「不得手」はビジネスで使える?「得手不得手」の言い換え・例文を紹介

印刷会社でそれぞれのスキルを生かして働くスタッフ

「不得手」は、
「得意ではないことや苦手なことを表す言葉」
で、ビジネスでも使うことができます。

ただし、「この業務は不得手です」と伝えるだけでは、消極的な印象を与えたり、実際の状況が十分に伝わらなかったりする場合があります。

経験が少ないなら「経験が浅い」、専門分野ではないなら「専門外です」など、理由に合わせた言い換えも必要です。
この記事では、「不得手」「得手不得手」のビジネスでの使い方や言い換え、メール・会話・面接などで使える例文をわかりやすく紹介します。

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「不得手」はビジネスで使える?

「不得手(ふえて)」は、ビジネスでも使える言葉です。

「得意ではないこと」「苦手としていること」を意味するため、「私は人前での説明を不得手としております」のように仕事上の会話や文章でも使えます。

ただし、「不得手」はそれ自体が敬語というわけではありません。

また、「この業務は不得手です」と伝えるだけでは、何が理由で不得手なのか、どの程度対応できるのかが相手に伝わらない場合があります。

ビジネスでは、「不得手」という言葉を使うかどうかだけでなく、状況を具体的に伝えることが大切です。

「不得手」は仕事でも使える言葉

「不得手」は「得意ではない」「上手にできない」という意味なので、仕事について使っても不自然ではありません。

たとえば、

「私は大人数を前にしたプレゼンを不得手としております。」

「細かなデータ分析は不得手ですが、顧客対応には経験があります。」

「英語での交渉を不得手としているため、事前に十分な準備をしています。」

などと使えます。

「苦手」という言葉と比べると、「不得手」はやや文章的・改まった印象を与えることがあります。

そのため、仕事上の文章でも使うことができます。

ただし、「不得手」を使えば自動的に丁寧なビジネス表現になるわけではありません。

相手との関係や文章全体に合わせて、「不得手です」「不得手としております」などの形を選ぶ必要があります。

「不得手です」だけでは伝わりにくい場合がある

ビジネスでは、

「この仕事は不得手です。」

「パソコン操作は不得手です。」

とだけ伝えると、相手は「どの程度できないのか」「なぜ不得手なのか」を判断できません。

たとえば、パソコン操作についても、

「基本操作はできますが、表計算ソフトの高度な機能については経験が浅いです。」

とすれば、できることと経験の少ないことを具体的に伝えられます。

また、

「英語での交渉は不得手です。」

よりも、

「英語でのメール対応は可能ですが、英語での商談についてはまだ経験が浅いです。」

としたほうが、実際の状況がわかりやすくなります。

ビジネスでは「不得手」という評価だけで終わらせず、何ができて何に経験が足りないのかを具体的にすると、相手にも正確に伝わります。

「苦手」と「不得手」はビジネスではどちらがよい?

「苦手」と「不得手」は、どちらも得意ではないことを表す場合に使えます。

たとえば、

「私は人前で話すことが苦手です。」

「私は人前で話すことが不得手です。」

はいずれも意味は通じます。

「苦手」は日常会話でもよく使われるわかりやすい表現です。

一方、「不得手」はやや文章的な響きがあり、仕事上の文章にもなじむ場合があります。

表現主な印象使用例
苦手です日常的でわかりやすい私は細かな作業が苦手です
不得手ですやや文章的私は細かな作業が不得手です
得意ではありません比較的柔らかい細かな作業はあまり得意ではありません

そのため、ビジネスでは必ず「苦手」を「不得手」に置き換えなければならないわけではありません。

相手にどのような印象を与えるかよりも、実際の能力や経験を正確に伝えられる表現を選ぶことが重要です。

「不得手」を使わないほうが具体的な場合もある

仕事では、「不得手」という言葉を使わずに表現したほうが、状況を正確に伝えられる場合があります。

たとえば、

「この業務は不得手です。」

だけでは、不得手な理由がわかりません。

実際には、

経験が少ない → 「この業務はまだ経験が浅いです」
慣れていない → 「この業務にはまだ不慣れです」
専門ではない → 「この分野は私の専門外です」
知識が足りない → 「この分野については十分な知識がありません」

などと表現できます。

これらは「不得手」の単純な類語ではありませんが、なぜ得意ではないのかを具体的に説明できる表現です。

特に仕事では、「できない」と一括りにするよりも、経験・知識・習熟度などに分けて説明したほうが、相手も必要な対応を判断しやすくなります。

不得手であることと対応方法を一緒に伝える

自分の不得手なことを伝える必要がある場合は、現在どのように対応しているのかを添える方法もあります。

たとえば、

「プレゼンは不得手です。」

だけでなく、

「大人数を前にしたプレゼンにはまだ慣れていないため、事前に資料と説明内容を十分に確認するようにしています。」

とすれば、苦手なことに対してどのように対応しているのかまで伝えられます。

ほかにも、

「表計算ソフトの高度な機能については経験が浅いため、現在必要な操作を学んでいます。」

のように表現できます。

ビジネスでは、不得手なことそのものより、「現在どこまでできるのか」「どのように対応しているのか」まで示すことで、より具体的な説明になるでしょう。

「不得手」を含む「得手不得手」の意味や読み方、基本的な使い方から確認したい方は、「得手不得手」とは?意味・読み方・使い方を例文付きでわかりやすく解説も参考にしてください。

「不得手」のビジネスでの言い換え表現

新しい機械の操作を経験者から教わる工場スタッフ

経験が少ないことが理由なら、「不得手」より「まだ不慣れ」「経験が浅い」としたほうが具体的です。

ビジネスで「不得手」を言い換える場合は、「苦手」のような似た言葉に置き換えるだけでなく、なぜ不得手なのかを具体的に表す方法があります。

経験が少ないのであれば「経験が浅い」、まだ慣れていないのであれば「不慣れ」、自分の専門分野ではないなら「専門外」と表現できます。

不得手である理由に合った言葉を選ぶことで、自分の能力や現在の状況を相手により正確に伝えられます。

主な言い換えを整理すると、次のとおりです。

言い換え表現適している状況
あまり得意としておりません柔らかく不得意を伝える大人数での発表はあまり得意としておりません
経験が浅い分野です経験が少ない海外企業との交渉はまだ経験が浅い分野です
まだ不慣れです業務に慣れていない新しいシステムの操作にはまだ不慣れです
専門外です自分の専門分野ではない税務については私の専門外です
十分な経験がありません経験不足を具体的に伝える海外での営業については十分な経験がありません
十分な知識がありません知識が不足している法務については十分な知識がありません

「あまり得意としておりません」|柔らかく伝える

「不得手です」と直接表現する代わりに、「あまり得意としておりません」と言い換えることができます。

【元の表現】
「私は大人数でのプレゼンが不得手です。」

【言い換え】
「私は大人数でのプレゼンをあまり得意としておりません。」

どちらもプレゼンを得意としていないという意味ですが、後者は不得意であることを少し柔らかく表現できます。

ただし、「得意としておりません」と表現しても、具体的にどの程度対応できるのかまではわかりません。

必要であれば、

「大人数でのプレゼンはあまり得意としておりませんが、少人数での商品説明には経験があります。」

などと補足すると、より具体的です。

不得意であることを柔らかく伝えながら、できることも示したい場合に使いやすい表現です。

「経験が浅い分野です」|経験不足を伝える

不得意だと感じる理由が経験の少なさにある場合は、「経験が浅い」と言い換えることができます。

【元の表現】
「海外企業との交渉は不得手です。」

【言い換え】
「海外企業との交渉は、まだ経験が浅い分野です。」

「不得手」とすると能力そのものが苦手であるようにも受け取れますが、「経験が浅い」とすれば、経験の少なさが理由であることを明確にできます。

また、

「海外企業との交渉については経験が浅いため、事前に過去の事例を確認して対応しています。」

のように、その後の対応まで説明できます。

経験不足が原因なら、「不得手」とするより「経験が浅い」としたほうが実際の状況を正確に表せます。

「まだ不慣れです」|慣れていない場合

新しく担当した仕事や導入されたばかりのシステムなどに慣れていない場合は、「不慣れ」と表現できます。

【元の表現】
「新しい会計システムの操作は不得手です。」

【言い換え】
「新しい会計システムの操作には、まだ不慣れです。」

「不得手」は得意ではないことを表しますが、「不慣れ」は十分に慣れていない状態を表します。

そのため、使い始めたばかりで操作に時間がかかる場合などは、「不得手」より「不慣れ」のほうが状況に合っています。

「まだ」という言葉を加えれば、現在は慣れていないものの、経験を重ねている途中であることも伝えやすくなります。

「専門外です」|専門分野ではない場合

自分の専門とする分野ではないことを伝えたい場合には、「専門外です」と表現できます。

【元の表現】
「契約書の法的な判断は不得手です。」

【状況に応じた表現】
「契約書の法的な判断については、私の専門外です。」

ただし、「専門外」と「不得手」は同じ意味ではありません。

専門外でも知識や経験を持っている場合がありますし、反対に自分の専門分野でも不得意な作業がある場合があります。

そのため、実際に自分の専門領域ではない場合に限って使うことが大切です。

また、専門的な判断が必要な場面では、

「こちらは私の専門外ですので、担当部署に確認いたします。」

のように、次の対応まで伝えると相手にもわかりやすくなります。

「十分な経験がありません」|経験の程度を伝える

「経験が浅い」と同じく、経験不足を明確に伝えたい場合には、「十分な経験がありません」という表現も使えます。

【元の表現】
「新規事業の立ち上げは不得手です。」

【言い換え】
「新規事業の立ち上げについては、まだ十分な経験がありません。」

この表現なら、「不得意だからできない」と断定するのではなく、現在の経験量について説明できます。

さらに、

「新規事業の立ち上げについては十分な経験がありませんので、経験者にも確認しながら進めます。」

とすれば、対応方法まで伝えられます。

仕事では、不得意という評価よりも、経験の有無や程度を具体的に示したほうが伝わりやすい場合があります。

「十分な知識がありません」|知識不足を具体的に伝える

不得意だと感じている理由が知識不足にある場合は、「十分な知識がありません」と表現できます。

【元の表現】
「私は労務関係の手続きが不得手です。」

【言い換え】
「労務関係の手続きについては、まだ十分な知識がありません。」

後者なら、何が不足しているのかが明確です。

また、

「この分野については十分な知識がないため、担当者に確認してから回答いたします。」

のようにすれば、相手に次の対応も伝えられます。

「不得手」という一語でまとめるより、知識・経験・慣れなど、不足しているものを具体的に示すことがビジネスでは有効です。

「不得手」の言い換えは理由によって選ぶ

ビジネスで「不得手」を言い換える場合は、表現を丁寧にすることだけを考えるのではなく、不得手である理由を確認すると選びやすくなります。

単純に得意ではない → あまり得意としておりません
経験が少ない → 経験が浅い分野です
まだ慣れていない → まだ不慣れです
専門分野ではない → 専門外です
経験が不足している → 十分な経験がありません
知識が不足している → 十分な知識がありません

このように言い換えることで、「不得手」という抽象的な表現から、現在の状況を具体的に説明できます。

ビジネスでは、不得手であることを隠すのではなく、「なぜ不得手なのか」「どこまで対応できるのか」が伝わる表現を選ぶことがポイントです。

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「得手不得手」をビジネスで言い換えるには?

それぞれの強みや経験に合わせて仕事をする旅館スタッフ

仕事では「得手不得手」を、各人の強みやスキル、経験として捉えることもできます。

「得手不得手」はビジネスでも使えますが、仕事では「得意分野と苦手分野」「強みと弱み」「経験のある分野と経験の浅い分野」など、より具体的な表現に言い換えることができます。

たとえば、「メンバーの得手不得手を把握する」でも意味は通じますが、「メンバーそれぞれの強みや経験を把握する」とすれば、仕事上で何を生かしたいのかがより明確になります。

ビジネスでは、単に得意・不得意を分けるのではなく、能力・経験・適性など、何について評価しているのかを具体的にすると伝わりやすくなります。

主な言い換えは次のとおりです。

言い換え表現意味・ニュアンス使いやすい場面
得意分野と苦手分野得意・苦手な領域を具体的に表す業務分担・自己分析
強みと弱み優れている点と弱い点人材育成・自己分析
強みと課題生かせる点と改善したい点面談・評価・目標設定
経験のある分野と経験の浅い分野経験の程度を具体的に表す業務分担・採用・面接
スキルや経験持っている能力や実務経験を表す人員配置・採用
適性業務や役割に向いているかを表す人員配置・役割分担

「得意分野と苦手分野」に言い換える

「得手不得手」を比較的そのままの意味で表したい場合は、「得意分野と苦手分野」が使えます。

【元の表現】
「メンバーの得手不得手を把握して業務を分担する。」

【言い換え】
「メンバーの得意分野と苦手分野を把握して業務を分担する。」

後者では、「何を得意としているのか」という分野に注目していることがわかりやすくなります。

さらに、

「各メンバーの得意分野を考慮して担当業務を決める。」

とすれば、不得意な面をあえて取り上げずに表現することもできます。

業務分担では、不得意なことを探すより、得意分野をどこで生かすかという形に言い換えられる場合があります。

「強みと弱み」に言い換える

仕事や自己分析では、「得手不得手」を「強みと弱み」に言い換えられる場合があります。

【元の表現】
「自分の得手不得手を理解しておく。」

【言い換え】
「自分の強みと弱みを理解しておく。」

「強み」は、得意な技能だけでなく、知識、経験、性格上の特徴など、仕事で生かせる要素を含む場合があります。

「弱み」についても、単に苦手な作業だけではなく、経験不足や改善すべき点などを含めて使われることがあります。

そのため、「強みと弱み」は「得手不得手」より意味の範囲が広くなる場合があることを理解して使いましょう。

「強みと課題」に言い換える

「弱み」という表現を避けたい場合には、「強みと課題」と表現できることがあります。

【元の表現】
「面談で本人の得手不得手を確認する。」

【言い換え】
「面談で本人の強みと今後の課題を確認する。」

「課題」は、「不得意」と同じ意味ではありません。

現在不足している点だけでなく、これから改善したいことや取り組むべきことを表す言葉です。

そのため、面談や目標設定などでは、現在の能力を固定的に捉えるのではなく、今後の改善や成長について話す表現として使えます。

「経験のある分野・経験の浅い分野」に言い換える

得意・不得意の理由が実務経験に関係している場合は、経験の程度をそのまま表現する方法があります。

【元の表現】
「担当者の得手不得手を考慮して業務を割り振る。」

【言い換え】
「担当者の経験のある分野と経験の浅い分野を考慮して業務を割り振る。」

この表現なら、本人の能力を「得意」「不得意」と評価するのではなく、これまでの経験に基づいて説明できます。

また、

「海外取引の経験がある社員を中心に担当者を決める。」

など、必要な経験そのものを具体的に示すこともできます。

「スキルや経験」に置き換える

人員配置やプロジェクトの担当者を決める場合には、「得手不得手」という言葉そのものを使わず、「スキルや経験」と表現できる場合があります。

【元の表現】
「各社員の得手不得手を見て担当を決める。」

【言い換え】
「各社員のスキルや経験を踏まえて担当を決める。」

後者なら、何が苦手なのかという視点ではなく、その人が現在持っている能力や経験を基準にしていることが伝わります。

仕事では、「何が不得意か」ではなく「何ができるか」を基準に表現したほうが目的に合う場面もあります。

「適性」は向いている仕事を表す場合に使う

「得手不得手」を「適性」と言い換えられる場合もありますが、意味は同じではありません。

【元の表現】
「本人の得手不得手を考えて配属を決める。」

【状況に応じた表現】
「本人の適性を考慮して配属を決める。」

「得手不得手」は、得意か不得意かを表します。

一方、「適性」は、その仕事や役割に適している性質や能力があるかどうかを表します。

現在得意だからといって必ずその仕事に向いているとは限らないため、単純に置き換えることはできません。

業務への向き不向きを表したい場合に「適性」を使うと考えるとよいでしょう。

ビジネスでは「不得手」をあえて表現しない方法もある

ビジネスでは、必ずしも「得手」と「不得手」の両方を言葉にする必要はありません。

たとえば、

「Aさんは接客が得手ですが、在庫管理は不得手です。」

という表現を、

「Aさんは接客経験が豊富なので、顧客対応を中心に担当してもらいます。」

とすることもできます。

この場合、在庫管理が不得手であることをあえて示さなくても、役割分担の理由は伝わります。

また、

「メンバーの不得意なことを補う」

ではなく、

「メンバーそれぞれの強みを生かして役割を分担する」

と表現する方法もあります。

仕事では「得手不得手」をそのまま別の言葉へ置き換えるだけでなく、伝える必要のある情報だけを具体的に表現することも大切です。

ビジネスに限らず、「得手不得手」「得意不得意」「不得意」の一般的な言い換えや類語を確認したい方は、「得手不得手」の言い換えは?「得意不得意」など類語・似た言葉を例文付きで紹介で詳しく紹介しています。

「得意不得意」をビジネスで言い換えるには?

「得意不得意」はビジネスでも使えますが、「強みと弱み」「得意分野と課題」「経験のある分野と経験の浅い分野」などに言い換えると、仕事上の能力や経験をより具体的に伝えられます。

たとえば、「自分の得意不得意を把握する」よりも、「自分の強みと課題を把握する」としたほうが、仕事上の自己分析という意味が明確になる場合があります。

ただし、それぞれ意味は少しずつ異なります。

ビジネスでは「得意不得意」を単に別の言葉へ置き換えるのではなく、何について説明したいのかに合わせて表現を選ぶことが大切です。

「強みと弱み」に言い換える

「得意不得意」を仕事上の能力や特徴として表したい場合は、「強みと弱み」に言い換えられることがあります。

【元の表現】
「自分の得意不得意を理解しておくことが大切です。」

【言い換え】
「自分の強みと弱みを理解しておくことが大切です。」

「強み」は、その人が仕事で生かせる能力や経験、特徴などを表します。

「弱み」は、十分ではない部分や改善したい部分などを表す場合があります。

そのため、「得意不得意」よりも意味の範囲は広くなりますが、自己分析や業務上の特徴を説明するときには使いやすい表現です。

「得意分野と課題」に言い換える

不得意な部分を「課題」として表現できる場合もあります。

【元の表現】
「面談で自分の得意不得意について説明した。」

【言い換え】
「面談で自分の得意分野と今後の課題について説明した。」

「不得意」と「課題」は同じ意味ではありません。

「不得意」は得意ではないことを表しますが、「課題」は現在改善する必要があることや、今後取り組むべきことを表します。

たとえば、不得意なことがすべて仕事上の課題になるとは限りません。

改善や成長について話す場面であれば、「不得意」を「課題」として具体化できる場合があります。

「経験のある分野・経験の浅い分野」に言い換える

仕事では、得意か不得意かではなく、経験の有無や程度を伝えたほうが適切な場合があります。

【元の表現】
「業務には得意不得意があります。」

【言い換え】
「経験のある分野と、まだ経験の浅い分野があります。」

この言い換えなら、能力そのものを評価するのではなく、これまでどの程度その仕事を経験してきたのかを伝えられます。

たとえば、

「国内営業には5年間の経験がありますが、海外営業についてはまだ経験が浅いです。」

とすれば、単に「国内営業が得意、海外営業が不得意」とするより具体的です。

経験の差が得意不得意につながっている場合は、経験年数や担当した業務を示す方法も有効です。

「スキル・経験」に置き換えて具体的に伝える

人材配置やプロジェクトの担当を決める場面では、「得意不得意」という言葉を使わず、「スキルや経験」に置き換える方法があります。

【元の表現】
「メンバーの得意不得意を確認して担当を決める。」

【言い換え】
「メンバーのスキルや経験を確認して担当を決める。」

後者では、単に得意か不得意かではなく、仕事を任せるうえで必要な能力や経験を確認するという意味が明確になります。

さらに、

「顧客対応の経験がある人を窓口担当にする。」

「データ分析のスキルを持つ人を集計担当にする。」

など、必要な能力を具体的に示すこともできます。

業務分担では、「得意不得意」より実際のスキルや経験を示したほうが判断基準を明確にできる場合があります。

「適性」に言い換えられる場合もある

仕事への向き不向きを表したい場合には、「適性」という言葉を使うこともできます。

【元の表現】
「本人の得意不得意を考えて配属先を決める。」

【状況に応じた表現】
「本人の適性を考慮して配属先を決める。」

ただし、「得意不得意」と「適性」は同じ意味ではありません。

「得意不得意」は、あることを得意としているか、不得意としているかを表します。

「適性」は、その仕事や役割に適した性質や能力があるかどうかを表します。

そのため、単なる技能の得意不得意ではなく、仕事への向き不向きを表したい場合に「適性」を使うとよいでしょう。

ビジネスでは「得意」を具体的な強みに言い換える

「得意なこと」を伝える場合も、「得意です」だけで終わらせず、具体的にすると内容が伝わりやすくなります。

たとえば、

「私は顧客対応が得意です。」

という表現を、

「顧客の要望を整理し、状況に応じた提案を行うことを強みとしています。」

とする方法があります。

また、

「数字を扱うことが得意です。」

なら、

「売上データの集計や分析を得意としており、月次レポートの作成を担当してきました。」

と経験を加えることもできます。

「得意」という抽象的な言葉を、具体的な行動・スキル・経験に置き換えることで、仕事上の強みがより伝わりやすくなります。

「得意不得意」のビジネスでの言い換え一覧

ビジネスで使いやすい表現を整理すると、次のとおりです。

伝えたい内容言い換え例
得意なこと・不得意なこと強みと弱み
得意なこと・改善したいこと得意分野と課題
経験の差経験のある分野・経験の浅い分野
仕事上の能力スキル・経験
仕事への向き不向き適性
得意な能力強み・得意分野

「得意不得意」をビジネスで言い換えるときは、必ず「強みと弱み」に置き換えればよいわけではありません。

経験について話すなら「経験のある分野・経験の浅い分野」、能力についてなら「スキル」、向き不向きについてなら「適性」というように表現できます。

何が得意か、何が不得意かという評価だけでなく、その根拠となる経験や能力まで具体的に表すと、より伝わりやすいビジネス表現になるでしょう。

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「不得手」のビジネス例文10選

「不得手」はビジネスでも使えますが、実際の会話やメールでは、不得手である理由や現在の対応まで伝えたほうがわかりやすい場合があります。

ここでは、上司への相談、役割分担、顧客対応、メール、面接など、仕事で想定される10の場面を取り上げます。

「不得手」を使った例文と、より具体的に言い換えた例文を比較してみましょう。

例文1|上司に不得意な業務を相談する

【不得手を使った例文】
「私はデータ分析を不得手としております。」

【具体的な言い換え】
「基本的な集計はできますが、高度なデータ分析についてはまだ経験が浅いため、確認しながら進めたいと考えています。」

「不得手」と伝えるだけでは、どの程度対応できるのかわかりません。

できることと経験の浅いことを分けて伝えると、上司も対応を判断しやすくなります。

例文2|同僚と役割を分担する

【不得手を使った例文】
「私は資料作成が不得手なので、説明を担当します。」

【具体的な言い換え】
「私は口頭での説明に経験がありますので、説明を担当します。資料作成をお願いできますか。」

役割分担では、自分の不得意なことを伝えなくても、得意なことや経験を示すだけで目的を達成できる場合があります。

「何ができないか」ではなく、「何を担当できるか」を中心に伝える方法もあります。

例文3|顧客から専門外の質問を受ける

【不得手を使った例文】
「その分野については不得手です。」

【具体的な言い換え】
「その内容については私の専門外ですので、担当部署に確認したうえで回答いたします。」

顧客への回答では、「不得手」と伝えて終わるより、専門外であることと次の対応を示したほうが具体的です。

誰に確認するのか、いつ回答するのかなど、必要に応じて次の対応を添えるとよいでしょう。

例文4|メールで経験の少ない業務について伝える

【不得手を使った例文】
「海外取引については不得手としております。」

【具体的な言い換え】
「海外取引についてはまだ経験が浅いため、過去の事例を確認しながら対応いたします。」

経験不足が理由であれば、「不得手」より「経験が浅い」としたほうが状況を正確に伝えられます。

メールでは特に、不得意という評価だけでなく、現在どのように対応するのかまで書くと内容が明確になります。

例文5|会議で担当業務について説明する

【不得手を使った例文】
「この分野は不得手なので、別の担当者にお願いします。」

【具体的な言い換え】
「この分野については十分な知識がないため、詳しい担当者にも確認したうえで進めるのが適切だと考えます。」

「不得手」という言葉だけでは、知識がないのか、経験がないのか、単に苦手なのかがわかりません。

不得手である理由を具体的にすることで、担当を変更する理由も伝わりやすくなります。

例文6|プレゼンが苦手であることを伝える

【不得手を使った例文】
「大人数でのプレゼンは不得手です。」

【具体的な言い換え】
「大人数を前にしたプレゼンにはまだ慣れていませんが、事前に説明内容を整理し、十分に準備して臨むようにしています。」

不得意なことを伝える必要がある場合でも、現在行っている工夫を加えることができます。

「不得手です」で終わらず、どのように対応しているのかまで示すことで、具体的な説明になります。

例文7|パソコン操作について伝える

【不得手を使った例文】
「パソコン操作は不得手です。」

【具体的な言い換え】
「基本的なパソコン操作には対応できますが、表計算ソフトのマクロについてはまだ十分な経験がありません。」

「パソコン操作」という言葉だけでは範囲が広すぎます。

文書作成はできるがマクロは経験がないなど、実際の能力には違いがあります。

仕事では、何ができて何ができないのかを具体的に分けて伝えると誤解を防ぎやすくなります。

例文8|英語を使う仕事について伝える

【不得手を使った例文】
「英語での対応は不得手です。」

【具体的な言い換え】
「英語でのメール対応は可能ですが、英語での商談についてはまだ経験が浅いです。」

「英語が不得手」と一括りにすると、読み書き、会話、交渉のすべてが苦手であるように受け取られる場合があります。

メール・電話・商談など、どの業務について経験があるのかを具体的にすると、実際の能力を伝えやすくなります。

例文9|新しい業務を担当するとき

【不得手を使った例文】
「この業務は不得手です。」

【具体的な言い換え】
「この業務は担当したばかりで、まだ不慣れな点があります。手順を確認しながら進めます。」

新しく担当した仕事をうまくできないからといって、必ずしも「不得手」とは限りません。

単に経験が少なく、慣れていないだけの場合もあります。

そのような場合は、「不得手」ではなく「まだ不慣れ」と表現したほうが現在の状況に合っています。

例文10|面接で不得意なことを聞かれた場合

【不得手を使った例文】
「私は人前で話すことが不得手です。」

【具体的な言い換え】
「大人数を前にした説明にはまだ緊張することがあります。そのため、事前に要点を整理し、繰り返し確認してから臨むようにしています。」

面接で不得意なことについて説明するときも、「苦手です」「不得手です」だけで終わらせず、どのように対応しているのかまで伝える方法があります。

また、不得意な範囲を具体的にすることも重要です。

不得意なことと、それに対して行っている工夫や対応をセットで説明すると、現在の状況が伝わりやすくなります。

ビジネス例文では「不得手+具体的な説明」を意識する

10の例文に共通しているのは、「不得手」という言葉を使ってはいけないということではありません。

大切なのは、

不得手なことは何か
なぜ不得手なのか
どこまで対応できるのか
どのように対応するのか

を必要に応じて具体的にすることです。

たとえば、「英語が不得手」と一括りにするより、「メールは対応できるが、商談は経験が浅い」としたほうが、相手は実際の能力を判断しやすくなります。

ビジネスでは「不得手です」で終わらせず、経験・知識・対応方法などを補足することで、より具体的で伝わりやすい表現になります。

メール・面接・職場で「不得手」を伝えるときの注意点

経験の少ない業務について上司と相談する社員

ビジネスでは不得手であることだけでなく、現在できることや必要な対応まで具体的に伝えることが大切です。

「不得手」はビジネスでも使える言葉ですが、伝え方によっては「できない」「担当したくない」といった意味に受け取られることがあります。

特にメールや面接では、話し手の表情や声の調子が伝わらない、あるいは限られた時間で説明しなければならないため、「不得手」という言葉だけで終わらせないことが大切です。

不得手な理由や現在できること、必要に応じて今後の対応まで具体的に伝えると、相手にも状況を理解してもらいやすくなります。

不得手であることだけで終わらせない

仕事上の会話で、

「その業務は不得手です。」

とだけ伝えると、相手には「対応できない」という部分だけが強く伝わる可能性があります。

たとえば、

「この業務にはまだ不慣れですが、手順を確認しながら対応します。」

とすれば、現在は慣れていないものの、業務には対応する意思があることまで伝えられます。

また、

「プレゼンは不得手です。」

ではなく、

「大人数でのプレゼンにはまだ慣れていませんが、少人数での商品説明は経験があります。」

とすれば、できることも明確になります。

「不得手」という一言だけで自分の能力全体を表さず、必要に応じて具体的な情報を加えることが大切です。

不得手な理由を具体的にする

同じ「不得手」でも、その理由は人によって異なります。

経験が少ないのか、まだ慣れていないのか、専門外なのか、必要な知識が不足しているのかによって、適した表現も変わります。

たとえば、

「海外取引は不得手です。」

という表現でも、実際には、

「海外取引については、まだ実務経験が少ないです。」

という意味かもしれません。

この場合、「不得手」よりも「経験が少ない」としたほうが正確です。

また、専門知識が必要な質問を受けた場合には、

「その分野は不得手です。」

ではなく、

「その内容は私の専門外ですので、担当者に確認いたします。」

としたほうが状況を具体的に説明できます。

「なぜ不得手なのか」を考えると、経験・知識・慣れ・専門性など、より適切な表現を選びやすくなります。

現在の対応や改善策も伝える

不得手なことを仕事上で伝える必要がある場合は、現在どのように対応しているのかを添える方法があります。

たとえば、

「表計算ソフトの高度な機能については経験が浅いため、現在必要な操作を学んでいます。」

「英語での商談経験はまだ少ないため、事前に資料と想定される質問を確認しています。」

などです。

このように表現すれば、不得手なことだけではなく、現在の取り組みも伝えられます。

ただし、無理に前向きな表現を付け加える必要はありません。

専門外の内容であれば、

「担当部署に確認します。」

のように、適切な人へ引き継ぐことも対応の一つです。

自分で改善するのか、確認するのか、担当者へつなぐのかなど、実際に取る対応を伝えるとわかりやすくなります。

他人を安易に「不得手」と決めつけない

自分について「私は○○が不得手です」と表現する場合と、他人について「○○さんは△△が不得手です」と表現する場合では注意点が異なります。

たとえば、

「Aさんは顧客対応が不得手なので、別の仕事を担当してもらう。」

という表現では、本人の能力を一面的に評価しているように受け取られることがあります。

業務分担について説明することが目的なら、

「Aさんには在庫管理の経験を生かせる業務を担当してもらう。」

「顧客対応の経験が豊富なBさんを窓口担当とする。」

など、必要な経験や強みに注目して説明することもできます。

また、経験不足について述べるのであれば、

「Aさんはこの業務を担当したばかりなので、経験者と一緒に進めてもらう。」

と具体的に表現できます。

他人については「得意・不得意」と一括りにせず、業務に必要な経験やスキルを具体的に示すほうが適切な場合があります。

メール・面接・職場では伝え方を変える

「不得手」を伝えるときは、場面によって必要な情報も変わります。

場面伝え方のポイント
メール不得手な理由と、確認・対応方法を明確にする
面接不得意な範囲を具体的にし、必要に応じて取り組みも伝える
上司への相談現在できることと支援が必要なことを分けて伝える
同僚との役割分担自分が担当できることや経験を具体的に示す
顧客対応専門外の場合は、確認先や次の対応を伝える

「不得手」という言葉自体がビジネスに不適切なのではありません。

重要なのは、「不得手です」で説明を終えるのではなく、その場面で相手が必要としている情報まで伝えることです。

メールなら次の対応、面接なら具体的な経験、職場での役割分担ならできることや必要な支援など、目的に合わせて表現を選ぶとよいでしょう。

「不得手」のビジネスでの使い方・言い換えまとめ

「不得手」は、「得意ではないこと」「苦手としていること」を表す言葉で、ビジネスでも使うことができます。

ただし、「この業務は不得手です」と伝えるだけでは、経験が少ないのか、知識が不足しているのか、単に慣れていないのかが相手に伝わらない場合があります。

仕事では、不得手である理由や現在の状況に合わせて、より具体的な表現に言い換えることが大切です。

主な言い換えを整理すると、次のとおりです。

伝えたい内容ビジネスでの言い換え例
単純に得意ではないあまり得意としておりません
経験が少ないまだ経験が浅い分野です
仕事に慣れていないまだ不慣れです
専門分野ではない私の専門外です
経験が不足している十分な経験がありません
知識が不足している十分な知識がありません
得手不得手を表したい得意分野と苦手分野・強みと弱み
得意不得意を仕事上で表したい強みと課題・スキルや経験
仕事への向き不向きを表したい適性

また、「得手不得手」「得意不得意」を仕事で使う場合も、必ずそのまま別の一語へ置き換える必要はありません。

「メンバーの得手不得手を考えて担当を決める。」

という文章なら、

「メンバーそれぞれのスキルや経験を踏まえて担当を決める。」

「メンバーそれぞれの強みを生かして担当を決める。」

などと、仕事上で必要な情報に合わせて具体化できます。

自分の不得手なことを伝える場合も、「不得手です」で終わらせず、

「経験が浅いため、確認しながら進めます。」

「専門外のため、担当部署に確認いたします。」

など、必要に応じて現在の状況や対応方法を加えると伝わりやすくなります。

「不得手」はビジネスでも使える言葉ですが、「不得手」を丁寧な言葉に置き換えることだけが重要なのではありません。

経験が少ないなら「経験が浅い」、慣れていないなら「不慣れ」、専門分野ではないなら「専門外」というように、実際の状況に合った表現を選びましょう。

「なぜ不得手なのか」「どこまで対応できるのか」を具体的にすることが、ビジネスでわかりやすく伝えるポイントです。

※記事内の人物画像はAIで生成したイメージです。実在の人物とは関係ありません。

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