや苦手なことが異なることを表す場合に使いやすい表現です。

人によって得意・不得意が異なることを表す

「得手不得手」は、一人の人の中にある得意・不得意だけでなく、人と人との違いを表す場合にも使われます。

たとえば、

「同じ仕事でも、人によって得手不得手がある。」

「文章を書くことにも得手不得手がある。」

「家事にもそれぞれ得手不得手がある。」

などと使えます。

ある人にとって簡単なことでも、別の人には難しいことがあります。

反対に、自分が苦手なことを他の人が得意としていることもあるでしょう。

このように「得手不得手」は、能力や技能には人それぞれ違いがあることを表現できる言葉です。

なお、「得手不得手」は人について使われることが多いものの、

「この方法には得手不得手がある」

のように何にでも機械的に使える言葉ではありません。

基本的には、人の能力や技能、物事への向き・不向きなどについて使うと自然です。

「得手不得手」の読み方は?

「得手不得手」は、「えてふえて」と読みます。

「得手(えて)」と「不得手(ふえて)」を組み合わせた言葉です。

漢字だけを見ると読み方がわかりにくく、「とくてふとくて」などと読みたくなるかもしれませんが、そのようには読みません。

また、「得手不手」という表記を見かけることがありますが、一般的には「得手不得手」と書きます。

まず、それぞれの読み方から確認してみましょう。

「得手不得手」は「えてふえて」と読む

「得手不得手」の読み方を分けると、

得手=えて
不得手=ふえて

となります。

したがって、

得手不得手=えてふえて

です。

たとえば、

「人にはそれぞれ得手不得手がある。」

は、

「ひとにはそれぞれ、えてふえてがある。」

と読みます。

「得手」という言葉を普段あまり使わない人にとっては難しく見えるかもしれませんが、「得意不得意」と同じように、得意なことと不得意なことを一組にした表現です。

「得手不手」は間違い?

「得手不得手」を調べていると、「得手不手」という表記を目にすることがあります。

しかし、一般的に使われる表記は「得手不得手」です。

「不得手」という一つの言葉があり、「得手」と「不得手」を組み合わせて「得手不得手」となっています。

そのため、

× 得手不手
○ 得手不得手

と覚えておくとよいでしょう。

「得手不手」と書いてしまうと、「不得手」の「得」が抜けた形になります。

読み方も、

「得手不手=えてふて」

などではなく、正しくは「得手不得手=えてふえて」です。

文章を書く際には、「不得手」を一つのまとまりとして覚えておくと間違いにくくなります。

「不得手」の読み方は「ふえて」

「不得手」は「ふえて」と読みます。

「不得意(ふとくい)」と意味が近いため、「ふとくて」などと読んでしまいそうですが、「不得手」は「ふえて」です。

「不」は「~ではない」という否定の意味を加えるため、

得手=得意とすること
不得手=得意ではないこと

という関係になります。

たとえば、

「私は人前で話すことが不得手です。」

なら、「私は人前で話すことが苦手です」という意味です。

「不得手」は単独でも使えるため、「得手不得手=えてふえて」「不得手=ふえて」の両方を覚えておくとよいでしょう。

読み方を一覧で確認

「得手不得手」と関連する言葉の読み方を整理すると、次のようになります。

言葉読み方意味
得手えて得意とすること
不得手ふえて得意ではないこと・苦手なこと
得手不得手えてふえて得意なことと不得意なこと
得意不得意とくいふとくい得意なことと不得意なこと

「得手不得手」は漢字から読み方を推測しにくい言葉ですが、「得手=えて」の反対側に「不得手=ふえて」があると考えると覚えやすくなります。

「得手」と「不得手」それぞれの意味

「得手不得手」は、「得手」と「不得手」という二つの言葉を組み合わせた表現です。

「得手」は得意とすること、「不得手」は得意ではないことや苦手なことを意味します。

「得手不得手」の意味をより正確に理解するには、それぞれの言葉を分けて考えるとわかりやすくなります。

また、「不得手」は「不得意」とよく似ていますが、日常での使われ方や言葉から受ける印象には少し違いがあります。

「得手」の意味

「得手(えて)」とは、得意とすることや、上手にできることを意味します。

たとえば、

「彼は人と交渉することを得手としている。」

という文章なら、「彼は人との交渉を得意としている」という意味です。

また、

「細かな作業は彼の得手だ。」

なら、細かな作業がその人の得意分野であることを表します。

現在の日常会話では「得意」という言葉のほうがよく使われますが、「得手」も得意な能力や技能を表す言葉として使うことができます。

「得手不得手」という表現では、この「得手」が得意な側を表しています。

「不得手」の意味

「不得手(ふえて)」とは、得意ではないこと、上手にできないこと、苦手とすることを意味します。

たとえば、

「私は細かな計算を不得手としている。」

なら、「細かな計算が得意ではない」という意味です。

ほかにも、

「人前で話すことは不得手です。」

「機械の操作は少し不得手だ。」

などと使えます。

「不得手」は単に能力がないと断定するというより、「その分野をあまり得意としていない」という意味で使うことができます。

「得手」と反対の関係にある言葉なので、

得手=得意なこと
不得手=苦手なこと

と対にして覚えるとわかりやすいでしょう。

「不得手」は人について使うことが多い

「不得手」は、人の能力や技能、対応などについて使われることが多い言葉です。

たとえば、

「私は数字を扱う仕事が不得手だ。」

「彼女は大勢の前で話すことを不得手としている。」

「私は細かな手作業が不得手です。」

などと使います。

このように、ある人にとって上手にできないことや、あまり得意ではない分野を表す場合に適しています。

一方、

「今日は不得手な天気だ。」

「この料理は不得手だ。」

など、単純な好き嫌いや物事の性質を表す場面では不自然になる場合があります。

何かを「好まない」という意味ではなく、基本的には「うまくできない・得意ではない」という意味を中心に考えると使いやすいでしょう。

「不得手」と「不得意」はどう違う?

「不得手」と「不得意」は、どちらも「得意ではない」「苦手である」という意味を持つため、多くの場面で似た使い方ができます。

たとえば、

「私は人前で話すことが不得手です。」

「私は人前で話すことが不得意です。」

はいずれも、人前で話すことを得意としていないという意味です。

大きな違いは、言葉から受ける印象にあります。

「不得意」は現在の日常会話でも比較的よく使われるのに対し、「不得手」はやや改まった、または文章的な印象を与えることがあります。

比較不得手不得意
読み方ふえてふとくい
基本的な意味得意ではない・苦手得意ではない・苦手
言葉の印象やや改まった・文章的比較的一般的
例交渉を不得手としている交渉を不得意としている

ただし、「不得手」と「不得意」を厳密に使い分けなければならない場面ばかりではありません。

意味は非常に近く、文章全体の雰囲気や相手に合わせて選ぶとよいでしょう。

なお、仕事上で自分の苦手分野を伝える場合には、「不得手です」と直接表現するよりも、状況に応じて別の言い方が適していることもあります。

ビジネスでの使い方については、後の章で詳しく説明します。

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「得手不得手」の使い方と例文10選

「得手不得手」は、「人には得手不得手がある」「仕事にも得手不得手がある」のように、得意なことと不得意なことの両方を表す場合に使います。

また、「得手」「不得手」をそれぞれ単独で使い、得意な分野や苦手な分野を表すこともできます。

ここでは、仕事や勉強、日常生活などの場面に分けて、「得手不得手」の使い方を例文で紹介します。

例文1|仕事には誰でも得手不得手がある

「仕事には誰でも得手不得手があるので、それぞれの強みを生かして役割を分担したほうがよい。」

この例文では、人によって得意な仕事と不得意な仕事が異なることを表しています。

「得手不得手がある」は、人による能力や適性の違いを表す代表的な使い方です。

市民農園でそれぞれ異なる作業をする複数の人

同じ作業でも、人によって得意なことや不得意なことは異なります。

例文2|勉強にも得手不得手がある

「勉強にも得手不得手があり、私は国語が得意ですが数学には苦手意識があります。」

勉強についても「得手不得手」を使うことができます。

教科によって得意・不得意が異なることを表すなど、複数の分野を比較する場合にも使いやすい表現です。

例文3|スポーツの得手不得手は人によって違う

「スポーツの得手不得手は人によって違うので、自分に合った競技を選ぶことも大切だ。」

運動やスポーツについて、人によって向いているものや得意なものが異なることを表しています。

このように、「得手不得手」は単純に上手・下手を決めるのではなく、人それぞれに違いがあることを表す場合にも使えます。

例文4|料理は私の得手ではない

「細かな分量を量りながら作る料理は、あまり私の得手ではない。」

ここでは「得手」を単独で使っています。

「私の得手ではない」は、「私の得意分野ではない」という意味です。

「不得手だ」と表現することもできますが、「得手ではない」とすることで、得意ではないことをやや控えめに表現できます。

例文5|人付き合いを不得手としている

「彼は大勢の人との付き合いを不得手としているが、少人数ではよく話す。」

「不得手としている」は、「得意としていない」「苦手としている」という意味です。

このように、人とのコミュニケーションや対人関係についても使われます。

ただし、人そのものを嫌っているという意味ではなく、人付き合いをうまくこなすことに苦手意識があるという意味になります。

例文6|パソコン操作には得手不得手がある

「同じ職場でも、パソコン操作には人によって得手不得手がある。」

パソコンや機械の操作など、技能についても「得手不得手」を使えます。

誰もが同じ操作を同じようにこなせるわけではないことを表しています。

「得手不得手」を使うことで、個人による技能の差を比較的柔らかく表現できます。

例文7|家事にもそれぞれ得手不得手がある

「家事にもそれぞれ得手不得手があるので、できることを分担している。」

料理は得意でも掃除は苦手、整理整頓は得意でも裁縫は苦手というように、家事の中でも得意なことは人によって異なります。

「それぞれ得手不得手がある」とすれば、一人ひとり得意な分野が違うことを自然に表現できます。

例文8|文章を書くことを得手としている

「彼女は文章を書くことを得手としており、社内の資料作成を任されることが多い。」

「~を得手としている」は、「~を得意としている」という意味です。

「得手」は「不得手」ほど日常会話で頻繁に使われる言葉ではありませんが、文章の中ではこのような使い方ができます。

「得意です」よりもやや文章的な響きを持たせたい場合にも使える表現です。

例文9|接客は不得手だが裏方の仕事は得意だ

「私は接客は不得手だが、商品の管理や在庫整理は得意だ。」

この例文では、苦手なことと得意なことを対比しています。

「不得手だから仕事ができない」という意味ではなく、接客よりも別の業務を得意としていることを表しています。

得手不得手を考えるときは、苦手な部分だけでなく得意な部分と組み合わせて表現することもできます。

例文10|趣味にも得手不得手はある

「同じ趣味を楽しんでいても、人によって得手不得手はあるものだ。」

趣味や習い事でも、すべてを同じように上手にできるとは限りません。

この例文では、「得手不得手はあるものだ」とすることで、得意なことと不得意なことがあるのは自然なことだという意味を表しています。

「人には得手不得手がある」と同じように、個人差があることを表す使い方です。

「得手不得手」の使い方を整理すると

「得手不得手」と「得手」「不得手」の主な使い方を整理すると、次のようになります。

使い方意味例
得手不得手がある得意なことと不得意なことがある仕事には得手不得手がある
得手としている得意としている文章を書くことを得手としている
得手ではない得意ではない料理は私の得手ではない
不得手だ苦手だ・得意ではない接客は不得手だ
不得手としている苦手としている人付き合いを不得手としている

「得手不得手」は、得意・不得意を単純に評価するだけでなく、人によって能力や適性に違いがあることを表す場合にも使えます。

「得手不得手がある」「得手としている」「不得手としている」などの形を覚えておくと、文章の中でも自然に使いやすくなるでしょう。

「得手不得手」と「得意不得意」の違い

それぞれ異なる楽器を担当して練習する地域の吹奏楽団

「得手不得手」と「得意不得意」は意味がよく似ていますが、言葉から受ける印象には違いがあります。

「得手不得手」と「得意不得意」は、どちらも得意なことと不得意なことを表すため、基本的な意味はよく似ています。

たとえば、

「仕事には得手不得手がある。」

「仕事には得意不得意がある。」

はいずれも、人によって得意な仕事と不得意な仕事があるという意味です。

大きな違いは意味そのものよりも、言葉から受ける印象や、日常での使いやすさにあります。

意味には大きな違いがない

「得手不得手」は、

得手=得意なこと
不得手=不得意なこと

を組み合わせた言葉です。

一方、「得意不得意」は文字どおり、

得意=上手にできること・自信があること
不得意=得意ではないこと

を組み合わせています。

そのため、

「人には得手不得手がある。」

「人には得意不得意がある。」

のように、同じような意味で使える場合があります。

どちらも、人には得意な分野と苦手な分野があることを表す点では共通しています。

「得手不得手」はやや文章的な印象

「得手不得手」は、「得意不得意」と比べると、やや文章的な響きを感じさせることがあります。

たとえば、

「仕事には誰しも得手不得手がある。」

「人にはそれぞれ得手不得手があるものだ。」

といった文章になじみます。

また、「得手」「不得手」は、

「交渉を得手としている。」

「数字を扱うことを不得手としている。」

のように、それぞれ単独でも使えます。

少し改まった文章や、落ち着いた言い回しにしたい場合には、「得手不得手」が選択肢になります。

ただし、古い文章でしか使えない言葉というわけではありません。

現代でも意味は十分に通じ、文章の中で使うことができます。

「得意不得意」は日常的に使いやすい

「得意不得意」は、日常会話でも意味が伝わりやすい表現です。

たとえば、

「得意不得意は人によって違う。」

「勉強には得意不得意がある。」

「誰にでも得意不得意はあるよ。」

などと使えます。

「得意」「不得意」は、それぞれ単独でも日常的に使われるため、「得意不得意」も意味を理解しやすいでしょう。

また、

「私は英語が得意です。」

「数学は不得意です。」

のような表現は、学校や仕事など幅広い場面で使えます。

相手にわかりやすく、一般的な言葉で伝えたい場合は「得意不得意」が使いやすいといえます。

「得手不得手」と「得意不得意」はどう使い分ける?

2つの言葉を比較すると、次のようになります。

比較得手不得手得意不得意
読み方えてふえてとくいふとくい
基本的な意味得意なことと不得意なこと得意なことと不得意なこと
言葉の印象やや文章的・改まった印象一般的でわかりやすい
日常会話使えるがやや硬く感じる場合がある使いやすい
文章使いやすい幅広く使える
例人には得手不得手がある人には得意不得意がある

たとえば、友人との会話なら、

「誰にでも得意不得意はあるよ。」

のほうが自然に感じられるでしょう。

一方、文章で、

「人にはそれぞれ得手不得手があり、それを補い合うことが大切だ。」

と表現することもできます。

意味の違いを厳密に分けるというより、会話やわかりやすさを重視するなら「得意不得意」、少し文章的な表現にするなら「得手不得手」という違いを目安にすると使い分けやすくなります。

「得手不得手」と「向き不向き」は同じではない

「得手不得手」と似た表現として、「向き不向き」もよく使われます。

ただし、意味の中心には少し違いがあります。

「得手不得手」は、あることを得意としているか、不得意としているかに重点があります。

一方、「向き不向き」は、その人の性格や能力などから見て、物事に適しているかどうかを表す言葉です。

たとえば、

「営業には得手不得手がある。」

なら、営業を得意とする人と不得意とする人がいるという意味です。

「営業には向き不向きがある。」

なら、営業という仕事に適している人と、あまり適していない人がいるという意味になります。

似た場面で使えますが、「得意・不得意」と「適性がある・ない」は完全に同じではないため、文章に合わせて使い分けるとよいでしょう。

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「得手不得手」の類語・言い換え表現

「得手不得手」は、「得意不得意」「向き不向き」などの言葉に言い換えることができます。

ただし、それぞれ意味はよく似ていても、使われる場面やニュアンスがまったく同じとは限りません。

「得意か苦手か」を表したいのか、「適性があるか」を表したいのか、「長所と短所」を表したいのかによって、適した言葉は変わります。

主な言い換え表現を整理すると、次のとおりです。

言い換え意味・ニュアンス言い換え例
得意不得意得意なことと不得意なこと仕事には得意不得意がある
向き不向き適しているか、適していないか仕事には向き不向きがある
長所短所優れた点と足りない点誰にでも長所短所がある
得意と苦手上手にできることと苦手なこと人によって得意と苦手が違う
強みと弱み優れている点と弱い点自分の強みと弱みを知る

得意不得意|もっとも近い言い換え

「得意不得意」は、「得手不得手」にもっとも近い言い換えの一つです。

「人には得手不得手がある。」

は、

「人には得意不得意がある。」

と言い換えることができます。

どちらも、得意なことと不得意なことがあるという基本的な意味は同じです。

ただし、「得意不得意」のほうが日常的で意味が伝わりやすいため、会話やわかりやすさを重視する文章では使いやすい言い換えです。

向き不向き|適性を表したい場合

「向き不向き」は、ある物事に適しているか、適していないかを表します。

たとえば、

「この仕事には得手不得手がある。」

を、

「この仕事には向き不向きがある。」

と言い換えられる場合があります。

ただし、「得手不得手」が得意・不得意を中心に表すのに対し、「向き不向き」はその人の性格や能力などが物事に適しているかどうかに重点があります。

そのため、常に同じ意味で置き換えられるわけではありません。

長所短所|良い点と足りない点を表す場合

「長所短所」は、優れている点と足りない点を表す言葉です。

「人には得手不得手がある。」

と、

「人には長所短所がある。」

は似た内容を表せますが、意味の中心は異なります。

「得手不得手」は、何を得意・不得意としているかを表します。

一方、「長所短所」は、その人や物事の良いところと、弱いところ・改善すべきところを表します。

能力について話しているのか、特徴や性質について話しているのかを考えて使い分けるとよいでしょう。

得意と苦手|日常的にわかりやすく言い換える場合

「得手不得手」を日常的な言葉でわかりやすく表すなら、「得意と苦手」と言い換えることもできます。

たとえば、

「作業には人それぞれ得手不得手がある。」

を、

「作業には人それぞれ得意なことと苦手なことがある。」

とすれば、意味をより直接的に伝えられます。

「得手」「不得手」という言葉になじみのない相手にも伝わりやすいため、わかりやすさを優先したい場合に適した表現です。

強みと弱み|仕事や自己分析で使いやすい表現

仕事や自己分析などでは、「強みと弱み」と表現できる場合もあります。

たとえば、

「自分の得手不得手を理解する。」

を、

「自分の強みと弱みを理解する。」

と言い換えることができます。

ただし、「強みと弱み」は、単純な得意・不得意だけでなく、その人が持っている能力や特徴を評価する意味でも使われます。

そのため、就職活動や仕事、自己分析などでは使いやすい一方、「得手不得手」と完全に同じ意味ではありません。

言い換えるときは意味の違いに注意する

「得手不得手」の言い換えとしては、「得意不得意」がもっとも意味を保ちやすい表現です。

一方、「向き不向き」「長所短所」「強みと弱み」は、それぞれ意味の中心が少し異なります。

単に別の言葉へ置き換えるのではなく、

得意・不得意を表したい → 得意不得意
適性を表したい → 向き不向き
良い点・悪い点を表したい → 長所短所
わかりやすく表したい → 得意と苦手
仕事上の特徴を表したい → 強みと弱み

というように、何を伝えたいのかに合わせて言葉を選ぶことが大切です。

「得手不得手」の言い換えや、「得意不得意」「不得意」などの類語を詳しく知りたい方は、「得手不得手」の言い換えは?「得意不得意」など類語・似た言葉を例文付きで紹介もあわせてご覧ください。

「不得手」はビジネスでも使える?

ホテルのバックヤードで役割を分担して働くスタッフ

ビジネスでは、それぞれの得手不得手を把握して役割を分担する場面でも使われます。

「不得手」は、ビジネスの場面でも使える言葉です。

「私は数字を扱う業務を不得手としております」のように使えば、「その業務をあまり得意としていない」という意味になります。

ただし、仕事では単に「不得手です」と伝えるだけでは、相手に消極的な印象を与える場合もあります。

そのため、何を伝えたいのかによって「経験が浅い」「専門外である」など、より具体的な表現に言い換えることも大切です。

「不得手です」はビジネスでも間違いではない

「不得手」は、得意ではないことや苦手なことを表す言葉なので、ビジネスで使用しても間違いではありません。

たとえば、

「私は大勢の前でのプレゼンを不得手としております。」

「細かなデータ分析は不得手ですが、顧客対応には経験があります。」

などと使えます。

「苦手です」と言うよりも、やや改まった表現になるため、文章や仕事上の会話になじむ場合もあります。

ただし、「不得手」という言葉にするだけで丁寧なビジネス表現になるわけではありません。

相手や状況に合わせて、伝え方そのものを考える必要があります。

苦手なことだけを伝えると消極的に聞こえることもある

仕事上の会話では、

「その仕事は不得手です。」

だけで終わると、「できません」「やりたくありません」という意味に受け取られる場合があります。

そのため、

「この分野は経験が浅いため、確認しながら進めさせてください。」

「この業務はあまり得意としておりませんが、必要な点を確認して対応します。」

など、理由や対応方法を加えると意図が伝わりやすくなります。

特に仕事では、不得手であることよりも、その状況にどう対応するのかまで伝えることが重要です。

「不得手」のビジネスでの言い換え例

「不得手」は、伝えたい内容によって別の表現に言い換えることができます。

伝えたいこと言い換え例
あまり得意ではないあまり得意としておりません
経験が少ない経験が浅い分野です
専門分野ではない私の専門外です
十分な経験がない十分な経験がございません
慣れていないまだ不慣れな業務です

たとえば、

「英語での交渉は不得手です。」

という文章でも意味は通じます。

しかし、実際には英語が苦手なのではなく、交渉の経験が少ないのであれば、

「英語での交渉は、まだ経験が浅い分野です。」

としたほうが、状況を具体的に伝えられます。

「不得手」を何でも同じ言葉に置き換えるのではなく、苦手である理由に合わせて表現を選ぶと自然です。

履歴書や面接では具体的に伝える

履歴書や面接などで自分の不得意なことについて聞かれた場合も、

「○○が不得手です。」

だけで終わらせるより、その内容を具体的に説明したほうが伝わりやすくなります。

たとえば、

「人前で話すことは不得手です。」

という内容なら、

「大人数を前にした説明にはまだ慣れていませんが、事前に要点を整理して準備するようにしています。」

などと表現できます。

このようにすれば、苦手なことだけでなく、それにどう対応しているのかも伝えられます。

ビジネスでは、「不得手」という言葉を使うかどうか以上に、具体的な状況や対応方法を相手に伝えることを意識するとよいでしょう。

「得手不得手」をビジネスで使う場合

「不得手」だけでなく、「得手不得手」という形もビジネスで使うことができます。

たとえば、

「業務にはそれぞれ得手不得手があるため、チーム内で役割を分担しています。」

「メンバーの得手不得手を把握して担当業務を決める。」

などの使い方です。

この場合は、誰かの苦手な部分だけを指摘するのではなく、一人ひとりの得意分野と不得意分野の両方を見る表現になります。

仕事上で「得手不得手」を使う場合は、それぞれの特徴を理解して役割分担を考える、といった文脈にもなじみやすいでしょう。

仕事で「不得手」をどう伝えるか迷った場合は、「不得手」はビジネスで使える?「得手不得手」の言い換え・例文を紹介で、場面別の言い換えや例文を詳しく紹介しています。

「得手不得手」の意味と使い方まとめ

「得手不得手」は「えてふえて」と読み、得意なことと不得意なことを表す言葉です。

「得手」は得意とすること、「不得手」は得意ではないことや苦手なことを意味します。

「人にはそれぞれ得手不得手がある」のように、人によって得意な分野と不得意な分野が異なることを表す場合によく使われます。

ここまで解説したポイントを整理すると、次のとおりです。

項目内容
得手不得手の読み方えてふえて
得手不得手の意味得意なことと不得意なこと
得手得意とすること・上手にできること
不得手得意ではないこと・苦手なこと
得意不得意との違い意味はよく似ているが、「得手不得手」はやや文章的な印象を持つ
主な言い換え得意不得意・向き不向き・得意と苦手・強みと弱みなど
ビジネスでの使用使用できるが、状況に応じて具体的な表現に言い換える

「得手不得手」と「得意不得意」は基本的な意味がよく似ていますが、日常的でわかりやすく表現するなら「得意不得意」、やや文章的な言い回しなら「得手不得手」が使われることがあります。

また、「向き不向き」は適性、「長所短所」は良い点と足りない点、「強みと弱み」は能力や特徴に重点があるため、必ずしも「得手不得手」と同じ意味になるわけではありません。

ビジネスで「不得手」を使うこともできますが、「経験が浅い」「専門外である」「まだ不慣れである」など、不得手である理由を具体的に表したほうが適切な場合もあります。

「得手不得手」は、誰かの能力を単純に優劣で判断するための言葉ではなく、得意なことと不得意なことの両方を表せる言葉です。

「得手不得手=得意なことと不得意なこと」「読み方=えてふえて」を基本として覚えておけば、意味や使い方を理解しやすいでしょう。

※記事内の人物画像はAIで生成したイメージです。実在の人物とは関係ありません。

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