揚げ足を取るとは?意味・語源・使い方と例文・言い換え

「揚げ足を取る」という言葉は、日常会話や職場で耳にすることがあります。
相手のちょっとした言い間違いや発言の一部分を取り上げて、批判するような場面で使われる表現です。
しかし、なぜ「揚げ足」というのでしょうか。
また、単なる間違いの指摘とは、どこが違うのでしょう。
この記事では、「揚げ足を取る」の意味や語源・由来を確認しながら、日常会話やビジネスでの使い方、具体的な例文を見ていきます。
さらに、似た意味を持つ言葉や言い換え表現との違いも整理してみましょう。
揚げ足を取るとは?意味をわかりやすく確認
「揚げ足を取る」とは、相手の言葉の間違いや不適切な表現を取り上げて、非難したり、からかったりすることを意味する慣用句です。
会話の中で、相手が伝えようとしている内容よりも、ちょっとした言い間違いや言葉遣いに注目して批判するような場面で使われます。
例えば、ある人が一生懸命に説明している途中で言葉を間違えたとします。
その間違いばかりを繰り返し指摘し、本来の話が進まなくなってしまうような場合です。
では、普通の間違いの指摘とは何が違うのでしょうか。
もう少し詳しく見てみましょう。
揚げ足を取るの基本的な意味
「揚げ足を取る」という言葉には、単に間違いを見つけるだけでなく、相手をやり込めたり、困らせたりするような意味合いがあります。
例えば、次のような会話です。
Aさん:「昨日の会議では、新しい企画について話し合いましたね」
Bさん:「昨日じゃなくて一昨日でしょう。そんなことも覚えていない人の意見は信用できないね」
Bさんが日付を訂正するだけなら、普通の指摘です。
しかし、その言い間違いを理由に相手の意見まで否定するような場合は、揚げ足を取る行為といえるでしょう。
Bさんが時間を訂正するだけなら、普通の指摘です。
しかし、その間違いを必要以上に責めたり、相手を見下すような言い方をしたりすると、「揚げ足を取る」と受け取られることがあります。
つまり、問題になるのは間違いを指摘すること自体ではなく、指摘の仕方や、その場での使われ方なのですね。
単なる間違いの指摘との違い
間違いを指摘することと、揚げ足を取ることは、必ずしも同じではありません。
例えば、仕事で数字や日付が間違っていた場合、それを正しく伝えることは大切です。
一方、話の本筋とは関係のない小さな言い間違いを何度も取り上げれば、揚げ足取りと感じられることがあります。
| 比較する点 | 普通の間違いの指摘 | 揚げ足を取る |
|---|---|---|
| 主な目的 | 誤りを正す・確認する | 相手を非難する・やり込める |
| 注目する部分 | 確認が必要な間違い | 言葉の細かな間違いや表現 |
| 話の進み方 | 訂正して本題へ戻る | 細部への批判で本題から外れる |
| 受け取られ方 | 必要な確認と感じられる | 嫌味や批判と感じられやすい |
ただし、同じ指摘でも、会話の流れや相手との関係によって受け止め方は変わります。
大切なのは、言葉の間違いを正すことと、その間違いを利用して相手を責めることは違うという点です。
この違いを押さえておくと、「揚げ足を取る」という言葉が使われる場面も理解しやすくなります。
揚げ足を取るの語源と由来は?
「揚げ足を取る」という言葉は、もともと相撲や柔道などで、相手が上げた足を取って倒す動作に由来するとされています。
現在では、相手の言い間違いや失言を取り上げて非難する意味で使われていますが、もともとは身体の動きを表した言葉だったのですね。
では、どのような動作から現在の意味につながったのでしょうか。

「揚げ足を取る」は、相撲などで相手の上げた足を取る動作に由来するとされています。
「揚げ足」は相撲や柔道などの動作に由来する?
相撲などでは、相手が技をかけようとして足を上げたり、体勢を変えたりする場面があります。
その際に、相手が上げた足をつかみ、体勢を崩して倒すという動作があります。
このように、相手の動きの中に生じた隙を利用することが、「揚げ足を取る」という表現のもとになったとされています。
例えば、相手が攻めようとして足を上げた瞬間、その足を取られて逆に倒されてしまうような場面です。
相手が動いたことで生まれた隙を逃さず、そこを利用するという点が特徴です。
なお、語源については相撲を中心に説明されることが多く、柔道なども含めた格闘技の動作として紹介される場合があります。
言葉の意味が現在の使い方へ広がった背景
相手が上げた足を取って倒すという動作は、会話の中で相手の失言や言い間違いを捉えることにも通じます。
例えば、相手が何かを説明しているとき、ちょっとした言い間違いを見つけたとします。
その部分を取り上げて批判したり、相手を困らせたりすることは、相手の隙を利用するという点で似ています。
こうした共通点から、言葉の上で相手の弱点を捉えて非難することを「揚げ足を取る」と表現するようになったと考えられます。
なお、『精選版 日本国語大辞典』には、1779年の洒落本『大通愛想尽』に「揚げ足を取る」が使われた例が掲載されています。
少なくとも江戸時代には、相手の言い間違いを捉える意味で使われていたことが分かります。
ただし、身体の動作を表す言葉から現在の意味へ変化した正確な時期までは、この用例だけでは分かりません。
もともとの身体的な動作が、会話での批判や言葉のやり取りを表す比喩として使われるようになった、と理解すると分かりやすいでしょう。
また、「揚げ足を取る」の「揚げ足」は、一般に「上げ足」と書かれることもありますが、慣用句としては「揚げ足を取る」という表記が広く使われています。
この語源を知ると、単なる間違いの指摘ではなく、相手の言葉の隙を利用して非難するという意味も、より理解しやすくなりますね。
揚げ足を取るの使い方と注意したい場面
「揚げ足を取る」は、日常会話から職場でのやり取りまで、さまざまな場面で使われる言葉です。
特に、相手の言い間違いや発言の一部分を取り上げて、必要以上に批判するような場面で使われます。
ただし、単に間違いを指摘することと、揚げ足を取ることは同じではありません。
どのような場面で使われるのか、具体的に見てみましょう。
日常会話での使い方
日常会話では、家族や友人との何気ないやり取りの中で使われることがあります。
例えば、話している途中で言葉を間違えたとき、その間違いばかりを何度も指摘されるような場合です。
本人が伝えようとしている内容には触れず、細かな言葉遣いだけを取り上げられると、会話が進まなくなることもあります。
そのような場面では、「そんなに揚げ足を取らなくてもいいでしょう」といった言い方をします。
また、「揚げ足を取られる」という受け身の形もよく使われます。
これは、自分の言い間違いや失言を相手に取り上げられ、非難されるという意味です。
職場やビジネスでの使い方
職場では、会議や打ち合わせ、上司と部下の会話などで「揚げ足を取る」という表現が使われることがあります。
例えば、企画の説明をしている人が、資料の内容とは直接関係のない言葉を一つ間違えたとします。
その間違いだけを繰り返し取り上げ、企画そのものの話が進まなくなってしまうような場合です。
このような状況は、「発言の揚げ足を取る」「細かな言葉尻を捉えて揚げ足を取る」などと表現できます。
一方で、仕事では数字や日付、契約内容などの正確さが重要になる場面もあります。
そのため、必要な確認や訂正まで揚げ足取りと決めつけないことも大切です。
指摘された内容が仕事の本筋に関わるものなのか、それとも相手を責めるための細かな批判なのかを分けて考えたいですね。
相手を批判する意味合いに注意
「揚げ足を取る」は、基本的に好意的な意味では使われません。
「あの人はいつも揚げ足を取る」という言い方には、相手の言動を批判する気持ちが含まれています。
そのため、本人に直接「あなたは揚げ足ばかり取っている」と伝えると、かえって言い争いになることも考えられます。
もし相手の指摘が細かすぎると感じた場合は、「その点は確認しますが、まず本題について話したいです」など、穏やかな言い方に置き換える方法もあります。
また、自分が指摘する側になったときも、相手の言葉の一部分だけでなく、何を伝えようとしているのかに目を向けたいものです。
「揚げ足を取る」という言葉は、相手の態度を表すだけでなく、会話の中で何を大切にするかを考えるきっかけにもなる表現といえそうです。
揚げ足を取るの例文10選!日常・職場・会話別
「揚げ足を取る」は、相手の言い間違いや発言の細かな部分を取り上げ、非難したり、からかったりする場面で使われる言葉です。
実際には、「揚げ足を取られる」「揚げ足ばかり取る」「揚げ足取りをする」など、形を変えて使われることもあります。
ここでは、日常会話・職場・会話形式の3つに分けて、10の例文を見てみましょう。
日常会話で使う例文4選
例文①:友人との会話
友人に旅行の思い出を話していたら、地名を一つ言い間違えただけで何度もからかわれたので、「そんなに揚げ足を取らなくてもいいでしょう」と伝えました。
例文②:家族との会話
家族で週末の予定を相談していたのですが、兄は私の言葉遣いばかり気にして揚げ足を取るので、肝心の行き先がなかなか決まりませんでした。
例文③:友人同士の言い争い
意見が食い違うことは仕方ありませんが、相手のちょっとした言い間違いを見つけて揚げ足を取ってばかりいると、話し合いそのものが進まなくなります。
例文④:何気ない雑談
昨日の出来事を楽しく話していたのに、友人が時間や順番の細かな違いばかり指摘するので、揚げ足を取られているように感じ、話す気持ちが薄れてしまいました。
職場やビジネスで使う例文3選
例文⑤:会議での発言
会議で新しい企画を提案したところ、同僚が資料の内容には触れず、私の言い間違いばかりを取り上げたため、揚げ足を取られているように感じました。
例文⑥:上司と部下のやり取り
部下の説明に多少の言い間違いがあっても、揚げ足を取るような注意を繰り返すのではなく、まず本人が何を伝えようとしているのかを聞くことが大切だと思います。
例文⑦:仕事上の話し合い
取引先との打ち合わせでは、相手の表現の細かな違いを取り上げて揚げ足を取るよりも、お互いの認識が一致しているかを確認することを心がけています。

職場では、発言の細かな部分への指摘が続くと、本来の話し合いが進まなくなることもあります。
会話形式で使う例文3選
例文⑧:友人同士の会話
Aさん:「昨日、駅前の新しいお店に行ったんだ。」
Bさん:「新しいって、去年開店した店でしょう。そんなことも知らずに話しているの?」
Aさん:「そこまで揚げ足を取らなくてもいいでしょう。お店で食べた料理の話をしたかったんだけど。」
例文⑨:職場での会話
Aさん:「この資料の改善点について、皆さんの意見を聞きたいです。」
Bさん:「その前に、さっきの説明で言葉を一つ間違えていましたよね。」
Aさん:「間違いは訂正しますが、揚げ足を取るような話ではなく、資料の内容について相談できればと思います。」
例文⑩:家族での会話
母:「明日は朝から雨が降るらしいから、洗濯はやめておこうかな。」
息子:「朝からじゃなくて昼から雨の予報だよ。いつも適当なことを言うね。」
母:「予報を教えてくれるのはありがたいけれど、そんなふうに揚げ足を取られると、話しにくくなるわね。」
このように、「揚げ足を取る」は相手の発言の細かな部分を取り上げ、本来の話から外れて批判する場面で使われます。
ただし、数字や日時などの重要な間違いを確認することまで、揚げ足取りになるわけではありません。
言葉の使い方を考えるときは、指摘の内容だけでなく、相手への伝え方や会話の流れにも目を向けたいですね。
揚げ足を取るの類語・言い換え表現一覧
「揚げ足を取る」には、似た意味を持つ言葉がいくつかあります。
代表的なのは「重箱の隅をつつく」「言葉尻を捉える」「粗探しをする」などです。
ただし、それぞれ注目する部分や批判の仕方には違いがあります。
まずは、主な類語・言い換え表現と意味の違いを一覧で見てみましょう。
| 表現 | 意味・特徴 | 揚げ足を取るとの違い |
|---|---|---|
| 重箱の隅をつつく | 取るに足らない細かな点まで問題にする | 言葉だけでなく、物事の細部全般に使う |
| 言葉尻を捕らえる | 相手の言い間違いや失言につけ込んで非難する | 揚げ足を取ると非常に近い意味で使われる |
| 粗探しをする | 欠点や失敗をわざわざ探す | 発言だけでなく、行動や仕事の欠点にも使う |
| 難癖をつける | 無理な理由を持ち出して非難する | 言い間違いに限らず、不当な言いがかりにも使う |
| ケチをつける | 物事に不満や欠点を指摘する | 言葉の間違いに限らず、広い対象に使う |
| 言いがかりをつける | 無理な理由で相手を責める | 根拠の乏しい非難という意味が強い |
このように、似た表現でも使われる場面は少しずつ異なります。
「重箱の隅をつつく」との違い
「重箱の隅をつつく」とは、どうでもよいような細かな部分まで取り上げて、問題にすることを意味する慣用句です。
例えば、会議で資料の内容よりも、文字の位置や余白のわずかな違いばかりを指摘するような場面で使われます。
一方、「揚げ足を取る」は、相手の言い間違いや失言などを取り上げて非難することを指します。
つまり、両者の違いは次のように整理できます。
- 揚げ足を取る:相手の発言の間違いや失言を捉えて非難する。
- 重箱の隅をつつく:物事の細かな部分まで問題にする。
どちらも細部にこだわるという共通点がありますが、「重箱の隅をつつく」の方が、対象となる範囲は広いといえます。
「言葉尻を捕らえる」「粗探しをする」との違い
「言葉尻を捕らえる」は、相手の言い間違いや失言を取り上げ、それを利用して非難したり、皮肉を言ったりすることです。
「揚げ足を取る」と非常に近い意味を持ち、言い換えとして使える場面も多い表現です。
なお、「言葉尻」という言葉だけなら、発言の終わりの部分や、言い損なった部分を指します。
特に、その部分を利用して相手を批判する場面では、「揚げ足を取る」と近い意味になります。
ただし、言葉の一部分を取り上げたからといって、必ずしも相手を非難しているとは限りません。
一方、「粗探しをする」は、相手や物事の欠点をわざわざ探し出そうとすることです。
例えば、他人の仕事について、良い点には触れず、失敗した部分ばかりを探して指摘するような場面です。
「揚げ足を取る」は発言の間違いを捉えることが中心ですが、「粗探しをする」は言葉だけでなく、行動や仕事の内容にも使われます。
この違いを知っておくと、場面に合った言葉を選びやすくなりますね。
ビジネスで使える穏やかな言い換え
「揚げ足を取る」は、相手の言動を批判する意味が強い言葉です。
そのため、職場や取引先とのやり取りでは、そのまま使うと角が立つ場合があります。
そんなときは、相手の人格や態度を評価するのではなく、実際に起きていることを説明する表現に置き換えると伝わりやすくなります。
| 直接的な表現 | 穏やかな言い換え |
|---|---|
| 揚げ足ばかり取られる | 細かな表現について繰り返し指摘を受けています |
| 揚げ足を取らないでください | まずは話の本題について確認できればと思います |
| あの人は揚げ足取りが多い | 発言の細かな部分に注目されることが多いようです |
| 揚げ足取りで話が進まない | 細部の確認が続き、議論が進みにくい状況です |
これらは厳密な意味での類語ではなく、ビジネスの場面で状況を穏やかに伝えるための言い換え例です。
相手の指摘が必要な確認なのか、それとも本題から外れた批判なのかを考えながら、表現を選ぶことが大切ですね。
揚げ足を取る人にはどんな特徴がある?
会話の中で、相手のちょっとした言い間違いや発言の一部分を繰り返し指摘する人がいます。
もちろん、間違いを指摘すること自体が悪いわけではありません。
しかし、話の内容よりも細かな言葉遣いばかりを取り上げられると、揚げ足を取られているように感じることもあります。
では、揚げ足を取ると言われやすい人には、どのような言動が見られるのでしょうか。
細かな言い間違いを繰り返し指摘する
一つ目は、相手の発言に含まれる小さな間違いを、必要以上に取り上げることです。
例えば、旅行の思い出を話しているときに、訪れた場所の名前や日付を少し間違えたとします。
その間違いを一度訂正するだけなら、普通の会話の範囲でしょう。
しかし、何度も同じ間違いを持ち出してからかったり、相手の話全体を否定したりすると、揚げ足取りと受け取られやすくなります。
特に、間違いを正すことよりも、相手を責めるような言い方が目立つ場合には注意したいところです。
ただし、本人に悪意があるとは限らず、細かな部分が気になって指摘している場合もあります。
相手の話の本筋から外れやすい
二つ目は、話し合いの中心となる内容よりも、発言の細かな部分に注目しやすいことです。
例えば、職場で新しい企画について意見を求められたとします。
本来なら、企画の内容や実現できるかどうかを話し合う場面です。
ところが、説明した人の言葉遣いや表現の違いばかりが話題になれば、肝心の議論が進まなくなってしまいます。
このように、話の本筋から外れた指摘が繰り返されることも、揚げ足取りと感じられる理由の一つです。
もっとも、指摘の内容が重要な場合もあるため、細かいことを言う人がすべて揚げ足取りをしているわけではありません。
相手の言動を考えるときは、一度の発言だけで判断するのではなく、どのような場面で、どんな指摘が繰り返されているのかを見ることが大切ですね。
また、揚げ足を取る人の心理や、周囲との人間関係にどのような影響があるのかについては、別の記事で詳しく見ていきます。
揚げ足を取る人の特徴だけでなく、その心理や嫌われる理由については、揚げ足を取る人の特徴と心理・嫌われる末路の記事で詳しく見ていきます。
揚げ足を取られたときはどう対応する?
会話の途中で細かな言い間違いを指摘され、揚げ足を取られたように感じることがあります。
一度だけなら気にならなくても、同じような指摘が繰り返されると、話すこと自体が嫌になってしまうかもしれません。
そんなときは、相手の言葉に一つひとつ反論するよりも、必要な訂正をしたうえで、話の本筋へ戻すことを考えてみたいですね。
日常会話と職場では状況も異なりますので、基本的な対応を確認してみましょう。
感情的にならず話の本筋へ戻す
相手から細かな間違いを指摘されると、つい言い返したくなることがあります。
しかし、その指摘に何度も反論していると、本来伝えたかった内容から話が離れてしまう場合があります。
例えば、話している途中で日時を言い間違えたなら、まずは「そうですね、正しくは金曜日でした」と訂正します。
そのうえで、「それで、相談したかったのは当日の予定についてなのですが」と続ければ、自然に本題へ戻しやすくなります。
また、相手が同じ部分を繰り返し取り上げる場合には、次のような言い方も考えられます。
- 「その点は訂正しますね。では、話の続きを聞いてください」
- 「表現が分かりにくかったですね。伝えたかったのは別の部分です」
- 「ご指摘ありがとうございます。まずは本題について確認したいです」
大切なのは、相手を言い負かすことではなく、必要な話を前へ進めることです。
もちろん、指摘された内容が重要な間違いであれば、きちんと確認する必要があります。
すべての指摘を揚げ足取りと考えず、内容に応じて対応を変えることも大切ですね。

揚げ足を取られたと感じたときも、必要な部分を訂正し、落ち着いて本題へ戻すことが大切です。
職場で繰り返される場合の対応
職場では、会議や打ち合わせのたびに細かな言葉遣いを指摘され、困ってしまう場合もあります。
特に、上司や先輩など、立場の違う相手から繰り返し指摘されると、その場で言い返すことが難しいこともあるでしょう。
そのような場合は、まず指摘された内容を確認し、必要な部分だけ訂正する方法が考えられます。
例えば、「表現については修正します。企画の方向性についてもご意見をいただけますか」と伝えれば、相手の指摘を受け止めながら本題へ戻せます。
また、同じようなことが何度も続き、仕事に支障が出ている場合には、いつ、どのような指摘があり、業務にどんな影響が出たのかを記録しておくことも一つの方法です。
必要に応じて、信頼できる上司や相談窓口に状況を伝えることも考えられます。
ただし、仕事上の重要な誤りを指摘されている場合は、内容を確認して改善することが先決です。
相手の態度だけに注目するのではなく、指摘の必要性と伝え方を分けて考えることが大切ですね。
揚げ足を取られたときの具体的な返し方や、職場での対処法については、別の記事でも詳しく見ていきます。
揚げ足を取られたときの具体的な返答例や、上司・同僚への対応については、揚げ足取りを黙らせる上手な返し方と職場での対処法の記事で詳しく見ていきます。
揚げ足を取るに関するよくある疑問
「揚げ足を取る」の意味や使い方を見てきましたが、似た表現との違いが気になることもあります。
特に「足を引っ張る」との違いや、「揚げ足取り」という言い方は、日常会話でもよく見かけます。
ここでは、「揚げ足を取る」に関する3つの疑問を確認してみましょう。
「揚げ足を取る」と「足を引っ張る」は同じ意味?
「揚げ足を取る」と「足を引っ張る」は、どちらも相手にとって好ましくない行為を表しますが、意味は異なります。
「揚げ足を取る」は、相手の言い間違いや失言を取り上げて非難することです。
一方、「足を引っ張る」は、他人の成功や活動を妨げたり、物事の進行を邪魔したりすることを意味します。
例えば、会議で相手の言い間違いばかり指摘するのは「揚げ足を取る」に当たる場合があります。
これに対して、同僚の仕事が進まないように必要な情報を伝えなかったり、協力を拒んだりすることは「足を引っ張る」と表現できます。
| 表現 | 主な意味 | 対象となる行為 |
|---|---|---|
| 揚げ足を取る | 言い間違いや失言を取り上げて非難する | 発言の細かな部分への批判 |
| 足を引っ張る | 相手の活動や成功を妨げる | 仕事や行動などへの妨害 |
つまり、揚げ足を取る行為が結果として相手の足を引っ張ることはあっても、二つの言葉は同じ意味ではありません。
「揚げ足を取る」は悪い意味でしか使わない?
「揚げ足を取る」は、一般的に否定的な意味で使われる慣用句です。
相手の言い間違いや失言を利用して非難したり、からかったりする行為を指すため、褒め言葉として使うことは通常ありません。
例えば、「あの人は揚げ足を取るのが上手だ」という言い方も、一般には好意的な評価とは受け取られにくいでしょう。
ただし、親しい友人同士で「また揚げ足を取っているね」と冗談交じりに使うことはあります。
その場合も、言葉そのものが肯定的な意味に変わるわけではありません。
相手との関係や会話の雰囲気によって、軽い冗談として受け取られる場合があるということですね。
「揚げ足を取る」と「揚げ足取り」の違いは?
「揚げ足を取る」と「揚げ足取り」は、基本的に同じ行為を表す言葉です。
「揚げ足を取る」は動作を表す慣用句で、「揚げ足取り」はその行為を名詞として表した言葉です。
また、「揚げ足取り」は、そのような行為をする人を指して使われることもあります。
違いは、動作を表す言い方か、行為そのものを表す名詞かという点にあります。
例えば、次のように使い分けます。
- 揚げ足を取る:「相手の発言の揚げ足を取るのはやめましょう」
- 揚げ足取り:「細かな揚げ足取りばかりでは、話し合いが進みません」
また、「揚げ足取り」は、そのような行為をする人を指して使われることもあります。
「あの人は揚げ足取りだ」という言い方が、その一例です。
どちらも相手の言葉の細かな部分を取り上げて非難する意味を持ちますが、文章の中での役割が異なると考えると分かりやすいでしょう。
このように、似た表現との違いを知っておくと、「揚げ足を取る」という言葉を場面に合わせて使いやすくなります。
まとめ|揚げ足を取るの意味と使い方を振り返る
「揚げ足を取る」とは、相手の言い間違いや失言などを取り上げて、非難したり、からかったりすることを意味する慣用句です。
もともとは、相撲などで相手が上げた足を取って倒す動作に由来するとされています。
今回の内容を振り返ってみましょう。
- 意味:相手の言葉の細かな間違いや失言を捉えて非難すること。
- 語源:相撲などで相手の上げた足を取る動作に由来するとされる。
- 使い方:日常会話や職場で、言葉の一部分を必要以上に批判する場面に使う。
- 言い換え:「言葉尻を捉える」「粗探しをする」「重箱の隅をつつく」など、場面に応じて使い分ける。
ただし、相手の間違いを指摘することが、すべて揚げ足取りになるわけではありません。
大切なのは、間違いを正すための指摘なのか、それとも相手を責めるための指摘なのかという違いです。
また、揚げ足を取る人の特徴や心理、実際に揚げ足を取られたときの対応についても、別の記事で詳しく見ていきます。
言葉の意味を知るだけでなく、日頃の会話でも相手が何を伝えようとしているのかを大切にしたいですね。
参考資料
- 小学館『デジタル大辞泉』「揚げ足を取る」(コトバンク)
- 『精選版 日本国語大辞典』「揚足を取る」(コトバンク)
- 小学館『デジタル大辞泉』「言葉尻を捕らえる」(コトバンク)
※記事内の人物・他の画像はAIで生成したイメージです。実在の人物・他とは関係ありません。


















