• HOME
  • BLOG
  • 皮肉
  • 京都弁一覧100選|意味と標準語を一覧表でわかりやすく紹介

京都弁一覧100選|意味と標準語を一覧表でわかりやすく紹介

京都の町家が並ぶ通りで京都弁を話す女性二人

京都弁には、
「おおきに」「かまへん」「~しはる」
など、現在でも耳にする言葉から、
「~どす」「~え」
のように京都らしい印象の強い言い回しまで、さまざまな表現があります。

一方で、京都弁を聞いて
「どんな意味?」
「標準語では何と言うの?」
と迷う言葉も少なくありません。

また、同じ京都でも地域や世代によって使われ方が異なり、昔ながらの京言葉と現在の日常会話では印象が違う場合もあります。

この記事では、
「代表的な京都弁100選」
を意味・標準語とともに一覧表で紹介します。

日常会話で使われる言葉から、語尾、かわいい表現、少し意味の分かりにくい言葉まで、京都弁をまとめて見ていきましょう。

京都弁一覧100選|意味と標準語を一覧表でチェック

京都弁には、「おおきに」のように現在でも耳にする言葉から、「~どす」「おくどさん」のような昔ながらの京言葉まで、さまざまな表現があります。

一方で、「あかん」「ほんま」「~へん」のように、京都だけでなく大阪や兵庫など関西の広い地域で使われる言葉も少なくありません。

そこでこの一覧では、京都弁の意味や標準語だけでなく、「現在の使われ方」もあわせて紹介します。

  • 現在も使われる:現在の京都でも比較的耳にする表現
  • 関西で広く使う:京都特有ではなく、関西の広い地域で使われる表現
  • 場面・世代による:地域・世代・職業・場面などによって使われ方が異なる表現
  • 昔ながらの京言葉:現在の日常会話では使用する人や場面が限られる伝統的な表現

ただし、京都弁の使われ方には地域差・世代差・個人差があります。以下の分類は「京都の人なら必ずこう話す」という意味ではなく、現在の使われ方を知るための目安としてご覧ください。

番号京都弁・京言葉意味・標準語現在の使われ方
1おおきにありがとう現在も使われる
2おこしやすいらっしゃいませ・ようこそ場面・世代による
3おいでやすいらっしゃいませ場面・世代による
4かんにんごめん・許して場面・世代による
5かまへん構わない・大丈夫関西で広く使う
6あかんだめ・いけない関西で広く使う
7ほんま本当関西で広く使う
8ほんまに本当に関西で広く使う
9ちゃう違う関西で広く使う
10せやそうだ関西で広く使う
11せやけどそうだけど関西で広く使う
12そやなそうだね関西で広く使う
13ほなそれでは・じゃあ関西で広く使う
14さいならさようなら場面・世代による
15よろしおすよろしいです昔ながらの京言葉
16よろしゅうよろしく場面・世代による
17あんじょううまく・具合よく場面・世代による
18えらい大変・とても・疲れた関西で広く使う
19しんどい疲れた・つらい関西で広く使う
20しょうもないつまらない・くだらない関西で広く使う
21けったいな変な・奇妙な場面・世代による
22いけず意地悪現在も使われる
23いらう触る・いじる場面・世代による
24なおす片付ける・しまう関西で広く使う
25ほかす捨てる関西で広く使う
26きばる頑張る場面・世代による
27ねきそば・近く昔ながらの京言葉
28たんとたくさん場面・世代による
29そろっとゆっくり・静かに場面・世代による
30じゅんさいないい加減な・どっちつかずな昔ながらの京言葉
31ややこしい複雑な・面倒な関西で広く使う
32ほっこりするほっとする・ひと息つく現在も使われる
33はんなり上品で明るく華やかな様子場面・世代による
34まったりゆったりした様子・こくのある様子現在は全国でも使われる
35でぼちんおでこ場面・世代による
36ぶぶお茶昔ながらの京言葉
37ぶぶ漬けお茶漬け場面・世代による
38おばんざい日常のおかず・総菜現在も使われる
39おくどさんかまど昔ながらの京言葉
40ひろうすがんもどき場面・世代による
41いかきざる昔ながらの京言葉
42けんずい間食・おやつ昔ながらの京言葉
43おまわりおかず・副菜昔ながらの京言葉
44であいもん相性のよい食材の取り合わせ場面・世代による
45お豆さん現在も使われる
46お芋さん現在も使われる
47お粥さんお粥場面・世代による
48お稲荷さんいなり寿司・稲荷神社関西で広く使う
49お揚げさん油揚げ関西で広く使う
50お日さん太陽・お日さま場面・世代による
51~はる~なさる・~される現在も使われる
52~してはる~していらっしゃる現在も使われる
53~しはる~なさる現在も使われる
54~やはる~でいらっしゃる場面・世代による
55~どす~です昔ながらの京言葉
56~どした~でした昔ながらの京言葉
57~やす~ます・~なさい昔ながらの京言葉
58~おす~です・ございます昔ながらの京言葉
59~え~よ・~ね場面・世代による
60~な~ね・~だね関西で広く使う
61~へん~ない関西で広く使う
62~ひん~ない場面・地域による
63~えへん~できない・~ない場面・地域による
64~んといて~しないで関西で広く使う
65~しとくれやす~してください昔ながらの京言葉
66~しておくれやす~してください昔ながらの京言葉
67~しておいやす~していらっしゃい昔ながらの京言葉
68~しよし~しなさい・~したら場面・世代による
69~しなはれ~しなさい関西で広く使う
70~したはる~していらっしゃる場面・世代による
71おきばりやす頑張ってください昔ながらの京言葉
72おやかまっさんどしたお邪魔しました昔ながらの京言葉
73ごめんやすごめんください昔ながらの京言葉
74はばかりさんご苦労さま・お疲れさま昔ながらの京言葉
75おおきに、ごっつぉさんありがとう、ごちそうさま場面・世代による
76かんにんえごめんなさいね昔ながらの京言葉
77堪忍して許して・勘弁して関西で広く使う
78おことうさんどすご苦労さまです昔ながらの京言葉
79おしまいやすおやすみなさい昔ながらの京言葉
80おはようおかえり早く無事に帰ってきてね場面・世代による
81上がる北へ行く京都特有の住所・道案内で使う
82下がる南へ行く京都特有の住所・道案内で使う
83東入る東へ進む京都特有の住所・道案内で使う
84西入る西へ進む京都特有の住所・道案内で使う
85どんつき道の突き当たり関西で広く使う
86かど曲がり角・角現在も使われる
87こっちゃこちら場面・世代による
88そっちゃそちら場面・世代による
89あっちゃあちら場面・世代による
90どっちゃどちら場面・世代による
91なんぼいくら・どれくらい関西で広く使う
92ぎょうさんたくさん関西で広く使う
93ええよい・いい関西で広く使う
94ええかげん適当・ほどほど関西で広く使う
95あほらしいばかばかしい関西で広く使う
96どないどう・どのように関西で広く使う
97どないしたんどうしたの関西で広く使う
98なんや何だ・何なの関西で広く使う
99なんでやどうして・なぜ関西で広く使う
100知らんけど知らないけれど・確かではないけれど関西で広く使う

一覧を見ると、京都弁には大きく分けて三つのタイプがあることが分かります。

一つ目は、「おおきに」「いけず」「~はる」のように、現在の京都でも比較的耳にする言葉です。

二つ目は、「あかん」「ほんま」「かまへん」「~へん」のように、京都だけではなく大阪や兵庫など関西の広い地域で使われる言葉です。

そして三つ目が、「~どす」「おくどさん」「けんずい」など、現在では昔ながらの京言葉としての印象が強くなっている表現です。

つまり、「京都で使われる言葉」と「京都だけで使われる言葉」、さらに「現在使われる京都弁」と「昔ながらの京言葉」は同じではありません。

この違いを意識して一覧を見ると、「京都の人は今でも全員『~どす』と話している」といったイメージだけでは分からない、京都弁の現在の姿が見えてきます。

また、同じ言葉でも地域や世代、家庭、話す相手によって使う頻度は異なります。ここで紹介した「現在の使われ方」は絶対的な分類ではなく、京都弁を理解するための目安としてご覧ください。

京都弁と大阪弁では、同じ関西の言葉でも語尾や言い回し、皮肉の伝え方などに違いがあります。
京都弁と大阪弁の違いを詳しく知りたい方はこちらで、例文を使って比較しています。

日常会話でよく使われる京都弁

京都の町家で会話する年配女性と若い女性

京都弁は世代によっても使われる言葉が異なり、昔ながらの京言葉には現在では耳にする機会が少ない表現もあります。

京都弁というと、「おこしやす」「~どす」といった昔ながらの京言葉を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、普段の会話では「おおきに」「かまへん」「あかん」「ほんま」など、もっと身近な言葉も使われます。

これらの中には京都だけでなく、大阪や兵庫など関西の広い地域で使われる表現もあります。ここでは、京都でも耳にする代表的な言葉を、意味と会話例から見ていきましょう。

「おおきに」|ありがとう

「おおきに」は、「ありがとう」という感謝の気持ちを表す言葉としてよく知られています。

たとえば、お店で商品を受け取ったときや、誰かに何かをしてもらったときなどに使われます。

【会話例】

「これ、忘れてはったえ」
「ああ、ほんまや。おおきに」

標準語なら、

「これ、忘れていましたよ」
「あ、本当だ。ありがとう」

という意味になります。

「おおきに」は京都を代表する言葉の一つですが、京都だけで使われるものではなく、大阪など関西のほかの地域でも聞かれます。

「かまへん」|構わない・大丈夫

「かまへん」は、「構わない」「大丈夫」「気にしなくていい」といった意味で使われます。

相手が謝ったときや、何かの許可を求めたときなど、日常会話で使いやすい表現です。

【会話例】

「ちょっと遅れてしもた。ごめん」
「かまへん、かまへん」

標準語なら、

「少し遅れちゃった。ごめん」
「大丈夫、大丈夫」

となります。

「かまへん」と繰り返すと、「そんなに気にしなくていいよ」という柔らかなニュアンスになることもあります。

「あかん」|だめ・いけない

「あかん」は、「だめ」「いけない」という意味で使われる代表的な関西の言葉です。

禁止するときだけでなく、「もう無理だ」「うまくいかない」といった意味でも使われます。

【会話例】

「ここに自転車置いてもええ?」
「そこはあかんえ」

標準語では、

「ここに自転車を置いてもいい?」
「そこはだめだよ」

という意味です。

また、

「今日は暑うて、もうあかんわ」

なら、「今日は暑くて、もうだめだ」という意味になります。

同じ「あかん」でも、場面によって禁止・失敗・困った気持ちなど、さまざまなニュアンスを表せます。

「ほんま」|本当

「ほんま」は、「本当」「本当に」という意味で使われます。

「ほんま?」と語尾を上げれば「本当?」という質問になり、「ほんまに」と言えば「本当に」という意味になります。

【会話例】

「明日は雪降るらしいで」
「ほんま? そら寒なるなあ」

標準語なら、

「明日は雪が降るらしいよ」
「本当? それは寒くなるね」

という会話です。

「ほんま」は驚いたとき、相手に確認するとき、強く同意するときなど幅広く使われます。

「ほな」|それでは・じゃあ

「ほな」は、「それでは」「じゃあ」という意味で、話題を切り替えたり別れのあいさつをしたりするときに使われます。

【会話例】

「そろそろ帰るわ」
「ほな、またな」

標準語なら、

「そろそろ帰るね」
「じゃあ、またね」

となります。

短い言葉ですが、日常のちょっとした会話の区切りで使いやすい表現です。

「しんどい」|疲れた・つらい

「しんどい」は、体が疲れているときや、物事がつらいと感じるときに使われます。

【会話例】

「今日はよう歩いたなあ」
「ほんまや。ちょっとしんどいわ」

標準語では、

「今日はよく歩いたね」
「本当だね。ちょっと疲れたよ」

という意味です。

体の疲れだけでなく、「この仕事はしんどい」のように、精神的に大変なことを表す場合もあります。

「なおす」|片付ける・しまう

標準語の「なおす」には「修理する」という意味がありますが、京都を含む関西では「片付ける」「元の場所にしまう」という意味でも使われます。

【会話例】

「この箱、どうしたらええ?」
「そこの棚になおしといて」

標準語なら、

「この箱、どうすればいい?」
「そこの棚にしまっておいて」

となります。

関西以外の人が聞くと、「壊れていないのに何を直すの?」と戸惑うことがある言葉です。

「ほかす」|捨てる

「ほかす」は、「捨てる」という意味です。

【会話例】

「この紙、もういらん?」
「うん、ほかしといて」

標準語なら、

「この紙、もういらない?」
「うん、捨てておいて」

となります。

「なおす」と同じように、意味を知らない人には伝わりにくい関西の言葉の一つです。

「きばる」|頑張る

「きばる」は、「頑張る」「力を入れる」といった意味で使われます。

【会話例】

「明日、試験やねん」
「そら大変やな。きばりや」

標準語なら、

「明日、試験なんだ」
「それは大変だね。頑張って」

という意味になります。

昔ながらの京言葉では「おきばりやす」のような丁寧な言い方もあります。

「けったいな」|変な・奇妙な

「けったいな」は、「変な」「奇妙な」「おかしな」といった意味で使われます。

【会話例】

「なんや、けったいな音してるなあ」
「ほんまや。どこから聞こえてるんやろ」

標準語では、

「なんだか変な音がしているね」
「本当だね。どこから聞こえているんだろう」

となります。

人に対して使うと悪い印象を与える場合もあるため、相手や場面には注意した方がよいでしょう。

このように、普段の京都の会話には、昔ながらの京言葉だけでなく、関西で広く使われている身近な言葉も数多く登場します。

特に「ほんま」「あかん」「かまへん」のような言葉は、短いながらも場面によってさまざまな気持ちを表せるのが特徴です。

京都弁らしい語尾と言い回し

京都弁らしさを感じやすいのが、言葉の最後につく語尾や独特の言い回しです。

「~はる」「~え」「~どす」などは、京都を舞台にしたテレビドラマや映画などで耳にしたことがある方も多いでしょう。

ただし、昔ながらの京言葉と現在の日常会話では使われ方に違いがあります。「京都の人はみんな『~どす』と話している」というわけではありません。

ここでは、京都弁を知るうえで代表的な語尾を見ていきます。

「~はる」|尊敬や丁寧さを表す

「~はる」は、京都弁をはじめ関西で広く使われる代表的な表現です。

相手や第三者の行動について、「~なさる」「~していらっしゃる」といった敬意や丁寧さを込めて使われます。

たとえば、

「先生、もう来はったえ」

なら、

「先生はもう来られましたよ」

という意味になります。

ほかにも、

「何してはるの?」
「どこ行かはるの?」
「あの人、よう知ってはるなあ」

など、日常会話のさまざまな場面で使うことができます。

京都では「~はる」が比較的幅広い相手や対象に使われることがあり、標準語の敬語とまったく同じ感覚では捉えにくい場合もあります。

「~え」|京都らしい柔らかな語尾

「~え」は、文の最後につけて相手に伝えたり、念を押したりするときに使われる京言葉の一つです。

たとえば、

「今日は寒いえ」

なら、

「今日は寒いよ」

という意味になります。

また、

「そない無理したらあかんえ」

なら、

「そんなに無理をしたらだめですよ」

という意味です。

文字で見ると「~よ」に近い表現ですが、実際の印象は話し方やイントネーションによって変わります。

現在では日常的に使う人や場面も限られるため、「京都弁なら何にでも『え』を付ければよい」というものではありません。

「~どす」|「です」にあたる昔ながらの京言葉

「~どす」は、京都弁として特に有名な語尾でしょう。

標準語の「~です」に近い意味を持ち、

「そうどす」
「きれいどすなあ」

などの形で知られています。

標準語にすれば、

「そうです」
「きれいですね」

といった意味になります。

ただし、「京都弁=どす」というイメージは非常に強いものの、現在の京都の日常会話で誰もが頻繁に使っている語尾ではありません。

昔ながらの京言葉や花街を連想させる表現として耳にすることが多く、現代の一般的な京都弁とは分けて考えた方が分かりやすいでしょう。

「~やす」|丁寧さを感じる言い方

「~やす」も、昔ながらの京都らしさを感じる言い回しです。

たとえば、

「おこしやす」
「おきばりやす」
「おしまいやす」

などがあります。

それぞれ、

「いらっしゃいませ」
「頑張ってください」
「おやすみなさい」

といった意味で使われます。

単純に標準語の「ます」をすべて「やす」に置き換えれば京都弁になるわけではなく、決まった言い回しとして覚えた方が自然です。

「~へん・~ひん」|「~ない」を表す

京都弁の日常会話では、「~ない」という否定を「~へん」「~ひん」などで表すことがあります。

たとえば、

「今日は行かへん」
「そんなん知らへん」
「まだ見てへん」

なら、

「今日は行かない」
「そんなの知らない」
「まだ見ていない」

という意味です。

動詞によって形が変わることもあり、「~へん」だけを付ければすべて自然な京都弁になるわけではありません。

また、「~へん」は京都だけの言葉ではなく、大阪をはじめ関西の広い地域で使われています。

「~しよし」|「~しなさい・~したら」の柔らかな言い方

「~しよし」も、京都らしさを感じる表現の一つです。

相手に何かを勧めたり、軽く指示したりするときに使われます。

たとえば、

「はよ寝よし」

なら、

「早く寝なさい」

という意味です。

また、

「こっち来よし」
「もうちょっと食べよし」

のような言い方もあります。

標準語の「~しなさい」だけを見ると命令のように感じますが、実際のニュアンスは相手との関係や言い方によって柔らかくなることがあります。

京都弁の語尾には、「~はる」のように現在でも耳にしやすいものがある一方、「~どす」「~やす」のように昔ながらの京言葉としての印象が強いものもあります。

京都弁を自然に理解するには、語尾だけを覚えるのではなく、「誰が・誰に・どんな場面で使うのか」まで一緒に見ることが大切です。

京都弁だけでなく、「やねん」「やで」「へん」など関西で使われる語尾も比較したい方は、
関西弁の語尾一覧と意味・使い方もあわせてご覧ください。

かわいいと言われる京都弁

京都弁は、上品で柔らかな響きから「かわいい」と感じられることもあります。

特に「~え」「~はる」「かんにん」「おおきに」などは、標準語とは違った柔らかな印象を持つ言葉として知られています。

ただし、京都弁ならどんな言葉でもかわいく聞こえるわけではありません。話す人の声やイントネーション、相手との関係によっても印象は変わります。

ここでは、かわいいと言われる京都弁を、実際のセリフを交えながら見ていきましょう。

響きがかわいい京都弁

京都弁がかわいく聞こえる理由の一つが、柔らかな響きです。

たとえば、

「かんにん」
「おおきに」
「ほんま?」
「かまへんよ」
「そうなん?」

などがあります。

「かんにん」は「ごめん」「許して」という意味ですが、

「ほんまに、かんにんえ」

といった言い方になると、標準語の「本当にごめんね」とはまた違った響きになります。

また、

「ほんま?」

という短い一言も、驚いた表情で柔らかく言えば、「本当?」という親しみのある返事になります。

京都弁のかわいさは、特別な単語だけではなく、こうした短い日常語の響きにも感じられます。

女性のセリフで聞くとかわいい京都弁

京都弁は、女性のセリフとして紹介されることも多い方言です。

たとえば、

「そない急がんでもええやん」
「ほんまに来てくれはったん?」
「もう帰らはるの?」
「そんなん言われたら困るわ」

などです。

標準語にすると、

「そんなに急がなくてもいいじゃない」
「本当に来てくれたの?」
「もう帰るの?」
「そんなことを言われたら困るよ」

という意味になります。

特に「~はる」を使った言い方には、相手への丁寧さと親しみが同時に感じられる場合があります。

ただし、「女性はこう話す」と決まっているわけではありません。京都弁にも世代差や個人差があり、こうしたセリフを日常的に使うかどうかは人によって異なります。

恋愛で使うとかわいい京都弁

恋愛の場面では、京都弁の柔らかな言い回しが、標準語より少し遠回しに聞こえることがあります。

たとえば、

「もうちょっと一緒におってもええ?」

標準語なら、

「もう少し一緒にいてもいい?」

という意味です。

また、

「また会うてくれはる?」

なら、

「また会ってくれる?」

となります。

さらに、

「うち、あんたのこと好きやえ」

のように、好意を直接伝える言い方も考えられます。

一方で、

「もう帰らはるの?」

という一言にも、場面によっては「もう少し一緒にいたい」という気持ちがにじむことがあります。

直接「帰らないで」と言わなくても気持ちが伝わるところに、京都弁らしい柔らかさを感じる人もいるでしょう。

京都弁がかわいく聞こえる理由

京都弁がかわいいと言われる理由は、単語そのものだけではありません。

「~え」「~はる」などの語尾や、柔らかなイントネーション、少し遠回しな言い方などが組み合わさって、独特の印象を作っています。

たとえば、

「まだ帰らないの?」

と、

「まだ帰らへんの?」

では、意味はほぼ同じでも響きは違います。

さらに、

「もう帰るの?」

を、

「もう帰らはるの?」

と言えば、相手との距離感まで少し違って感じられることがあります。

こうした語尾や言葉の響きが、京都弁を「柔らかい」「上品」「かわいい」と感じさせる理由の一つなのでしょう。

ただし、かわいいという印象はあくまで受け手によるものです。実際の京都弁には、かわいい表現だけでなく、日常語や強い言葉、遠回しな表現など、さまざまな言葉があります。

意味が分かりにくい昔ながらの京都弁

京都弁の中には、意味を知らなければ標準語からは想像しにくい言葉もあります。

「いらう」「ねき」「でぼちん」などは、初めて聞いた人なら「どういう意味?」と思うかもしれません。

また、昔は使われていても、現在では耳にする機会が少なくなった京言葉もあります。

ここでは、一覧100選の中から特に意味が分かりにくい言葉を取り上げて紹介します。

「いらう」|触る・いじる

「いらう」は、「触る」「いじる」といった意味で使われます。

たとえば、

「それ、いろたらあかんえ」

と言われたら、

「それ、触ったらだめだよ」

という意味です。

「いらう」から「触る」という意味を想像するのは、知らない人には難しいでしょう。

物を触る場合だけでなく、機械などをいじる意味で使われることもあります。

「ねき」|そば・近く

「ねき」は、「そば」「近く」といった意味の言葉です。

たとえば、

「駅のねきに店があるえ」

なら、

「駅の近くに店があるよ」

という意味になります。

現在の標準語ではほとんど耳にしないため、京都以外の人には意味が伝わりにくい言葉の一つです。

「でぼちん」|おでこ

「でぼちん」は、「おでこ」「額」を表す言葉です。

たとえば、

「でぼちん、ぶつけたん?」

なら、

「おでこをぶつけたの?」

という意味になります。

音だけを聞いても体のどの部分なのか分かりにくく、初めて聞くと特に印象に残る言葉でしょう。

「じゅんさいな」|いい加減な・どっちつかずな

「じゅんさいな」は、人の態度などが「いい加減」「どっちつかず」「つかみどころがない」といった意味で使われる言葉です。

たとえば、

「あの人、じゅんさいなことばっかり言うてはる」

なら、文脈によって、

「あの人は、いい加減なことばかり言っている」

といった意味になります。

食べ物の「じゅんさい」を知っていても、そこから人の態度を表す意味を想像するのは難しいでしょう。

「あんじょう」|うまく・具合よく

「あんじょう」は、「うまく」「具合よく」「きちんと」といった意味で使われます。

たとえば、

「あとは、あんじょう頼むわ」

なら、

「あとは、うまくやっておいてね」

といった意味です。

「あんじょうしといて」のように言われると、単に作業を頼むだけでなく、「うまい具合にやっておいて」というニュアンスが含まれます。

「はんなり」|上品で明るく華やかな様子

「はんなり」は現在では全国的にも知られるようになった言葉ですが、意味を正確に説明しようとすると意外に難しい言葉です。

単に「上品」「おしとやか」というだけではなく、明るく華やかでありながら、落ち着いた品を感じさせる様子などを表します。

たとえば、

「はんなりした着物やなあ」

なら、

「上品で華やかな着物だね」

といった意味になります。

京都らしい雰囲気を表す言葉として紹介されることも多い表現です。

「ぶぶ」|お茶

「ぶぶ」は、「お茶」を意味する昔ながらの京言葉です。

「ぶぶ漬け」といえば、「お茶漬け」を表します。

京都の言葉として有名な「ぶぶ漬けでもどうどす?」という表現を聞いたことがある方もいるでしょう。

ただし、「ぶぶ漬けを勧める=必ず帰ってほしいという皮肉」と単純に決めつけることはできません。

京都弁の遠回しな表現は、言葉だけでなく、場面や相手との関係まで含めて考える必要があります。

「おくどさん」|かまど

「おくどさん」は、昔の台所で煮炊きに使われた「かまど」を表す言葉です。

「お豆さん」「お芋さん」のように、京都の言葉では身近なものに「お」や「さん」を付けて呼ぶ例があります。

現代では家庭にかまどそのものがほとんどなくなったため、「おくどさん」という言葉を日常生活で聞く機会も少なくなっています。

「ひろうす」|がんもどき

「ひろうす」は、豆腐を使った料理の「がんもどき」を表す言葉です。

京都の料理やおばんざいの名前として目にすることがあります。

標準語の「がんもどき」とはまったく違う響きなので、知らなければ料理の名前だと分からないかもしれません。

「けんずい」|間食・おやつ

「けんずい」は、食事と食事の間に食べるもの、つまり「間食」「おやつ」といった意味の昔ながらの言葉です。

現在では「おやつ」という言葉の方が一般的なので、若い世代には馴染みが薄い場合もあります。

こうした言葉を見ると、京都弁には話し方や語尾だけでなく、昔の暮らしや食文化と結びついた言葉も残っていることが分かります。

昔ながらの京言葉と現在の京都弁は同じではない

京都弁を調べていると、「~どす」「おこしやす」「おくどさん」「ぶぶ」といった、いかにも京都らしい言葉が数多く出てきます。

しかし、それらを現在の京都の人が誰でも日常的に使っているわけではありません。

言葉は時代とともに変化します。さらに京都府内でも地域によって方言は異なり、京都市内でも世代や生活環境によって使う言葉には違いがあります。

一方で、「~はる」「ほんま」「あかん」「~へん」のように、現在でも会話の中で耳にする表現があります。

京都弁一覧を見るときは、すべてを同じ「現在の日常語」と考えるのではなく、昔ながらの京言葉と現在使われる表現を分けて見ると、京都の言葉がより分かりやすくなります。

スポンサーリンク

京都弁の皮肉や遠回しな言い方

京都の和風カフェで穏やかに会話する女性二人

京都弁の遠回しな表現は、言葉そのものだけでなく、場面や声の調子によって受け取る意味が変わることがあります。

京都弁というと、「本音を直接言わず、遠回しに伝える」というイメージを持つ方もいるでしょう。

確かに、相手を正面から否定せず、柔らかな言葉の中に自分の気持ちを込める表現はあります。しかし、京都弁そのものが皮肉な言葉というわけではありません。

同じ言葉でも、場面や表情、声の調子、相手との関係によって、普通の褒め言葉にも皮肉にもなります。

ここでは、京都弁がなぜ遠回しに聞こえるのか、代表的な例から見ていきましょう。

京都弁はなぜ遠回しに聞こえる?

京都弁が遠回しに聞こえる理由の一つは、相手を直接否定せず、言葉の裏側に気持ちを含ませることがあるためです。

たとえば、相手の服装がかなり目立っていたとします。

「ずいぶん華やかなお召しもんどすなあ」

文字だけを読めば、

「とても華やかな服ですね」

という褒め言葉です。

しかし、場面や言い方によっては「ずいぶん派手ですね」という気持ちが含まれているように受け取られることもあります。

何を言ったかだけではなく、「なぜ今その言葉を言ったのか」を考えないと、本当の意味が分からない場合があるのです。

褒め言葉に聞こえて意味が違うこともある

京都弁の皮肉としてよく紹介されるのが、一見すると相手を褒めているように聞こえる表現です。

たとえば、近所から大きな音が聞こえているときに、

「今日もずいぶん賑やかどすなあ」

と言ったとします。

表面上は「賑やかですね」というだけですが、状況によっては、

「ちょっと音が大きいですよ」

という不満を遠回しに伝えている可能性があります。

また、いつも遅刻する人に、

「今日はえらいお早いこと」

と言えば、単純に早く来たことを褒めている場合もあれば、過去の遅刻を踏まえた皮肉として受け取られる場合もあります。

このように、褒める形を取りながら別の意味を含ませられるところが、京都弁の皮肉として注目される理由の一つです。

こうした遠回しな表現が京都でどのように育ってきたのかについては、
京都弁の皮肉に隠された文化と歴史で、歴史的なエピソードとともに紹介しています。

京都弁の皮肉は言葉だけで判断できない

京都弁の皮肉を理解するときに注意したいのが、「この言葉を言われたら必ず皮肉」という決まりがあるわけではないことです。

たとえば、

「ええ時計してはりますなあ」

と言われたとしても、本当に時計を褒めているだけかもしれません。

ところが、時間に遅れてきた直後に同じ言葉を言われれば、

「立派な時計を持っているのに、時間は守らないんですね」

という皮肉に聞こえる可能性があります。

つまり、皮肉を生み出しているのは京都弁の単語そのものではなく、言葉と状況との組み合わせです。

京都弁ならではの遠回しな皮肉をもっと見てみたい方は、
京都弁の皮肉一覧30選で、意味と例文をまとめて紹介しています。

有名な「ぶぶ漬け」は本当に帰れという意味?

京都の遠回しな表現として有名なのが、「ぶぶ漬けでもどうどす?」という話です。

「ぶぶ漬け」はお茶漬けのことで、客にぶぶ漬けを勧めることが「そろそろ帰ってください」という意味になる、と紹介されることがあります。

しかし、「ぶぶ漬けを勧められたら必ず帰れという意味」と考えるのは単純すぎます。

実際の会話では、本当に食事を勧めている場合もあるでしょうし、相手との関係や訪問した時間、その前後の会話によって意味は変わります。

「京都では何を言われても裏の意味を疑わなければならない」ということではありません。

むしろ、この話が広く知られていること自体が、「京都人は本音を直接言わない」という京都弁のイメージを強くしている面もあるでしょう。

京都弁の皮肉には相手を傷つけない工夫もある

遠回しな言い方というと、意地悪や嫌味だけを想像しがちですが、必ずしもそうではありません。

相手を正面から否定すると、人間関係に角が立つことがあります。

そこで、直接、

「うるさいです」

と言う代わりに、

「今日は賑やかどすなあ」

と伝えれば、相手自身に気づいてもらう余地が生まれます。

もちろん、受け取り方によってはかえって嫌味に感じることもあります。

それでも、本音をすべて直接ぶつけるのではなく、相手との関係を壊さないよう言葉を選ぶことも、遠回しな表現が使われる理由の一つと考えられます。

京都弁の皮肉は、単語を標準語に訳しただけでは分からないことがあります。

表面上の意味と、その場の状況から感じ取る意味。その二つの間に生まれる微妙な違いこそ、京都弁の遠回しな表現の面白さといえるでしょう。

標準語の言葉が京都らしい遠回しな表現になるとどう変わるのかは、
普通の言葉を京都弁の皮肉に変換した例文35選で具体的に紹介しています。

京都弁が怖いと言われるのはなぜ?

京都弁は「柔らかい」「上品」「かわいい」と言われる一方で、「怖い」と感じる人もいます。

大声で怒鳴ったり、乱暴な言葉を使ったりする怖さとは少し違います。丁寧で穏やかな言葉なのに、その裏に別の意味があるように感じられることが、京都弁独特の怖さにつながっているのでしょう。

ただし、京都弁を話す人がいつも本音を隠しているわけではありません。ここでは、なぜ京都弁が怖いと言われることがあるのかを見ていきます。

丁寧な言葉が怖く聞こえることがある

京都弁の怖さとしてよく挙げられるのが、言葉そのものは丁寧なのに、状況によって強い意味に聞こえることです。

たとえば、いつまでも帰ろうとしない客に、

「もう、ええ時間になりましたなあ」

と言ったとします。

文字どおりなら、

「もう、いい時間になりましたね」

というだけです。

しかし、その場の状況によっては、

「そろそろ帰る時間ですよ」

という気持ちを遠回しに伝えているように聞こえる場合があります。

「帰ってください」と直接言われていないからこそ、相手が「これはどういう意味だろう?」と考えてしまう。それが怖さとして感じられることもあります。

言葉の意味と本音が違って聞こえる場合

一見すると褒めているのに、状況を考えると別の意味にも聞こえる。これも京都弁が怖いと言われる理由の一つです。

たとえば、大きな声で話している人に、

「よう通る、ええお声どすなあ」

と言った場合です。

そのまま受け取れば、

「よく通る、いい声ですね」

という褒め言葉です。

しかし、静かな場所で大声を出していた直後なら、

「声が大きすぎますよ」

という注意を遠回しに伝えているようにも受け取れます。

言葉そのものよりも、「なぜ今それを言われたのか」を考えた瞬間に意味が変わって見えるところが、京都弁の怖さとして語られるのでしょう。

怒っているのか分からないところが怖い?

はっきりと「怒っています」と分かる言い方なら、聞く側も対応しやすいものです。

ところが、穏やかな表情や丁寧な言葉で注意されると、本気で褒められているのか、それとも怒られているのか判断しにくいことがあります。

たとえば、何度も同じ失敗をした人に、

「ほんま、よう頑張ってはりますなあ」

と言ったとします。

本当に努力を褒めている場合もあります。

しかし、その直前まで失敗について話していたなら、聞いた人は、

「これ、本当に褒められているのかな?」

と不安になるかもしれません。

この「意味を一つに決められない感じ」が、京都弁を怖いと感じる理由にもなっています。

京都弁の怖さと皮肉は同じではない

「京都弁は怖い」と「京都弁は皮肉が多い」は似たイメージですが、まったく同じ意味ではありません。

皮肉は、表面上の言葉とは別の意味を込めて、相手や状況を批判したり、おかしさを際立たせたりする表現です。

一方、遠回しな言い方は、相手に配慮して直接的な表現を避けているだけの場合もあります。

たとえば、

「もう少し静かにしてください」

と言わず、

「ちょっと賑やかになってきましたなあ」

と伝えるのは、必ずしも相手を皮肉っているとは限りません。

相手に気づいてもらうため、表現を柔らかくしている可能性もあります。

京都弁だから怖いと決めつけないことも大切

京都弁には遠回しな表現がある一方、「京都人の言葉には必ず裏がある」と考えるのも極端です。

「ええ服ですね」と言われたら、本当に服を褒めていることも当然あります。

何でも皮肉だと思ってしまえば、普通の会話まで怖く感じてしまいます。

京都弁に限らず、日本語では声の調子や表情、前後の会話によって言葉の意味が変わることがあります。

京都弁の「怖さ」も、特定の言葉そのものではなく、丁寧な表現とその場の状況との間に生まれるギャップにあると考えると分かりやすいでしょう。

スポンサーリンク

京都弁と大阪弁・関西弁の違い

京都の町並みと大阪の商店街で会話する人々の比較

京都弁と大阪弁には共通する言葉がある一方、語尾やイントネーション、言葉から受ける印象などに違いがあります。

京都弁を一覧で見ていると、「ほんま」「あかん」「~へん」など、大阪でも聞く言葉が多いことに気づきます。

京都弁も大阪弁も大きく見れば関西地方の方言ですが、すべて同じというわけではありません。

共通して使われる言葉がある一方で、語尾やイントネーション、言い回しなどには違いがあります。

京都弁と大阪弁は同じではない

「関西弁」という一つの方言があり、京都でも大阪でも全員が同じ言葉を話しているわけではありません。

関西には京都、大阪、兵庫、奈良、滋賀、和歌山などがあり、それぞれの地域で言葉やアクセントに違いがあります。

たとえば、

「ほんま」
「あかん」
「かまへん」
「~へん」

などは京都でも大阪でも聞かれるため、これらだけを見て「京都弁」「大阪弁」と完全に分けるのは難しいでしょう。

一方、「~え」「~どす」などは京都らしい印象が強い表現です。

つまり、京都弁には関西で共通して使われる言葉と、京都らしさの強い言葉の両方が含まれています。

京都弁と大阪弁では語尾や言い回しにも違いがある

京都弁と大阪弁の違いを感じやすいものの一つが、語尾や言い回しです。

京都弁では、

「~はる」
「~え」
「~どす」
「~しよし」

など、京都らしさを感じさせる表現があります。

一方、大阪弁では、

「~やねん」
「~やで」
「~やん」

などが、大阪らしい言い回しとして知られています。

ただし、これも「京都では絶対に使わない」「大阪だけで使う」ときれいに線を引けるものではありません。

人の移動やテレビなどの影響もあり、現在では地域を越えて使われる表現も数多くあります。

京都弁と大阪弁は言葉の印象も違う

一般的なイメージとして、京都弁は「柔らかい」「上品」「遠回し」、大阪弁は「明るい」「テンポがよい」「直接的」と表現されることがあります。

たとえば、何かを断る場面でも、

「それはちょっと難しおすなあ」

のように婉曲的な言い方をすると、京都弁らしいと感じる人もいるでしょう。

一方、

「それはあかんわ」

のようにはっきり言うと、大阪弁らしい印象を持つ人もいます。

しかし、これはあくまで言葉から受ける一般的なイメージです。

京都の人が全員遠回しに話し、大阪の人が全員直接的に話すわけではありません。話し方には地域差だけでなく、年齢や性格、相手との関係なども影響します。

イントネーションにも違いがある

京都弁と大阪弁は、同じ単語を使っていてもイントネーションやアクセントが違って聞こえることがあります。

方言は文字だけでは表現しきれません。

同じ「ほんま?」という一言でも、どこを高く発音するのか、語尾をどのように下げるのかによって、受ける印象が変わります。

京都弁らしさを知るには、単語や意味だけでなく、実際の話し方にも注目する必要があります。

京都弁は関西弁の一つとして考えると分かりやすい

「京都弁と関西弁は何が違うの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

分かりやすく考えるなら、関西地方で話されるさまざまな方言をまとめて「関西弁」と呼び、その中に京都弁や大阪弁などがあると考えるとよいでしょう。

そのため、「これは関西弁でもあり、京都でも使われる言葉」という表現があっても不思議ではありません。

京都弁だけの言葉を探すよりも、関西共通の表現と京都らしい表現の両方を見ることで、京都弁の特徴がより分かりやすくなります。

語尾や言い回しだけでなく、皮肉の表現まで詳しく比較した内容は、
大阪弁と京都弁の違いを例文で比較した記事で詳しく紹介しています。

京都弁を使うときに知っておきたいこと

京都弁には魅力的な言葉が多く、「自分でも使ってみたい」と思う方もいるでしょう。

ただし、一覧に載っている言葉をそのまま組み合わせれば、自然な京都弁になるとは限りません。

京都弁には地域や世代による違いがあり、昔ながらの京言葉と現在の日常会話にも違いがあります。

京都弁を使ったり文章に取り入れたりするときに、知っておきたいポイントを整理しておきましょう。

京都の人が全員同じ京都弁を使うわけではない

まず知っておきたいのは、「京都弁」という一種類の話し方を京都の人全員が使っているわけではないことです。

京都府は南北に長く、京都市内と府北部などでは方言にも違いがあります。

さらに京都市内でも、地域や生活環境などによって使われてきた言葉には違いがあります。

そのため、ある京都弁を紹介して「京都では必ずこう言う」と決めつけるのは難しいでしょう。

この記事の一覧も、「京都で使われてきた、あるいは京都でも使われる代表的な言葉」と考えると分かりやすくなります。

地域や世代によって使う言葉は違う

方言は、地域だけでなく世代によっても変わります。

祖父母の世代では普通に使われていた言葉を、若い世代ではほとんど使わないということもあります。

たとえば、

「ほんま」
「あかん」
「~へん」
「~はる」

などは現在でも比較的耳にしやすい表現です。

一方で、

「~どす」
「おくどさん」
「けんずい」

などは、昔ながらの京言葉として紹介されることが多く、日常生活では使う人や場面が限られる場合があります。

「昔の京都弁」と「現在の京都で使われる言葉」を分けて考えることが、京都弁を理解するポイントです。

「どす」を付ければ京都弁になるわけではない

京都弁として特に有名なのが「~どす」です。

そのため、標準語の「です」をすべて「どす」に変えると京都弁になると思われることがあります。

しかし、実際にはそれほど単純ではありません。

京都弁には語尾だけでなく、単語の選び方や言葉のつなぎ方、イントネーションなどにも特徴があります。

たとえば、

「今日はいい天気です」

を機械的に、

「今日はええ天気どす」

と変換しても、誰もが日常的にそのように話すとは限りません。

テレビドラマなどで使われる「京都らしい言葉」と、現在の京都の日常会話には違いがあることを知っておきましょう。

京都弁はイントネーションも大切

京都弁は文字だけでは完全には表現できません。

同じ言葉でも、どこを高く発音するか、語尾を上げるか下げるかによって印象が変わります。

特に「ほんま?」「そうなん?」「~はる」などは、文字だけを標準語から置き換えても、実際に聞く京都弁とは違って感じられることがあります。

京都弁を話してみたい場合は、単語だけを覚えるのではなく、実際の会話のリズムやイントネーションも一緒に聞いてみるとよいでしょう。

京都弁の皮肉をまねするときは注意する

京都弁の皮肉や遠回しな表現は、面白い言葉として紹介されることがあります。

しかし、実際の会話で意味を十分に理解せず使うと、単なる嫌味になってしまうこともあります。

たとえば、

「ええ時計してはりますなあ」

という言葉も、普通に時計を褒めれば問題ありません。

ところが、遅刻した人にわざと言えば、かなり強い皮肉になります。

京都弁だから柔らかく聞こえるとは限りません。誰に、どんな場面で使うのかによって、相手が受ける印象は大きく変わります。

実際に標準語を京都らしい皮肉表現へ言い換えるとどうなるのかは、
標準語を京都弁の皮肉に言い換えた例文を見ると違いが分かりやすくなります。

京都弁は意味だけでなく文化と一緒に楽しむ

京都弁の面白さは、標準語との言い換えだけではありません。

「おくどさん」「ぶぶ」「おばんざい」のように、京都の暮らしや食文化と結びついた言葉があります。

また、「~はる」のような相手との距離感を表す言い回しや、直接言い切らず相手に気づいてもらう表現にも、言葉が使われてきた背景が見えてきます。

単語の意味だけを覚えるのではなく、「なぜこんな言い方をするのだろう?」という視点で見ると、京都弁をさらに楽しめるでしょう。

まとめ|京都弁一覧から意味と使い方を知ろう

京都弁には、「おおきに」「かまへん」「ほんま」のように現在でも耳にする言葉から、「~どす」「~え」「おくどさん」など、昔ながらの京都らしさを感じる京言葉まで、さまざまな表現があります。

今回紹介した京都弁100選を見ても、日常会話、語尾、食文化に関する言葉、かわいい表現、意味の分かりにくい言葉など、その種類は実に豊富です。

また、「ほんま」「あかん」「~へん」のように大阪など関西の広い地域で使われる言葉もあり、すべてが京都だけの表現というわけではありません。地域や世代によっても、使われる京都弁には違いがあります。

京都弁の意味や言葉の裏にあるニュアンスがどこまで分かるか試してみたい方は、
京都弁の皮肉クイズ30問にも挑戦してみてください。

京都弁の魅力は、標準語に置き換えた意味だけでは分からないところにもあります。語尾やイントネーション、相手との距離感によって、同じ言葉でも受ける印象が変わります。

まずは気になる京都弁を一覧から探し、その意味だけでなく、どんな場面でどのように使われるのかにも注目してみてください。京都の言葉の奥深さが、さらに見えてくるはずです。

関連記事