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京都弁の挨拶一覧|「ありがとう」は何て言う?日常で使うあいさつを紹介

京都の路地で朝の挨拶を交わす地域の人々

京都弁では「ありがとう」をどのように言うのでしょうか。

京都には「おおきに」をはじめ、日常の挨拶や人を迎えるとき、別れるときなどに使われてきたさまざまな言い回しがあります。

ただし、昔から知られる京都らしい言葉が、現在も誰にでも日常的に使われているとは限りません。

この記事では、京都弁の挨拶を意味や使う場面とともに紹介します。
「ありがとう」の言い方から、おはよう・こんにちは・さようならなどの挨拶まで、わかりやすく見ていきましょう。

京都弁の挨拶一覧|まずは代表的な言葉を紹介

京都弁の挨拶には、「おおきに」のようによく知られた言葉のほかにも、人を迎えるときや別れるときなどに使われるさまざまな表現があります。

まずは、代表的な京都弁の挨拶と意味を一覧で見てみましょう。

京都弁・挨拶意味使う場面
おおきにありがとう感謝を伝えるとき
おおきに、ありがとうどうもありがとうより丁寧に感謝するとき
おはようさんおはよう朝の挨拶
ごきげんさんこんにちは・ごきげんいかが人に会ったときなど
おいでやすいらっしゃいませ客を迎えるとき
おこしやすようこそお越しくださいました客を丁寧に迎えるとき
ようおこしよく来てくださいました・ようこそ訪ねてきた人を迎えるとき
おやかまっさんどしたお邪魔しました訪問先から帰るとき
ほなそれでは・じゃあ別れるときや話を切り上げるとき
さいならさようなら別れるとき
またおいでやすまた来てください客を見送るとき
おきばりやす頑張ってください相手を励ましたり送り出したりするとき

こうして見ると、京都弁の挨拶には、単に「こんにちは」「さようなら」を言い換えたものだけでなく、相手を迎えたり、ねぎらったり、気遣ったりする言葉も含まれています。

現在は標準語の挨拶も普通に使われる

京都に行けば、誰もが毎日「おいでやす」「ごきげんさん」と話しているわけではありません。

現在では「おはようございます」「こんにちは」「ありがとうございます」といった標準的な挨拶も普通に使われています。

昔ながらの京都弁は、世代や地域、家庭、商売の場などによって、使われる頻度に違いがあります。

そのため、「京都では必ずこう挨拶する」という決まりがあるわけではないことは覚えておきましょう。

京都らしさを感じる挨拶も残っている

一方で、「おおきに」「おいでやす」「おこしやす」などは、京都らしい言葉として現在でもよく知られています。

特に店や旅館などでは、京都を訪れたときに耳にすることがあるでしょう。

「またおいでやす」のように、相手を送り出すときまで柔らかな響きを持つ表現もあります。

京都弁の挨拶には、言葉そのものの意味だけでなく、相手を迎える、感謝する、見送るといった場面に合わせた言葉の使い分けがあります。

その中でも特によく知られているのが「おおきに」です。次は、京都弁で「ありがとう」をどのように表現するのか、詳しく見ていきましょう。

京都弁で「ありがとう」は何て言う?

京都弁で「ありがとう」を表す言葉として、最もよく知られているのが「おおきに」です。

京都を訪れたときに、お店や旅館などで「おおきに」と声をかけられたことがある人もいるでしょう。

「おおきに」は京都だけでなく関西の広い地域で使われてきた言葉ですが、京都らしい挨拶の一つとしても親しまれています。

京都の市場で買い物の商品を手渡す店主と客

「おおきに」は、買い物や日常のやり取りなどで感謝を伝える言葉として使われてきました。

「おおきに」は「ありがとう」の意味

現在の「おおきに」は、感謝を伝える「ありがとう」の意味で使われるのが一般的です。

たとえば、何かを受け取ったときに、

「おおきに。」

と言えば、「ありがとう」という意味になります。

お店で客を見送るときなどに使われれば、「ありがとうございました」に近い挨拶として受け取ることもできます。

「おおきに、ありがとう」と言うこともある

「おおきに」だけで感謝を伝えることができますが、「おおきに、ありがとう」のように「ありがとう」と組み合わせる言い方もあります。

たとえば、

「わざわざ持ってきてくれはったん?おおきに、ありがとう。」

というような使い方です。

「おおきに」を単純に標準語の「ありがとう」と一対一で置き換えるだけではなく、感謝の気持ちを添えたり強めたりする言葉として現れることもあります。

「おおきに」の例文

実際の使い方を、いくつか例文で見てみましょう。

例文1:
「これ、持ってきてくれはったん?おおきに。」
意味:これを持ってきてくれたの?ありがとう。

例文2:
「今日は来てくれて、おおきに。」
意味:今日は来てくれて、ありがとう。

例文3:
「いつもほんまにおおきに。」
意味:いつも本当にありがとう。

例文4:
「お買い上げ、おおきに。」
意味:お買い上げありがとうございます。

例文5:
「教えてくれはって、おおきに。」
意味:教えてくださって、ありがとう。

「おおきに」は京都だけの方言ではない

「おおきに」と聞くと京都を思い浮かべる人も多いかもしれません。

しかし、「おおきに」は京都だけで使われる言葉ではなく、大阪をはじめ関西のほかの地域でも使われてきました。

そのため、「おおきに=京都だけの方言」と考えるのは正確ではありません。

同じ「おおきに」でも、地域や話す人によってイントネーションや使われ方に違いがあります。

京都では今も「おおきに」を使う?

現在の京都でも「おおきに」を耳にすることはありますが、すべての人が日常的に使っているわけではありません。

世代や家庭、仕事、相手との関係によっては、「ありがとう」「ありがとうございます」のほうを普段から使う人もいます。

特に観光地などでは京都らしい接客の言葉として耳にする機会もありますが、それだけを見て京都の日常会話すべてが同じだとはいえません。

「おおきに」は現在も知られ、使われている言葉ですが、使う頻度には個人差があると考えるとよいでしょう。

「ありがとう」の次に気になるのが、毎日の基本的な挨拶です。続いて、京都弁では「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」をどのように言うのか見ていきましょう。

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京都弁の「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」

朝・昼・夜の挨拶は、毎日の生活で最もよく使う言葉です。

京都弁にも昔ながらの言い方がありますが、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」のすべてに、京都だけの特別な表現があるわけではありません。

現在では、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」といった共通語の挨拶も普通に使われています。

「おはよう」は「おはようさん」

京都らしい朝の挨拶として挙げられるのが「おはようさん」です。

意味はそのまま「おはよう」で、親しみを感じさせる言い方です。

たとえば、朝に近所の人と顔を合わせたときに、

「おはようさん。」

と声をかければ、「おはよう」という意味になります。

丁寧に挨拶する場合には、「おはようございます」も普通に使われます。

「おはようさん」は、標準語の「おはよう」より柔らかく親しみのある響きを持つ表現と考えるとわかりやすいでしょう。

「こんにちは」は京都弁で何と言う?

「こんにちは」については、現在の京都でもそのまま「こんにちは」と挨拶するのが一般的です。

京都弁だからといって、必ず別の方言に置き換えなければならないわけではありません。

一方、昔ながらの挨拶として「ごきげんさん」という言葉が知られています。

「ごきげんさん」は、人と会ったときの挨拶などに使われる言葉で、「こんにちは」に近い場面で使われることがあります。

ただし、現在の「こんにちは」とまったく同じように誰もが日常的に使う言葉ではありません。

「こんばんは」はそのまま使われる

夜の挨拶についても、現在では「こんばんは」が普通に使われます。

無理に京都弁らしい言葉へ変える必要はありません。

京都弁というと「~どす」「~やす」などを付ければ京都らしくなるように思われることがありますが、実際の挨拶はそれほど単純ではありません。

「こんばんは」をわざわざ「京都弁風」に作り変えてしまうと、かえって不自然な表現になることがあります。

京都弁らしさは語尾や話し方にも表れる

京都の挨拶の特徴は、挨拶そのものがまったく別の言葉になる場合だけではありません。

挨拶のあとに続く言葉や語尾、話し方によって京都らしさが感じられることもあります。

そのため、

「京都弁のおはよう=おはようさん」

「京都弁のこんにちは=必ず○○」

というように、すべてを一対一で置き換えて考えないほうがよいでしょう。

現在使われる共通の挨拶と、昔ながらの京都らしい言い回しが一緒に存在していると考えると理解しやすくなります。

朝・昼・夜の挨拶とは別に、京都には人を迎えるときに知られる「おいでやす」「おこしやす」といった言葉があります。次は、この二つを中心に見ていきましょう。

京都弁で人を迎えるときの挨拶

京都弁の挨拶の中でも、観光客にもよく知られているのが「おいでやす」と「おこしやす」です。

どちらも店や家などを訪れた人を迎えるときに使われる言葉で、標準語の「いらっしゃいませ」「ようこそ」に近い意味があります。

さらに「ようおこし」という表現もあり、いずれも訪ねてきた相手を歓迎する京都らしい挨拶として知られています。

「おいでやす」は「いらっしゃいませ」

「おいでやす」は、人を迎えるときに使われる挨拶です。

店を訪れた客に、

「おいでやす。」

と声をかければ、「いらっしゃいませ」という意味になります。

また、人に「こちらへ来てください」と勧めるような場面で使われることもあります。

京都の店先などで耳にすると、京都らしさを感じやすい言葉の一つでしょう。

「おこしやす」は丁寧に相手を迎える言葉

「おこしやす」も、訪ねてきた人を迎えるときに使われる表現です。

「ようおこしやす」と言えば、

「よくお越しくださいました」

「ようこそお越しくださいました」

といった歓迎の気持ちを表します。

わざわざ足を運んでくれた相手を丁寧に迎えるニュアンスを感じさせる言葉です。

「おいでやす」と「おこしやす」の違いは?

「おいでやす」と「おこしやす」は、どちらも人を迎える言葉なので、違いが気になるところです。

言葉主な意味ニュアンス
おいでやすいらっしゃいませ・おいでください客を迎える挨拶として使われる
おこしやすお越しください・ようこそ相手の来訪を歓迎する丁寧な響き
ようおこしよく来てくださいました来てくれたことへの歓迎を表す

ただし、実際の使われ方は場面や店、話す人によって異なるため、「この場合は必ずこちら」と厳密に分けられるものではありません。

意味の違いを細かく決めつけるより、いずれも相手を迎え、歓迎する気持ちを表す言葉として理解するとよいでしょう。

「ようおこし」は歓迎の気持ちを表す

「ようおこし」は、「よくお越しくださいました」「よく来てくださいました」という意味の挨拶です。

たとえば、遠方から訪ねてきた人に、

「遠いところ、ようおこし。」

と言えば、わざわざ来てくれたことへの歓迎の気持ちが伝わります。

「ようおこしやす」のように言うこともあります。

現在では店や観光の場で耳にすることも

「おいでやす」「おこしやす」は京都らしい言葉として有名ですが、京都の人が誰でも日常生活で頻繁に使っているわけではありません。

現在では普通に「いらっしゃいませ」「こんにちは」と迎える場面も多くあります。

一方、京都の店や旅館などでは、土地らしい接客の挨拶として耳にすることがあります。

昔ながらの言葉として残りながら、現在の京都でも場面に応じて使われている挨拶と考えるとよいでしょう。

人を迎える挨拶があれば、帰るときや見送るときの京都らしい言葉もあります。次は「さいなら」「おやかまっさんどした」など、別れ際の挨拶を見ていきましょう。

京都の古い宿の玄関に並べられた客の履物と旅行鞄

「おいでやす」「おこしやす」は、訪れた人を迎える京都らしい言葉として知られています。

京都弁で別れるときの挨拶・さようなら

京都弁には、人と別れるときや訪問先から帰るときにも、昔ながらの挨拶があります。

「さいなら」「ほな」のように意味を想像しやすい言葉もあれば、「おやかまっさんどした」のように、初めて聞くと意味がわかりにくい表現もあります。

別れ際に使われる代表的な言葉を見ていきましょう。

「さいなら」は「さようなら」

「さいなら」は、「さようなら」を意味する別れの挨拶です。

京都だけに限らず、関西地方などで使われてきた言葉として知られています。

たとえば、人と別れるときに、

「ほな、さいなら。」

と言えば、「それでは、さようなら」という意味になります。

「さようなら」よりもくだけた、親しみのある響きを感じさせる言葉です。

「ほな」は「それでは」「じゃあ」

「ほな」も、別れ際によく使われる関西の言葉です。

意味は「それでは」「じゃあ」に近く、

「ほな、また。」

「ほな、行ってくるわ。」

などのように使います。

「ほな」だけで必ず「さようなら」を意味するわけではなく、話題を切り替えたり、次の行動へ移ったりするときにも使われます。

別れ際なら「じゃあ、またね」に近い自然な挨拶になります。

「おやかまっさんどした」は「お邪魔しました」

京都らしい別れの挨拶として知られているのが「おやかまっさんどした」です。

人の家を訪ね、帰るときなどに使われる言葉で、標準語なら「お邪魔しました」に近い意味になります。

「おやかましゅうございました」「おやかまっさんでした」など、言い方には違いも見られます。

ここでいう「やかましい」は、単純に「うるさい」という悪口ではありません。

訪問して話をしたり手間を取らせたりしたことに対して、「お騒がせしました」「お邪魔しました」という気持ちを込めた挨拶です。

たとえば、知人の家から帰るときに、

「ほな、おやかまっさんどした。」

と言えば、「それでは、お邪魔しました」といった意味になります。

見送る側は「またおいでやす」

訪問した人が帰るとき、見送る側から使える京都らしい言葉が「またおいでやす」です。

意味は、

「また来てくださいね」

「またお越しください」

となります。

「おいでやす」が人を迎える場面だけでなく、「また」を付けることで再訪を勧める見送りの言葉にもなるわけです。

別れの挨拶も現在は共通語が普通に使われる

現在の京都では、「じゃあね」「またね」「さようなら」「お邪魔しました」といった共通の表現も普通に使われています。

「さいなら」や「おやかまっさんどした」を、京都の人なら誰でも日常的に使うわけではありません。

世代や家庭、地域などによって、使う言葉には違いがあります。

昔ながらの京都らしい挨拶と、現在一般的に使われる挨拶の両方があると考えるとよいでしょう。

ここまで「おおきに」「おいでやす」「さいなら」などを紹介してきましたが、京都らしい挨拶はこれだけではありません。次は、「おおきに」以外にも覚えておきたい京都らしい挨拶を見ていきましょう。

夕暮れの京都の路地を帰っていく訪問客の後ろ姿

「さいなら」「おやかまっさんどした」など、京都には別れ際に使われてきた挨拶もあります。

「おおきに」だけじゃない京都らしい挨拶

京都弁の挨拶というと「おおきに」が有名ですが、ほかにも日常のさまざまな場面で使われてきた言葉があります。

相手を励ましたり、家を訪ねたり、感謝を伝えたりと、使われる場面もさまざまです。

ここでは、これまで紹介した言葉以外にも覚えておきたい京都らしい挨拶や声かけを見ていきましょう。

「おきばりやす」は「頑張ってください」

「おきばりやす」は、相手を励ますときなどに使われる言葉です。

「きばる」には「頑張る」「精を出す」といった意味があり、「おきばりやす」とすれば「頑張ってください」という意味になります。

たとえば、これから仕事へ向かう人に、

「今日もおきばりやす。」

と声をかければ、「今日も頑張ってくださいね」といった意味になります。

強く奮い立たせるというより、相手を送り出したり励ましたりする柔らかな声かけとして使われることがあります。

「ごめんやす」は人を訪ねるときなどの挨拶

「ごめんやす」も、昔ながらの京都らしさを感じさせる言葉の一つです。

人の家を訪ねたときなどに声をかける言葉で、「ごめんください」に近い意味があります。

たとえば、玄関先で、

「ごめんやす。」

と声をかければ、「ごめんください」「どなたかいらっしゃいますか」といった訪問の挨拶になります。

ここでの「ごめん」は、何か悪いことをして謝っているわけではありません。

相手の家へ入る前に声をかける、昔ながらの挨拶表現です。

「おおきに」は別れ際にも使われる

「おおきに」は感謝するときだけでなく、店などで客を見送る場面でも耳にすることがあります。

買い物を終えた客に「おおきに」と声をかければ、「ありがとうございました」という感謝とともに、別れの挨拶にもなります。

このように京都弁では、一つの言葉が感謝・歓迎・見送りなど、その場面に応じた挨拶の役割を持つことがあります。

京都らしい挨拶を場面別に整理すると?

ここまで紹介してきた代表的な言葉を、使う場面から整理すると次のようになります。

場面京都らしい表現標準語での意味
感謝するおおきにありがとう
朝に会うおはようさんおはよう
人を迎えるおいでやす・おこしやすいらっしゃいませ・ようこそ
人を訪ねるごめんやすごめんください
相手を励ますおきばりやす頑張ってください
訪問先から帰るおやかまっさんどしたお邪魔しました
人と別れるさいなら・ほなさようなら・それでは
再訪を勧めるまたおいでやすまた来てください

こうして場面ごとに見ると、京都弁には「ありがとう」や「さようなら」だけではなく、訪問するときから帰るときまでさまざまな挨拶があることがわかります。

ただし、こうした表現を知ったからといって、京都を訪れたときに無理に使う必要はありません。次は、京都弁の挨拶を使うときに知っておきたいことを見ていきましょう。

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京都弁の挨拶を使うときに知っておきたいこと

「おおきに」「おいでやす」などを知ると、京都を訪れたときに自分でも使ってみたくなるかもしれません。

もちろん、親しみを込めて使うことに問題はありませんが、京都弁には地域や世代による違いがあり、言葉だけをまねすると不自然に聞こえる場合もあります。

京都弁の挨拶を楽しむために、いくつか知っておきたいポイントがあります。

京都の人が全員同じ挨拶を使うわけではない

京都弁として紹介される言葉でも、京都の人全員が同じように使っているわけではありません。

世代や地域、家庭、仕事などによって、使われる言葉には違いがあります。

たとえば「おおきに」をよく使う人もいれば、普段は「ありがとう」「ありがとうございます」を使う人もいます。

「京都の人なら必ずこの言葉を使う」と決めつけないことが大切です。

「~どす」「~やす」を付ければ京都弁になるわけではない

京都弁というと、「~どす」「~やす」という語尾を思い浮かべる人も多いでしょう。

しかし、標準語の文章にこれらを付ければ、何でも自然な京都弁になるわけではありません。

言葉にはそれぞれ使われてきた形があり、話す相手や場面によっても表現が変わります。

無理に京都弁らしくしようとすると、実際にはあまり使われない不自然な言い回しになることがあります。

京都弁を無理にまねしたり、言葉の意味を決めつけたりすると、相手に失礼な印象を与える場合もあります。注意したい言い方については、京都人を怒らせる言葉とNGな言い方で紹介しています。

店で聞く京都弁と普段の会話は同じとは限らない

京都を旅行すると、店や旅館などで「おいでやす」「おおきに」と声をかけられることがあります。

こうした言葉は京都らしい接客の挨拶として印象に残りやすいため、「京都では普段からみんなこう話している」と感じるかもしれません。

しかし、接客で使われる言葉と家族や友人との日常会話は必ずしも同じではありません。

観光で耳にする京都弁は、京都の言葉の一つの側面として捉えるとよいでしょう。

まずは意味を知って楽しむのがおすすめ

京都弁の挨拶は、自分で使うことだけが楽しみ方ではありません。

京都を訪れたときに「おおきに」と言われて意味がわかったり、「おやかまっさんどした」という言葉を聞いて「お邪魔しましたという意味なんだ」と気づいたりするのも、方言を知る面白さです。

また、昔の映画や小説、テレビ番組などに登場する京都の言葉も理解しやすくなります。

京都弁を無理にまねするより、言葉が使われる場面やニュアンスまで知ることで、京都の挨拶をより深く楽しめるでしょう。

最後に、ここまで紹介してきた「おおきに」「おいでやす」「おやかまっさんどした」など、京都弁の挨拶をまとめて振り返ります。

京都弁の挨拶についてまとめ

京都弁には、「おおきに」をはじめ、人を迎えるときや別れるとき、相手を励ますときなどに使われてきたさまざまな挨拶があります。

この記事で紹介した代表的な京都弁の挨拶をまとめると、次のようになります。

  • おおきに:ありがとう
  • おはようさん:おはよう
  • おいでやす:いらっしゃいませ・おいでください
  • おこしやす:お越しください・ようこそ
  • ようおこし:よく来てくださいました
  • ごめんやす:ごめんください
  • おきばりやす:頑張ってください
  • さいなら:さようなら
  • ほな:それでは・じゃあ
  • おやかまっさんどした:お邪魔しました
  • またおいでやす:また来てください
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なかでも「おおきに」「おいでやす」「おこしやす」は、京都らしい挨拶として広く知られています。

ただし、京都の人が全員これらの言葉を日常的に使っているわけではありません。現在では「ありがとうございます」「こんにちは」「さようなら」といった共通語の挨拶も普通に使われています。

また、「おおきに」や「ほな」のように、京都だけではなく関西のほかの地域でも使われる言葉があります。

京都弁の挨拶を知ると、京都を訪れたときに耳にする言葉の意味がわかるだけでなく、昔から受け継がれてきた言葉の柔らかな響きや使い方も楽しめます。

「京都では必ずこう言う」と決めつけず、地域や世代、場面による違いも含めて楽しむことが、京都弁を知る面白さといえるでしょう。

京都弁には挨拶だけでなく、意味を知らないと受け取り方に迷う表現もあります。少し辛口な言葉について知りたい方は、京都弁の悪口一覧30選もあわせてご覧ください。

※記事内の人物画像はAIで生成したイメージです。実在の人物とは関係ありません。

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