フレネミーとは?意味・特徴と具体例をわかりやすく紹介

「フレネミー」という言葉を、SNSや人間関係の話題で見かけたことはありませんか。
友達のように親しく接しているのに、陰では悪口を言ったり、さりげなく相手を傷つける発言をしたりする人を指す言葉です。
英語の「friend(友達)」と「enemy(敵)」を組み合わせた表現で、表向きの親しさと内面の敵対的な態度が特徴とされています。
では、普通の友達とは何が違うのでしょうか。
この記事では、フレネミーの意味や特徴、日常の会話に見られる具体例を取り上げながら、言葉の由来や使い方についても見ていきます。
フレネミーとは?意味を簡単に紹介
フレネミーとは、友達のように親しく振る舞いながら、相手に敵対的な態度を取る人を指す言葉です。
英語の「friend(友達)」と「enemy(敵)」を組み合わせた「frenemy」が由来で、日本語では「友達のふりをした敵」と説明されることもあります。
例えば、普段は仲良く話しているのに、本人がいないところで悪口を言ったり、成功を素直に喜ばず嫌味を口にしたりする人です。
フレネミーという言葉には、次のような特徴があります。
- 表面上は友達として親しく接してくる
- 相手の成功や幸せを素直に喜ばない
- 褒め言葉に見せかけて嫌味を言うことがある
- 陰では悪口や否定的な発言をする
ただし、意見が合わなかったり、一度嫌なことを言われたりしただけで、フレネミーと決めつけることはできません。
親しい態度と相手を傷つける言動が繰り返されるところに、この言葉の特徴があります。
身近な友人関係だけでなく、職場や学校などの人間関係を表す際にも使われています。
フレネミーの特徴とは?代表的な言動を紹介
フレネミーは、一見すると親しい友達と変わらないため、付き合い始めた頃には気づきにくいことがあります。
しかし、会話や行動を振り返ると、相手への対抗意識や否定的な態度が見えてくる場合もあります。
フレネミーと呼ばれる人には、親しい態度と相手を傷つける言動が入り混じる場合があります。
ただし、決まった性格や行動パターンがあるわけではありません。
ここでは、フレネミーという言葉を説明する際に挙げられる4つの言動を見てみましょう。
①褒め言葉の中に嫌味が混じっている
「そんなに頑張らなくても評価されて、うらやましいね」など、褒めているようで相手の努力を軽く扱う発言が見られることがあります。
好意的な言葉と否定的な意味が同時に含まれている点が特徴です。

褒め言葉の中に否定的な意味が含まれると、素直に喜べないこともあります。
②本人がいないところで悪口を言う
本人の前では親しく接しているのに、別の友人には批判的な話をする場合があります。
例えば、本人から聞いた個人的な話を、許可なく周囲に広めてしまうような行動です。
表向きの親しさと、陰での態度に違いが見られます。
③相手の成功を素直に喜ばない
友人が昇進したり、希望していた仕事に就いたりしたときに、祝福するよりも欠点を探すような発言をすることがあります。
「運がよかっただけじゃない?」などの言葉が繰り返されると、相手は喜びを共有しにくくなるでしょう。
④親しさを利用して相手をコントロールしようとする
「友達なんだから教えてよ」と個人的な情報を聞き出したり、断りにくい頼み事を重ねたりする場合もあります。
親しい関係を理由に、相手の気持ちや都合を尊重しないところが問題になります。
ただし、こうした言動が一度あっただけで、相手をフレネミーと判断することはできません。
大切なのは、言葉だけでなく、日頃の行動や関係性を含めて考えることです。
フレネミーの具体例!会話や行動で見る5つの場面
フレネミーという言葉は、意味だけでは少し分かりにくいかもしれません。
そこで、友人関係や職場など、身近な場面を想定した具体例を見てみましょう。
以下は、フレネミーの言動を理解するために作成した会話例です。
①友人の成功に水を差す場面
友人が資格試験に合格したと報告したときの会話です。
「合格したんだ!おめでとう。でも、今年は問題が簡単だったらしいね」
一度は祝福しながらも、続く言葉で相手の努力や成果を小さく扱っています。
褒め言葉の後に否定的な一言を加えるのは、フレネミーを説明する際によく挙げられる言動です。
②職場で親切を装って評価を下げる場面
同僚が上司に仕事の成果を報告している場面です。
「この資料、彼女が一生懸命作ったんです。まだ経験が浅いので、多少のミスは仕方ないですよね」
本人を応援しているように聞こえますが、上司の前で必要以上に未熟さを強調しています。
親切な発言に見えても、結果として相手の評価を下げる可能性があります。
③相談した秘密を周囲に話してしまう場面
友人に個人的な悩みを打ち明けた後、別の友人からその話を聞かされる場面です。
「心配だったから、みんなにも相談しておいたよ。あなたのためを思って話したんだから」
本人の了承を得ずに秘密を広めながら、善意を理由に正当化しています。
相談相手としての親しさと、実際の行動に食い違いがある例です。
④人前では仲良く、陰では悪口を言う場面
学校や友人グループなどで見られる場面です。
本人には「私たち、ずっと仲良しだよね」と話しているのに、別の友人には「実はあの子、ちょっと苦手なんだよね」と繰り返し話しています。
相手の前と後ろで態度が大きく変わることが、この例の特徴です。

本人の前といない場所で態度が変わることも、フレネミーの具体例として挙げられます。
⑤友達という立場を利用して断りにくくする場面
頼み事を断ったときに、次のように言われる場面です。
「えっ、親友なのに手伝ってくれないの?私だったら絶対に助けるのに」
親しい関係を理由に罪悪感を抱かせ、相手の意思よりも自分の希望を優先させようとしています。
こうした言動が繰り返されると、友人関係そのものが負担になることもあるでしょう。
ただし、ここで紹介した5つの例は、一度の発言だけで相手をフレネミーと決めつけるためのものではありません。
言葉が使われる場面を理解するための参考として見ておきたいですね。
フレネミーの語源と英語表現
フレネミーは、もともと英語から生まれた言葉です。
英語では「frenemy」と表記し、友人関係の中に敵対心や競争意識が入り混じった相手を表す際に使われます。
言葉の成り立ちと、実際の英語表現を見てみましょう。
フレネミーの語源はfriendとenemy
フレネミー(frenemy)は、次の2つの英単語を組み合わせた混成語です。
- friend:友達・友人
- enemy:敵・敵対する相手
友人を意味するfriendと、敵を意味するenemyが一つになった言葉で、「友達のようでありながら敵でもある相手」という意味を持っています。
日本語では「友達のふりをした敵」という意味で使われることが多い言葉です。
一方、英語のfrenemyには、友好的な関係を保ちながらも、内心では敵意や競争心を抱いている相手という意味もあります。
そのため、単に競い合う友人すべてをフレネミーと呼ぶわけではありません。
英語のfrenemyを使った例文
英語では、次のような使い方ができます。
例文①
She is my friend, but sometimes she acts like a frenemy.
(彼女は私の友達ですが、ときどきフレネミーのように振る舞います。)
例文②
I realized that my close friend was actually a frenemy.
(親しい友人が、実はフレネミーだったと気づきました。)
例文③
They are frenemies who compete with each other at work.
(彼らは職場で互いに競い合う、友人でもありライバルでもある関係です。)
frenemyは名詞で、複数形はfrenemiesとなります。
また、日常的な会話やメディアなどで使われる比較的くだけた表現です。
ビジネス文書などでは、関係性に応じて「rival(ライバル)」や「competitor(競争相手)」など、より具体的な言葉を選ぶ方が適切な場合もあります。
フレネミーとエネミー・普通の友達の違い
フレネミーは「友達」と「敵」の両方の要素を持つ言葉ですが、普通の友達やエネミーとは何が違うのでしょうか。
大きな違いは、相手との親しさと、敵対的な態度がどのように表れるかという点にあります。
まずは、3つの関係を比較してみましょう。
| 比較項目 | 普通の友達 | エネミー(敵) | フレネミー |
|---|---|---|---|
| 基本的な関係 | 親しい関係 | 対立する関係 | 親しさと敵対心が混在 |
| 表向きの態度 | 友好的 | 対立が表に出ることもある | 友好的に見えることが多い |
| 相手の成功 | 喜びを共有できる | 競争や対立の対象になる | 祝福する一方で、敵意や競争心を見せる場合がある |
| 信頼関係 | 基本的に信頼がある | 信頼しにくい関係 | 親しさがあっても不安が残る |
| 関係の特徴 | 互いを尊重する | 対立が比較的明確 | 友人とライバルの両面がある |
普通の友達との違い
普通の友達でも、意見が対立したり、相手をうらやましく思ったりすることはあります。
しかし、それだけでフレネミーになるわけではありません。
互いの気持ちを尊重し、問題が起きたときに話し合えるかどうかが、関係を考えるうえで大切です。
エネミー(敵)との違い
エネミー(enemy)は、英語で敵や敵対する相手を意味します。
一方、フレネミーには友人としての親しさも含まれています。
敵対関係が明確なエネミーに対し、フレネミーは友好的な関係と対立する関係が入り混じっている点が特徴です。
ただし、フレネミーという言葉には、単なる友人同士のライバル関係を表す使い方もあります。
そのため、相手の一度の発言や態度だけで判断するのではなく、普段の関係性も含めて考えたいですね。
フレネミーに気づいたときはどうする?
親しい友人や同僚の言動に違和感を覚えても、すぐに相手をフレネミーと判断するのは難しいものです。
何気ない一言が誤解だった可能性もありますし、相手に悪意があるとは限りません。
まずは、相手を決めつけるよりも、自分がどのような言動に困っているのかを整理してみることが大切です。
気になる言動が繰り返されていないか振り返る
一度の嫌味や意見の食い違いだけでは、相手との関係を判断できません。
例えば、次のような点を振り返ってみると、関係性を整理しやすくなります。
- 自分の成功や喜びを繰り返し否定されていないか
- 相談した内容を無断で周囲に話されていないか
- 親しさを理由に無理な要求をされていないか
- 一緒にいると必要以上に気を遣っていないか
大切なのは、相手の性格を推測することではなく、実際に起きた言動に目を向けることです。
無理に関係を続けず適度な距離を取る
相手との付き合いが負担になっている場合は、少し距離を置くことも選択肢の一つです。
個人的な相談を控えたり、頼み事を断ったりするなど、自分が無理なく付き合える範囲を考えてみましょう。
職場などで簡単に関係を断てない場合は、必要な連絡を中心にして、落ち着いた対応を心がける方法もあります。
フレネミーかどうかを証明するより、自分が安心して過ごせる関係を大切にすることが重要です。
相手の言動が気になるときこそ、急いで結論を出さず、普段の関係を振り返ってみたいですね。

人間関係に違和感を覚えたときは、自分にとって無理のない距離感を考えることも大切です。
まとめ:フレネミーとは友達と敵の両面を持つ関係
フレネミーとは、英語の「friend(友達)」と「enemy(敵)」を組み合わせた言葉です。
友達のように親しく接しながら、相手に敵対的な態度を見せる人を指します。
今回の記事では、次の内容を見てきました。
- フレネミーは「友達のふりをした敵」と説明されることがある
- 嫌味や陰口、相手の成功を喜ばない言動などが特徴として挙げられる
- 友人関係だけでなく、職場や学校などでも使われる言葉
- 英語では友人とライバルの両面を持つ関係を指す場合もある
- 気になる言動があっても、一度の出来事だけで相手を決めつけないことが大切
フレネミーという言葉を知ることと、身近な誰かをフレネミーと判断することは別の話です。
人間関係には誤解や一時的な感情のすれ違いもあります。
相手の言動に違和感を覚えたときは、無理に結論を出さず、自分にとって心地よい距離感を考えてみるのもよさそうですね。
参考資料
※記事内の人物・他の画像はAIで生成したイメージです。実在の人物・他とは関係ありません。


















