「考え得る」と「考えうる」はどちらが正しい?意味・読み方と例文を解説

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「考え得る」と「考えうる」
は、どちらが正しいのでしょうか。

「考え得る」は一般に「かんがえうる」と読み、**「考えることができる」「可能性として考えられる」**という意味で使われます。
漢字で「考え得る」と書く場合と、ひらがなで「考えうる」と書く場合がありますが、意味に大きな違いはありません。

一方、「考えられうる」「考えられ得る」といった表現や、「考えうる限り」「考えうる中で」など、使い方に迷いやすい表現もあります。
この記事では、
「考え得る・考えうる」
の意味と読み方、表記の違い、使い方と例文、「考えうる限り」の意味、類語・言い換えまでわかりやすく紹介します。

「考え得る」「考えうる」とは?意味と読み方

「考え得る」は、一般に
**「かんがえうる」**
と読みます。

意味は、**「考えることができる」「可能性として考えられる」**ということです。
たとえば、「考え得る原因」という場合は、
・「原因として考えることのできるもの」
・「可能性のある原因」
という意味になります。

また、「考え得る」は「考えうる」とひらがなで表記されることもあります。
基本的な意味は同じで、文章によって漢字とひらがなが使い分けられています。

「考え得る」の意味

「考え得る」の「得る」には、ここでは
**「~することができる」「~する可能性がある」**
という意味があります。

つまり、

考える + 得る(うる)=考えることができる・可能性として考えられる

という成り立ちです。
たとえば、

・考え得る原因をすべて調べる。
なら、「原因として考えられるものをすべて調べる」という意味になります。
また、

・この状況では十分に考え得ることだ。

なら、「この状況なら起こる可能性がある、または想定できることだ」という意味です。

「考え得る」
は単に頭の中で考えることではなく、ある物事を可能性の一つとして想定できるという意味で使われることが多い表現です。

「考え得る」の読み方は「かんがえうる」?

「考え得る」は、
**「かんがえうる」**
と読むのが一般的です。

ここで迷いやすいのが、なぜ「得る」を「える」ではなく「うる」と読むのかという点です。

「得る」には、本来の動詞として使う「える」のほか、動詞の連用形について
**「~することができる」「~する可能性がある」**
という意味を表す用法があります。

この場合には
「うる」
と読む形が使われます。

たとえば、

・あり得る(ありうる)
・起こり得る(おこりうる)
・起こり得ない(おこりえない)
・考え得る(かんがえうる)

などがあります。

「得る」
の読み方は使われ方によって変化するため、単純に
「得る=える」
とだけ覚えていると、「考え得る」の読み方で迷いやすくなります。

「得る(うる)」が表す意味

「得る(うる)」
は、ほかの動詞の連用形について、その動作や状態が可能であることを表します。

・「考え得る」なら「考えることが可能」
・「起こり得る」なら「起こる可能性がある」
ということです。

反対に「得ない(えない)」をつけると、

「考え得ない」=考えることができない・想定できない

という意味になります。

この
「~得る」
という形は日常会話よりも文章やビジネス文書などで使われることが多く、やや硬い印象を持つ表現です。
では、
漢字で書く**「考え得る」**
と、ひらがなで書く
**「考えうる」**
には違いがあるのでしょうか。

次に、どちらが正しい表記なのかを見ていきます。

「考え得る」と「考えうる」はどちらが正しい?

「考え得る」と「考えうる」
は、どちらが正しいのでしょうか。

結論からいうと、「考え得る」と「考えうる」は、どちらも使われる表記です。

「得る(うる)」が「~することができる」「~する可能性がある」
という意味を添えている点は同じで、漢字で書くか、ひらがなで書くかという違いがあります。
したがって、

考え得る=考えうる

と考えて基本的には問題ありません。

漢字の「考え得る」とひらがなの「考えうる」の違い

「考え得る」と書けば、「考える+得る」という言葉の成り立ちがわかりやすくなります。

たとえば、
現時点で考え得る原因を挙げてください。
と書けば、
・「考えることのできる原因」
・「可能性として想定できる原因」
という意味です。
一方、

現時点で「考えうる原因」を挙げてください。
とひらがなで書いても、意味は変わりません。

「得る」
をひらがなにすると文章がやわらかくなり、「得る」を「える」と読み間違えることも避けやすくなります。

「考ええる」と読むのは間違い?

「考え得る」を見て、「考ええる」と読みたくなるかもしれません。

ただし、「考え得る」という形では「かんがえうる」と読むのが一般的です。
「得る」
は単独の動詞なら
「利益を得る(える)」「知識を得る(える)」
のように読みます。

しかし、「考え得る」「起こり得る」など、可能性を表す補助的な用法では「うる」という形が使われます。
なお、「~得る」は活用すると、

・起こりうる
・起こりえない
・ありうる
・ありえない

のように、「うる」と「える」の両方の形が現れます。

そのため「得るは必ず『うる』と読む」と覚えるのではなく、
「~することができる・可能性がある」
という意味を表す『得る』には『うる/える』の形があると理解しておくとよいでしょう。

文章では「考え得る」と「考えうる」のどちらを使う?

意味に違いはないため、文章の読みやすさに合わせて選べます。
漢字を使った
**「考え得る」**
は、やや硬く、文章的な印象があります。

一方、**「考えうる」**は読み方が一目でわかりやすく、漢字が続く文章では読みやすくなる場合があります。
大切なのは、一つの文章や文書の中で表記を頻繁に変えないことです。

「考え得る」と「考えうる」のどちらかに統一すると、読み手にもわかりやすい文章になります。
では実際に、「考えうる」は文章や会話でどのように使えばよいのでしょうか。

次に、具体的な例文を見ていきます。

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「考えうる」の使い方と例文

「考えうる」は、
**「考えることができる」「可能性として想定できる」**
という意味で使います。

何かの原因や結果、方法、危険性などについて、現時点で想定できる範囲を示すときに使いやすい表現です。
基本的には、

「考えうる+名詞」

という形で使うことが多く、
・「考えうる原因」
・「考えうる方法」
・「考えうる可能性」
などと表現されます。

また、
「そのような事態も考えうる」
のように、文末で使うこともできます。

「考えうる」を使った例文

具体的な使い方を例文で見てみましょう。

・事故の考えうる原因を一つずつ調べていく。
・現時点で考えうる方法はすべて試した。
・このまま状況が悪化することも十分に考えうる。
・あらゆる考えうる事態を想定して準備しておく必要がある。
・今回の結果には、いくつかの原因が考えうる。
・将来的には、この制度が変更されることも考えうる。
・考えうる選択肢の中から、最も現実的な方法を選んだ。

「考えうる」
は、まだ起きていないことや原因が確定していないことについて、可能性の一つとして考える場面でよく使われます。

ビジネスでの「考えうる」の使い方

「考えうる」
はやや硬い表現なので、日常会話よりもビジネス文書や報告書、会議などとの相性がよい言葉です。
たとえば、

①:現時点で考えうるリスクを洗い出し、事前に対策を講じます。
②:売上が減少した原因として、考えうる要因を整理しました。
③:考えうる対応策について、次回の会議で検討します。

といった使い方ができます。
「考えられる」
に置き換えることもできますが、
「考えうる」
には、可能性として想定できる範囲を広く検討するというニュアンスを持たせやすい特徴があります。

ビジネスでは、検討した内容や方針を文章として明確にすることも重要です。
「明文化する」の意味と使い方についてはこちらで詳しく紹介しています。

「考え得る可能性」は自然な表現?

「考え得る可能性」
という表現を使うこともありますが、文章によっては意味が重なって感じられることがあります。
「考え得る」
自体に
「可能性として考えられる」
という意味があるためです。

たとえば、

「考え得る可能性をすべて検討する」

よりも、

・「考え得る原因をすべて検討する」
・「考えられる可能性を検討する」
・「可能性をすべて検討する」

などとした方が、文章がすっきりする場合があります。
ただし、
「考え得る可能性」
が常に誤りというわけではありません。

文章全体を読んで意味が重複して感じられる場合には、より簡潔な表現に言い換えるとよいでしょう。
「考えうる」
を使った表現の中でも、特によく見かけるのが
**「考えうる限り」**
です。

次に、「考えうる限り」がどのような意味で使われるのかを見ていきます。

「考えうる限り」の意味と使い方・例文

「考えうる限り」とは、
**「考えることのできる範囲では」「思いつく範囲をすべて含めて」**
という意味の表現です。

漢字では「考え得る限り」と書くこともでき、基本的な意味に違いはありません。
何かの原因や方法、対策などについて、自分が想定できる範囲をできるだけ広く示すときに使われます。
たとえば、

考えうる限りの対策を行った。

なら、

・現時点で考えられる対策は、できるだけすべて行った。

という意味になります。

「考えうる限り」を使った例文

具体的な使い方を見てみましょう。

・考えうる限りの原因を調査した。
・事故を防ぐため、考えうる限りの対策を講じた。
考えうる限りの方法を試したが、問題は解決しなかった。
・災害に備えて、考えうる限りの事態を想定しておく。
・私が考えうる限りでは、これが最も現実的な方法だ。
考え得る限りの選択肢を挙げ、その中から一つを選ぶ。

「考えうる限り」の後には、
「原因」「方法」「対策」「可能性」「選択肢」
など、複数の候補が考えられる言葉が続くことが多くあります。

「考えうる限り」と「考えられる限り」の違い

「考えうる限り」は、「考えられる限り」と言い換えることもできます。
たとえば、

「考えうる限りの原因を調べる」

と、

「考えられる限りの原因を調べる」

は、ほぼ同じ意味です。
ただし、「考えうる限り」の方がやや
「硬い表現」
で、報告書や説明文、ビジネスなどの文章にも使いやすい言い方です。

一方、「考えられる限り」は日常会話でも使いやすく、より自然でやわらかな印象があります。

「考え得る限り」と書いても正しい?

「考えうる限り」は、

「考え得る限り」

と漢字で書いても問題ありません。

「得る(うる)」が「~することができる」という意味を表しているため、

考え得る限り=考えうる限り

です。
どちらを使う場合でも、
「自分が考えることのできる範囲いっぱいに」
という意味は変わりません。

では、「考えうる限り」と似た表現である
**「考えうる中で」**
は、どのような意味で使われるのでしょうか。

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「考えうる中で」の意味と使い方

「考えうる中で」とは、
**「考えることのできる選択肢や可能性の中で」**
という意味です。

複数の方法や状況などを想定し、その範囲の中から何かを選んだり、比較したりするときに使われます。
たとえば、

・考えうる中で最善の方法を選んだ。

なら、

「考えられるさまざまな方法の中から、最もよいと思われる方法を選んだ」

という意味になります。

「考えうる中で」を使った例文

具体的な使い方を見てみましょう。

考えうる中で最善の方法を選択した。
・これは現時点で考えうる中で最も有効な対策だ。
考えうる中で最悪の事態も想定して準備しておく。
・いくつかの案を検討し、考えうる中で最も現実的な方法を採用した。
・それは私が考えうる中では最も可能性の高い原因だ。

「考えうる中で」の後には、
**「最善」「最悪」「最も有効」「最も現実的」**
など、複数の候補を比較する表現が続くことが多くあります。

「考えうる限り」と「考えうる中で」の違い

「考えうる限り」と「考えうる中で」は似ていますが、使い方には違いがあります。

表現意味・使い方
考えうる限り考えられる範囲をできるだけ広く示す
考えうる中で考えられる複数の候補の中から比較・選択する

たとえば、

「考えうる限りの対策を行った」

なら、想定できる対策をできるだけ多く行ったという意味です。
一方、

「考えうる中で最善の対策を行った」

なら、いくつか考えられる対策の中から最もよいものを選んだという意味になります。
つまり、

「限り」=範囲を広げる
「中で」=その範囲から比較・選択する

と考えると違いがわかりやすいでしょう。
ところで、「考えうる」と似た表現に、
**「考えられうる」「考えられ得る」**
があります。

一見すると同じ意味に思えますが、この表現は自然な日本語なのでしょうか。

「考えられうる」「考えられ得る」は正しい?

・「考えられうる」

・「考えられ得る」
という表現を見て、
「これは正しい日本語なのだろうか?」
と疑問に思うことがあります。

結論からいうと、意味を読み取ることはできますが、一般的な文章では
**「考えられる」または「考えうる(考え得る)」
とした方が簡潔で自然**です。

「考えられる」
には、それだけで
「可能性として考えることができる」
という意味があります。

さらに「~することが可能である」という意味の
「得る(うる)」
を重ねると、文章によっては意味が重複しているように感じられます。

「考えられうる」の意味

「考えられうる」を分けると、

・考えられる + うる(得る)

という形になります。
伝えようとしている内容は、

「考えることが可能である」
「可能性として想定することができる」

といったものです。
しかし、

・事故の原因として考えられうるものを調べる。

とするより、

・事故の原因として考えられるものを調べる。

または、

考えうる原因を調べる。

とした方がすっきりします。

「考えられ得る」も同じ?

「考えられ得る」は、「考えられうる」の「うる」を漢字の「得る」で表記した形です。

したがって、基本的な考え方は同じです。
たとえば、

・「今後発生すると考えられ得る問題」

よりも、

・「今後発生すると考えられる問題」

あるいは、

「今後考えうる問題」

などとした方が読みやすいでしょう。

「考えられる」と「考えうる」のどちらを使う?

迷った場合は、文章の硬さによって使い分けるとわかりやすいでしょう。

**「考えられる」**は日常会話から一般的な文章まで幅広く使えます。

一方、
**「考えうる」**
はやや硬く、可能性や選択肢を検討する文章、報告書やビジネス文書などでも使われます。
たとえば、

・原因として考えられるものを調べる。

は自然で一般的な表現です。

考えうる原因をすべて調べる。

とすると、想定できる範囲を広く検討するというニュアンスを出しやすくなります。
「考えられうる」「考えられ得る」
と長くする必要がなければ、基本的には
**「考えられる」か「考えうる」**
のどちらかを選ぶと、わかりやすい文章になります。

では、「考えるの得る」という表現はどうでしょうか。
次に、「考え得る」がどのような形でできている言葉なのかを確認します。

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「考えるの得る」は間違い?

「考え得る」を調べる際に、
**「考えるの得る」**
という言葉で検索されることがあります。

しかし、「考えるの得る」という形は、一般的な表現ではありません。
正しくは、

・「考え得る(かんがえうる)」

です。

これは「考える」と「得る」がそのまま並んだ形ではなく、動詞「考える」の連用形である**「考え」に、「~することができる」という意味の「得る(うる)」**が付いた表現です。

なぜ「考える得る」ではなく「考え得る」?

「~得る」は、動詞の連用形に付いて
・「~することができる」
・「~する可能性がある」
という意味を表します。

「考える」の場合は、

「考える → 考え + 得る → 考え得る」

となります。
同じような形には、

・起こる → 起こり得る
・あり得る
・知る → 知り得る
・予測する → 予測し得る
・想定する → 想定し得る

などがあります。

そのため、

「考える得る」
「考えるの得る」

とはせず、**「考え得る」**と表現します。

「考えることができる」と言い換えてもよい

「考え得る」という表現が硬く感じられる場合には、
・「考えることができる」
とすれば意味がわかりやすくなります。
ただし、実際の文章では「考え得る」を単純に「考えることができる」と置き換えるより、

「考えられる」
「想定できる」
「可能性がある」

などとした方が自然な場合もあります。
たとえば、

・考え得る原因をすべて調べる。

なら、

・考えられる原因をすべて調べる。

と自然に言い換えられます。
このように「考え得る」には、文脈によっていくつかの言い換え表現があります。
次に、「考え得る」の類語や言い換えについて詳しく見ていきましょう。

「考え得る」の類語・言い換え

「考え得る」
は、文章の内容によって「考えられる」「想定できる」「あり得る」などに言い換えることができます。

ただし、それぞれ少しずつニュアンスが異なります。
「考え得る」
が可能性として考えることができるという意味を持つのに対し、何を考えるのか、何が起こる可能性を示すのかによって適した言葉が変わります。

「考えられる」

最も使いやすい言い換えが
**「考えられる」**
です。

・考え得る原因をすべて調べる。

は、

・考えられる原因をすべて調べる。

と言い換えられます。
日常会話から一般的な文章まで幅広く使えるため、「考え得る」が硬く感じられる場合にも使いやすい表現です。

「想定できる・想定しうる」

「想定できる」
は、ある状況や出来事をあらかじめ予想できるという意味で使います。

・考え得るリスクに備える。

なら、

・想定できるリスクに備える。

と言い換えることができます。
また、
**「想定しうる」**
という表現もあります。

「想定する」の連用形「想定し」に「得る(うる)」が付いた形で、

「想定することができる」

という意味です。
「考えうる」と同じ仕組みの言葉です。

「あり得る」

「あり得る」
は、物事が起こる可能性があることを表します。

たとえば、

・このままでは計画が中止になることも考え得る。

という内容なら、

・このままでは計画が中止になることもあり得る。

と表現できます。
「考え得る」が「考える側」から可能性を示すのに対し、「あり得る」はその出来事自体が起こる可能性に重点があります。

「想像しうる」

「想像しうる」は、

・「想像することができる」

という意味です。

・想像しうる最悪の事態に備える。

などと使います。
「考えうる」が原因や方法、選択肢など幅広い対象に使えるのに対し、
「想像しうる」
は頭の中で具体的な状況を思い描くニュアンスが強くなります。

「考え得る」の類語・言い換えを比較

表現主な意味・ニュアンス
考えられる可能性として考えることができる
想定できるあらかじめ状況や可能性を予測できる
想定しうる想定することが可能である
あり得る実際に起こる可能性がある
想像しうる頭の中で状況を思い描くことができる
予測できる今後の出来事や結果を見通すことができる

日常的な文章なら
「考えられる」
将来のリスクなどを扱うなら
「想定できる」
出来事そのものの可能性を示すなら
「あり得る」
というように使い分けると自然です。

では、「考え得る」と反対の意味を表したい場合には、どのような言葉を使えばよいのでしょうか。

「考え得る」の対義語・反対の表現

「考え得る」
の反対の意味を持つ言葉として、何を使えばよいのでしょうか。
結論からいうと、「考え得る」に対して、これ一語と決まった対義語があるわけではありません。

「考え得る」は「考えることができる」「可能性として想定できる」
という意味なので、反対方向の表現としては、

「考えられない」「想定できない」「あり得ない」

などが挙げられます。
ただし、それぞれ意味の強さや使われる場面が異なります。

「考えられない」

「考え得る」を最も単純に反対方向へ表現するなら、
**「考えられない」**
がわかりやすいでしょう。

たとえば、

・このような事態も十分に考え得る。

に対して、

・このような事態は考えられない。

と表現できます。
ただし「考えられない」には、「想像できない」「理解できない」といった意味で使われる場合もあります。

「想定できない」

「想定できない」
は、あらかじめ予測したり可能性として考えたりすることができないという意味です。

・事前には想定できない事故だった。

のように使います。
「考え得る」を「想定できる」という意味で使っている場合には、反対の表現として使いやすい言葉です。

「あり得ない」

「あり得ない」
は、起こる可能性がない、存在する可能性がないことを強く表します。
「考えられない」や「想定できない」よりも、可能性そのものを否定する意味が強くなります。

たとえば、

・そのような結果になることも考え得る。

に対して、

・そのような結果になることはあり得ない。

とすると、起こる可能性を強く否定する表現になります。

「考え得ない」という表現もある

「考え得る」の「得る」を否定形にすると、
**「考え得ない」**
という表現になります。

意味は、

・「考えることができない」「可能性として想定できない」

です。

たとえば、

・通常では考え得ない事態が発生した。

のように使います。

「考え得る」と直接対応する形なので、反対方向の表現として非常にわかりやすいでしょう。
ただし、「考え得ない」はやや硬い表現なので、日常会話では
「考えられない」
の方が一般的です。

このように「考え得る」の反対を表す場合は、文章に応じて
**「考え得ない」「考えられない」「想定できない」「あり得ない」**
などを使い分けると自然です。

最後に、「考え得る」を英語ではどのように表現するのか見ていきましょう。

「考え得る」を英語で表現すると?

「考え得る」を英語で表現する場合、日本語の「考え得る」にそのまま対応する一つの決まった単語があるわけではありません。

「考えることができる」のか、「可能性がある」のか、「想定できる」のかによって、英語表現を使い分けます。

代表的な表現には
・possible
・conceivable
・can think of
などがあります。

「possible」

「考え得る」を「可能性がある」という意味で使う場合には、possibleが使いやすい表現です。

たとえば、

a possible cause

なら、

「考えられる原因」「考え得る原因」
という意味になります。
原因や方法、結果などの可能性について表現するときに使えます。

「conceivable」

conceivableには、「考えられる」「想像できる」という意味があります。

たとえば、

every conceivable possibility

とすれば、
「考え得るあらゆる可能性」
という意味になります。

「可能性として想像・想定できる」という点で、「考え得る」のニュアンスに近い表現です。

「can think of」

日常的な英語では、can think ofを使うこともできます。
たとえば、

We tried every method we could think of.

なら、
「私たちは考え得る限りの方法を試した」
という意味になります。

「考えうる限り」を自然な英語で表現したい場合に使いやすい言い方です。

「考え得る」は文脈によって英語を使い分ける

「考え得る」の英語表現を整理すると、

英語表現主なニュアンス
possible可能性がある・考えられる
conceivable想像・想定することができる
can think of思いつく・考えることができる

日本語の「考え得る」をそのまま直訳するのではなく、文章の中で
「可能性」「想定」「思いつく」
のどれを表しているのかを考えて英語を選ぶと自然です。

まとめ|「考え得る」と「考えうる」は意味に違いはない

「考え得る」は一般に**「かんがえうる」**と読み
「考えることができる」「可能性として考えられる」
という意味で使われます。

「得る(うる)」には「~することができる」「~する可能性がある」という意味があり、
・考える+得る(うる)=考え得る
という形になっています。

「考え得る」と「考えうる」
は、漢字で書くかひらがなで書くかの違いで、基本的な意味は同じです。

また、

**「考えうる限り」**は「考えることのできる範囲では」、
**「考えうる中で」**は「考えられる複数の選択肢や可能性の中で」

という意味になります。
「考えられうる」「考えられ得る」は意味を読み取ることはできますが、一般的な文章では「考えられる」または「考えうる」とした方が簡潔で自然です。

類語や言い換えには、
「考えられる」「想定できる」「あり得る」「想像しうる」
などがあります。

「考え得る」はやや硬い表現ですが、可能性や原因、方法などを幅広く想定する場面で使いやすい言葉です。

読み方や表記に迷ったときは、まず、

・「考え得る(かんがえうる)=可能性として考えられる」

と覚えておくとわかりやすいでしょう。
・・・・・・・・・
意味や使い方に迷いやすい日本語
表記や読み方、意味を間違えやすい日本語はほかにもあります。
「似て非なるもの」の意味や使い方についてもこちらで詳しく紹介しています。


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