たかをくくるとは?意味を簡単にわかりやすく解説!使い方も紹介

「たかをくくる」という言葉は、「大したことはないだろう」と相手や物事を軽く見たときによく使われます。
漢字では「高を括る」と書きますが、「鷹を括る」「多寡を括る」ではないの?と迷う方もいるのではないでしょうか。
「高を括る」には、その程度だろうと予測することや、大したことはないと見くびることという意味があります。
この記事では、たかをくくるの意味やニュアンス、使い方をわかりやすく解説します。漢字や語源、例文についても紹介します。
たかをくくるとは?意味をわかりやすく解説
「たかをくくる」とは、物事の程度をあらかじめ予測し、「大したことはないだろう」と軽く見ることを意味する慣用句です。
漢字では「高を括る」と書きます。
簡単に言えば、
「これくらいなら大丈夫だろう」
「それほど大変ではないだろう」
と、自分なりに程度を見積もって軽く考えることです。
現在では特に、相手の実力や物事の難しさなどを実際より低く見積もる、「見くびる」「甘く見る」というニュアンスで使われることが多くなっています。
「大したことはないだろう」と考えること
たとえば、試験について、
「簡単な問題ばかりだろう」
と考えて十分に勉強しなかったところ、実際には難しい問題が多かったとします。
このような場合、
「簡単な試験だとたかをくくっていた」
と表現できます。
単に予想するだけではなく、実際よりも軽く考えていたというニュアンスが含まれているのがポイントです。

「この程度なら大丈夫」と考えていた状況が予想と違ったとき、「たかをくくっていた」と表現できます
人に対して使うこともある
「たかをくくる」は、物事だけでなく人や相手の能力についても使われます。
たとえば、
「新人だからそれほどできないだろう」
と考えていた相手が、実際には非常に優秀だった場合、
「新人だとたかをくくっていたが、予想以上の実力だった」
などと表現できます。
この場合は、相手の能力を「見くびっていた」「甘く見ていた」という意味になります。
つまり「たかをくくる」は、単に物事を予測する言葉というより、現在では「自分の予想で程度を低く見積もり、軽く考える」という意味で覚えておくとわかりやすいでしょう。
芥川龍之介『羅生門』に出てくる「たかをくくる」の意味を知りたい方は、作品中の場面や下人の心理とあわせてこちらで詳しく解説しています。
「たかをくくる」はどんな場面で使う?
「たかをくくる」は、相手の実力や物事の難しさ、これから起こることなどについて、「この程度なら大丈夫だろう」と軽く考えている場面で使います。
そして実際には、その予想より相手が強かったり、物事が難しかったりしたときに、
「たかをくくっていた」
「たかをくくったのが間違いだった」
などと使われることがよくあります。
相手の実力を低く見ていたとき
スポーツや仕事などで、相手の経験や見た目だけから、
「それほど実力はないだろう」
と判断してしまうことがあります。
ところが実際に競ってみると、予想以上に相手の実力が高かった――このような場面では、
「相手をたかをくくっていた」
と表現できます。
この場合は、「相手を甘く見ていた」「見くびっていた」という意味合いが強くなります。
仕事や課題を簡単だと思っていたとき
人だけでなく、仕事や試験、作業などについても使えます。
「すぐに終わる仕事だろう」と考えていたのに、始めてみると予想以上に時間がかかった場合などです。
最初に自分で難しさや作業量を低く見積もっていたため、
「簡単な仕事だとたかをくくっていた」
と表現できます。

作業量を少なく見積もっていたものの、実際には予想以上だったという場面にも「たかをくくる」が使えます。
悪い結果を予想していなかったとき
「たかをくくる」は、これから起こる出来事や問題について、深刻に考えていなかった場合にも使われます。
「これくらいなら問題にならないだろう」
「すぐに解決するだろう」
と考えて十分な準備をしなかった結果、予想以上に大きな問題になることもあります。
このように「たかをくくる」には、単に予測をするだけではなく、自分の予測をもとに相手や状況を軽く見てしまうというニュアンスがあります。
そのため、あとから振り返って「もっと慎重に考えるべきだった」という場面でもよく使われる言葉です。
「たかをくくる」と「見くびる」の違い
「たかをくくる」とよく似た意味を持つ言葉に「見くびる」があります。
どちらも相手や物事を実際より低く評価する場面で使われますが、意味や使い方には少し違いがあります。
| 言葉 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| たかをくくる | 自分なりに程度を見積もり、大したことはないと軽く考える |
| 見くびる | 相手の能力や価値などを実際より低く評価する |
「たかをくくる」は物事の程度を軽く見積もる
「たかをくくる」には、物事の程度について、
「このくらいだろう」
「それほど大変ではないだろう」
と、自分なりに見積もって軽く考えるニュアンスがあります。
たとえば、
「簡単な試験だとたかをくくっていた」
という場合は、試験の難しさを実際より低く見積もっていたという意味になります。
人だけでなく、仕事や試験、問題の大きさなど、さまざまな対象について使えるのも特徴です。
「見くびる」は相手を低く評価する意味が強い
一方の「見くびる」は、相手の能力や実力、価値などを実際より低く見ることを表します。
たとえば、
「経験が浅いからといって、彼を見くびってはいけない」
のように使います。
この場合は、相手について「たいした実力はない」と低く評価する意味合いが強くなります。
同じ場面でもニュアンスが変わる
たとえば、試合前に相手チームを軽く考えていた場合、
「相手は弱いとたかをくくっていた」
「相手の実力を見くびっていた」
のどちらも使えます。
ただし前者は「この程度なら勝てるだろう」と予測していたことに重点があり、後者は相手の実力そのものを低く評価していたことに重点があります。
「程度を低く見積もる」のが「たかをくくる」、「能力や価値を低く評価する」のが「見くびる」と考えると、違いがわかりやすいでしょう。
たかをくくるの漢字は「高を括る」
「たかをくくる」は、漢字で「高を括る」と書きます。
ひらがなで「たかをくくる」と書かれることも多いため、「たか」にどの漢字を使うのか迷うことがあるかもしれません。
「鷹を括る」や「多寡を括る」と書くのではなく、一般的な表記は「高を括る」です。
「高」は物事の程度を表している
「高を括る」の「高」は、単に「高さ」を表しているわけではありません。
ここでは、物事の程度や数量などを見積もることにつながる「高」と考えると意味を理解しやすくなります。
つまり「このくらいだろう」と程度を見積もることから、現在では「大したことはないだろう」と軽く考える意味で使われています。
「鷹を括る」ではない
「たか」という読み方から、鳥の「鷹」を使って「鷹を括る」と書くのではないかと思うこともあるでしょう。
しかし、「たかをくくる」の「たか」は鳥の鷹ではありません。
また、「多い・少ない」という意味を持つ「多寡(たか)」とも別です。
「大したことはないだろうと程度を見積もる」という意味で使う場合は、「高を括る」と覚えておきましょう。
なお、「高を括る」の「高」がなぜ使われるのか、「鷹を括る」「多寡を括る」とはどう違うのかについては、漢字を扱う関連記事で詳しく紹介します。
「高を括る」の「高」の意味や、「鷹を括る」「多寡を括る」との違いについては、こちらで詳しく解説しています。
たかをくくるの語源・由来
「たかをくくる」の「高」は、「生産高」「売上高」「残高」などにも使われるように、物の数量や金額などを見積もったときの程度を表す言葉です。
そして「括る」には、ひとまとめにするという意味があります。
そこから「高を括る」は、「このくらいの程度だろう」と見積もることを表し、さらに「大したことはないだろう」と軽く見る意味で使われるようになったと考えるとわかりやすいでしょう。
「石高」が語源という説もある
「高を括る」の由来については、昔の米の収穫量や「石高(こくだか)」と関連づけて説明されることもあります。
石高は、土地の生産力などを米の量で表したものです。
こうした「高」をもとに数量や程度を見積もることが、「高を括る」という表現につながったという説です。
ただし、語源については複数の説明があるため、「戦国時代に相手の石高を低く見積もったことが語源」と一つの説だけを事実として断定するのは避けた方がよいでしょう。
「高」には数量や程度を表す意味があり、それを「この程度だろう」と見積もることから現在の意味につながった、と理解しておけば十分です。
なお、「高を括る」の語源や石高との関係については、関連記事でさらに詳しく紹介します。
「高を括る」という言葉がどのように成り立ったのか、「高」の意味や石高との関係についてはこちらで詳しく解説しています。

「高」には数量や程度に関わる意味があり、「高を括る」の由来を考えるうえでも重要な言葉です。
たかをくくるの使い方と例文
「たかをくくる」は、相手の実力や物事の難しさなどについて、「この程度なら大丈夫だろう」と軽く考える場面で使います。
「たかをくくる」のほか、「たかをくくっていた」「たかをくくっている」など、文章に合わせて形を変えて使うことができます。
特に、自分の予想より結果が悪かったときや、相手が予想以上に強かったときなどに使われることの多い表現です。
たかをくくるを使った例文
① 簡単な試験だとたかをくくっていたため、十分な勉強をしなかった。
② 相手は初心者だからとたかをくくっていたが、試合では思わぬ苦戦をした。
③ すぐに終わる仕事だとたかをくくっていたら、予想以上に時間がかかった。
④ 小さな問題だから大丈夫だとたかをくくってはいけない。
⑤ この程度の雨なら問題ないとたかをくくっていたが、予定を変更することになった。
⑥ 相手の実力をたかをくくって準備を怠ったことが、敗因の一つになった。
「たかをくくっていた」という使い方も多い
「たかをくくる」は、あとから自分の判断を振り返る文章にもよく使われます。
「大丈夫だとたかをくくっていた」
「簡単だとたかをくくっていた」
のような形です。
この場合は、最初は軽く考えていたものの、実際には予想どおりではなかったというニュアンスが伝わります。
そのため、「たかをくくる」を使った文章では、何をどのように軽く見ていたのかを具体的にすると意味が伝わりやすくなります。
なお、「たかをくくる」を使った短文や場面別の例文については、関連記事で詳しく紹介します。
「たかをくくる」を実際の文章でどう使うのか知りたい方は、仕事・学校・日常生活などの例文をこちらで紹介しています。
たかをくくるの言い換え・類語
「たかをくくる」には、「大したことはないだろう」と物事の程度を軽く見積もる意味があります。
そのため、「甘く見る」「見くびる」「侮る」などが、意味の近い言葉として挙げられます。
ただし、完全に同じ意味ではないため、文章の内容に合わせて使い分けることが大切です。
たかをくくるの主な言い換え・類語一覧
| 言葉 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| 甘く見る | 物事の難しさや相手の実力を軽く考えること |
| 見くびる | 相手の能力や価値などを実際より低く評価すること |
| 侮る | 相手や物事を軽く見て、十分に評価しないこと |
| 過小評価する | 能力や価値、危険性などを実際より低く評価すること |
| 軽視する | 物事の重要性を十分に認めず、軽く考えること |
「甘く見る」は日常会話でも使いやすい
「たかをくくる」を日常的な表現に言い換えるなら、「甘く見る」が使いやすいでしょう。
例えば、
「簡単な試験だとたかをくくっていた」
という文章は、
「試験を甘く見ていた」
と言い換えることができます。
どちらも、実際より簡単だと考えていたことを表します。
「見くびる」「侮る」は相手への評価に使いやすい
人の能力や実力について述べる場合は、「見くびる」や「侮る」も使えます。
例えば、
「新人だからとたかをくくっていた」
という文章は、
「新人だからと見くびっていた」
と言い換えられます。
ただし、「侮る」には相手を軽んじるニュアンスもあるため、使う場面には注意が必要です。
仕事の文章では「過小評価する」も使える
ビジネスなどで客観的に状況を説明したい場合は、「過小評価する」という表現も適しています。
例えば、
「作業量を少ないとたかをくくっていた」
という文章は、
「必要な作業量を過小評価していた」
と言い換えることができます。
「たかをくくる」は自分なりの見積もりや予測を伴う表現ですが、「過小評価する」は実際より低く評価したという結果を中心に表します。
このように、日常会話では「甘く見る」、人の能力については「見くびる」、仕事上の説明では「過小評価する」など、場面に合わせて選ぶと自然な文章になります。
たかをくくるの反対語・対義語
「たかをくくる」は、相手の実力や物事の難しさなどを「大したことはないだろう」と軽く考えることを表します。
そのため、反対の意味を考える場合は、「慎重に考える」「正当に評価する」「重要なものとして受け止める」といった表現が近くなります。
ただし、「たかをくくる」と完全に一対一で対応する対義語があるわけではありません。
たかをくくると反対の意味を持つ言葉
| 言葉 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| 慎重に考える | 簡単に判断せず、十分に考えてから結論を出す |
| 正当に評価する | 相手の能力や物事の価値を適切に評価する |
| 重く見る | 物事を重要なものとして受け止める |
| 警戒する | 問題や危険が起こる可能性を考えて注意する |
「甘く見る」の反対なら「重く見る」
「たかをくくる」を「甘く見る」という意味で使っている場合、その反対としては「重く見る」が考えられます。
例えば、
「小さな問題だとたかをくくる」
の反対なら、
「問題を重く見る」
「問題を深刻に受け止める」
などと表現できます。
物事の重要性を軽く考えるか、重要なものとして受け止めるかという違いです。
「見くびる」の反対なら「正当に評価する」
人の実力について「たかをくくる」を使っている場合は、「正当に評価する」が反対の意味に近くなります。
相手を見くびることなく、その能力や実力を適切に判断するという意味です。
また、試合や競争などでは、
「相手を警戒する」
「相手を侮らない」
といった表現も使えます。
このように、「たかをくくる」の反対の意味を表したい場合は、何を軽く見ているのかによって適切な言葉を選ぶとよいでしょう。
たかをくくるの意味についてまとめ
「たかをくくる」とは、物事の程度をあらかじめ予測し、「大したことはないだろう」と軽く考えることを意味する慣用句です。
漢字では「高を括る」と書きます。
この記事のポイントをまとめると、次のようになります。
・「たかをくくる」の漢字は「高を括る」
・「この程度だろう」と物事を軽く見積もる意味がある
・現在では「甘く見る」「見くびる」という意味でもよく使われる
・人の実力だけでなく、仕事や試験、問題などにも使える
・言い換えには「甘く見る」「見くびる」「侮る」「過小評価する」などがある
・反対の意味は、文脈によって「慎重に考える」「正当に評価する」などになる
「たかをくくる」は、単に予測するだけではなく、自分の予測をもとに相手や物事を実際より軽く考えてしまうというニュアンスを持つ言葉です。
意味を正しく理解し、「簡単だとたかをくくっていた」「相手の実力をたかをくくっていた」など、場面に合わせて使い分けましょう。
※記事内の人物画像はAIで生成したイメージです。実在の人物とは関係ありません。
・・・・・・・・・
関連記事
・・・・・・・・・・・




















