「走馬灯」の意味と使い方と例文!由来と類語(四字熟語)と英語表現!
「走馬灯」(そうまとう)とは? 意味は、元は回る照明器具だが様子から思い出や過去の記憶の表現に使われる。
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「走馬灯」のように私の人生も思い出される!
Contents
「走馬灯」とは?読み方と意味を詳しく!
「走馬灯」
読み方は「そうまとう」です。
意味は以下の解説。
外枠に薄紙や布を張り、内側にいろいろな形を切り抜いた円筒を立て、中心にろうそくを立てた灯籠。ろうそくに火をともすと、その火気で円筒が回り、外枠に影絵が映って回転して見える。
(デジタル大辞泉)
走馬灯はもともとは回転する照明器具のこと。
この様子を踏まえて他に
「自分の人生を表現しているように見え、過去の良い記憶や思い出などを表現するときに使われます。」
このような使い方がされます。
「昔の記憶が走馬灯のように・・・」
こんな表現が一般的。
「走馬灯」の語源と由来のお話!
「走馬灯」
は中国由来です。
日本に伝来したのは
「江戸時代初期」
のこと。
意味の解説のように内側のいろいろな絵を描いたものがろうそくの炎の気流によって
「回転」
する仕組みで、江戸時代は
「納涼玩具」
として流行したのが今に続いています。
しかし現代では、そういう用い方はしません。
走馬灯は
「お盆」
の飾りつけの風物詩(私の地域では)です。
亡くなった方の思い出を回想するイメージとでも言いましょうか、そんな用途(使い方)に思います。
また、自分自身で眺めていると、自分の思いで
- ①:良い思い出(楽しかった)
②:親父との思いで
などなど、感慨深く懐かしく感じます。
「走馬灯」の使い方!「過ぎる」や「よぎる」や「ように」など!
走馬灯の使い方の表現
- ①:走馬灯のように
②:走馬灯のように過ぎる
③:走馬灯がよぎる
などなど解説。
「走馬灯のように」を使う場面!一般的な使い方
「走馬灯のように」
は使い方として一般的で、一番使用頻度が高いと思われます。
- ①:「走馬灯のように」彼とも思い出がよみがえった。
②:お盆が来るたびに、飾りつけを見ていると、「走馬灯のように」親父との思い出がよみがえる。
走馬灯は絵が回転する
「盆灯籠」
のようなもの。
思い出が回転するイメージです。
「走馬灯のように過ぎる」を使う場面!一般的な使い方
「走馬灯のように過ぎる」
は過去の思い出が記憶の中を過ぎていくという表現です。
の使い方を以下の例文で。
- ①:亡くなった父の思い出が「走馬灯のように過ぎていく」けど、何時までも悲しんでばかりはいられない。
②:思い出が「走馬灯のように過ぎて行く」けど、前を向いて行かないといけないね。
先を見据えた表現が一般的かと思います。
「走馬灯がよぎる」を使う場面!一般的な使い方
「走馬灯がよぎる」
は
「あ・ヤバ」
という瞬間。
崖から落下して九死に一生も一瞬
「走馬灯がよぎる」
間隔を体験した。
こんな場面を想定します。
- ①:事故で一瞬記憶が飛んだけど、なぜが昔の思い出とか「走馬灯がよぎる」錯覚のようなものを見たよ。
②:入院中のベッドで何度も「走馬灯がよぎる」瞬間を体験した。
などなど。
死期に際して、または近いような体験の場面では、こんなこともあるといわれます。
「走馬灯」の使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・「走馬灯」を使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・「走馬灯」を用いた会話例。
を解説します。
「走馬灯」を使う場面は?
「走馬灯」
を使う場面を以下のように数点挙げてみました。
場面➀ | 過去の人との思い出 |
場面➁ | 一瞬よぎる思いで |
場面➂ | お盆が来たら思い出す家族との出会いと別れ |
場面➃ | 記憶がよみがえる瞬間 |
場面➄ | しんみり人生を振り返る |
「走馬灯」
のように記憶がよみがえるのは
「死期」
が関係するという理論もあるようです。
「走馬灯」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | 毎年「お盆」の今の時期になると親父の思い出が「走馬灯のように」よみがえるな~ |
例文➁ | 人生長く生きてきて振り返ると「走馬灯のように」いい時や失敗したことなど思い出される。 |
例文➂ | 昔付き合った彼女の思い出が「走馬灯のごとく」思い出されてならない。 |
例文➃ | 母はまだ元気だが、昔の苦労した思い出も「走馬灯のように」過ぎ去っていく。 |
例文➄ | 定年してみると人生も一瞬に感じられ「走馬灯のごとく」いろんなことが思い出され懐かしい。 |
例文⑥ | 「走馬灯がよぎる」瞬間を何度も経験したが未だにこのように元気だ。 |
自分の「経験」や、最近のニュースなどから適当に
「例文」
を作成してみました。
「走馬灯」
って、基本的にはプラス思考ではないように感じます。
「振り返る」
ことが多く、前向きにはあんまし感じない言葉ですね。
「走馬灯」を使った会話例!
以下の会話例で。
昔一緒に仕事した人をたまに思い出すな~
確かに。人間って思い出に生きているんでないかとtラマに思うよ。
んだ。記憶が走馬灯のように頭の中をめぐるからな~。
そういうときって、ちょっとやばいみたいだから気を付けた方がいいと思うよ。
などという会話。
あまりにも、昔のことが頭の中に蘇るようであれば少し
「やばい」
かもしれません。
気をつけないと。
「走馬灯」の類義語を「四字熟語」で!言い換えは「一場春夢」!
「走馬灯」
の類義語(類語)は以下。
一場春夢 | その場限りで消えてしまうきわめてはかないこと |
邯鄲之夢 | 人の世界での繁栄は儚いということのたとえ |
朝盈夕虚 | 人生のはかないことのたとえ。 |
盧生之夢 | 人の世や人の一生の栄枯盛衰は、はかないものである |
一炊之夢 | 人生の栄華がはかないことのたとえ。 |
言い替え | 一場春夢 |
上の類語は
「四字熟語」
のみを集めてみました。
他には
- ①:フラッシュバック
②:回り灯籠
③:ハイライト
などがあります。
言い換えとして適当と思うのは
「一場春夢」
です。
意味は以下の解説。
人生の栄華が、きわめてはかなく消えてしまうことのたとえ。ひとときだけの短い春の夜に見る夢の意から。
(四字熟語辞典)
まさしく「走馬灯」のようです。
多くの場面で置き換えとして機能すると思います。
「走馬灯」の反対語(対義語)は「涅槃」!
「走馬灯」
の反対語(対義語)を考えてみました。
過去の記憶がよみがえっては消えていくこと。
人生の良いことも悪いことも思い出されることです。
その反対なら過去からの断絶と思いを
「断ち切る」
ことかと。
仏教には「涅槃」という言葉があります。
意味は以下の解説。
煩悩(ぼんのう)の火を消して、智慧の完成した悟りの境地。一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地。仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地。
(デジタル大辞泉)
これ反対語となるかな?
「一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地」
とあるので、人生を振り返る記憶から(悩み)解き放たれることとしては
「反対語」
と言えるかともいます。
*私見です。
それなりに。
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「走馬灯」を英語で表現!
「走馬灯」
試しに検索で。
「走馬灯」:Flashback
良さそうですが他の英訳も。
①:Flash(Flashback)
②:revolving lantern(単に走馬灯)
例文は以下。
I want my last flash back to be filled with interesting life experiences and adventures when I am dying.
「死ぬ時に見る走馬灯が面白い経験やアドベンチャーにあふれたものであってほしい」
My whole life was flashing before me when I was hit by a car.
「車に轢かれた時、人生が走馬灯のように頭の中を駆け巡った」
(DMM英語)
走馬灯という考え方は
「英語」
にはないとのこと。
このように言い換えるんですね。
こういう考え方ってすごいですね。
勉強します。
『走馬灯のように』を使いこなす:日常からビジネス、パートナーシップまでの活用術
*一般的に「走馬灯のように」とはどんな場面を想定できるか
「走馬灯のように」
とは、過去の記憶や情景が瞬時に頭の中で鮮明に思い出される様子を表現する言葉です。
この表現は
「感情的な状況」
に使われることが多いですが、ビジネスや異性のパートナーとの関係でも、適切に使えば通用します。
以下に具体的な場面を項目ごとに分けて解説します。
1. 一般的な場面での使用例
*感動的な瞬間
過去の幸せな思い出や特別な出来事が蘇るとき。
例: 結婚式で両親に手紙を読む際、
「これまでの思い出が走馬灯のように浮かびました」
と表現する。
*危機的状況
命の危険を感じたときや大きな緊張を伴う場面で、
「これまでの人生が走馬灯のように浮かんだ」
と語られることがあります。
*大切な人との別れ
家族や友人、ペットとの別れの際に、共有した時間が思い出される場面でよく使われます。
2. ビジネスでの使用例
*プロジェクトの節目
大きなプロジェクトが完了したときや、転職・退職の際に、
「このプロジェクトに関わった日々が走馬灯のように蘇ります」
と感慨を表現できます。
*重要な会議やプレゼン後
緊張感のある場面を終えた直後、
「準備してきた全ての過程が走馬灯のように浮かびました」
と振り返ることで、努力や感動を共有できます。
*同僚との別れの場面
長年一緒に働いた同僚が異動や退職する際に、
「過去のエピソード」
を走馬灯に例えることで、感謝の気持ちを伝える表現として使えます。
3. 異性のパートナーとの使用例
*特別な記念日
結婚記念日や交際記念日など、二人の思い出を振り返るときに、
「これまでの時間が走馬灯のように浮かんで幸せです」
と語ることで、感情を豊かに伝えられます。
*ケンカの後の和解
関係が改善された瞬間に、
「これまでの喧嘩や仲直りの場面が走馬灯のように浮かぶよ」
と感慨深く語ることで、相手との絆を再確認できます。
*サプライズや感謝の場面
思いがけないプレゼントや感謝を伝える場面で、
「こんなにしてもらえるなんて、これまでの思い出が走馬灯のように蘇りました」
と使えます。
4. 使用時の注意点
*場面に合った感情表現が重要
走馬灯は感動的または深刻な場面で使用されることが多いため、
「軽い状況」
では違和感を与える可能性があります。
*相手の理解を考慮
比喩表現に慣れていない人には、
「走馬灯」
という言葉が抽象的すぎて伝わらない場合もあります。
その際は
「これまでのことが一気に思い出されました」
など、簡単な表現に言い換えると良いでしょう。
*結論
「走馬灯のように」
という表現は、感情や記憶を鮮やかに蘇らせる力強い比喩です。
日常生活や特別な場面だけでなく、ビジネスや異性との関係でも適切に使うことで、感動や共感を生む表現になります。
ただし、場面や相手の状況を考慮して使うことが成功の鍵です。
走馬灯のようによみがえる記憶:感情と記憶を繋ぐ美しい表現の意味
*「走馬灯のようによみがえる」の印象
「走馬灯のようによみがえる」
という言葉は、特定の情景や出来事が頭の中で鮮やかに再現される様子を表現する美しい比喩です。
この言葉には、深い感情や記憶に基づいた特別な印象が含まれています。
1. 映像的でドラマチックな印象
この表現は、
「走馬灯(昔の回転式の灯り)」
が次々と映像を映し出す様子に例えられており、記憶が鮮明で立体的に思い出されるイメージを喚起します。
そのため、感動的な場面や感情が
「強く動いた瞬間」
を象徴する言葉として用いられることが多いです。
2. 切なさや哀愁を含む
「走馬灯」
は、人生の回顧や終焉を連想させるため、どこか儚さや切なさを伴う印象も与えます。
この言葉が使われる場面では、過去への懐かしさや後悔、または人生の一瞬を振り返る感覚が込められることが少なくありません。
3. 瞬間的で鮮烈な感覚
「走馬灯のように」
と形容される記憶は、急激に思い出される一方で、次々と移り変わるスピード感もあります。
そのため、過去の出来事が走馬灯のように蘇るとき、人は圧倒されるような感覚を抱くことが多いです。
4. 温かみと冷静さの二面性
この表現には、記憶の中の温かい瞬間を再体験するような感覚と、
「物事を俯瞰」
して眺めるような冷静さが共存しています。
これは、記憶が過去のものとなり、どこか客観的に見える性質を持つためです。
結論
「走馬灯のようによみがえる」
という言葉は、鮮明で感情的な記憶の再現を象徴する詩的な表現であり、美しさと切なさが共存した独特の印象を与えます。
この言葉は、人生の大切な瞬間や
「深く刻まれた記憶」
を表現するのにふさわしい、日本語ならではの感覚的な表現と言えるでしょう。
「走馬灯」の思いと感想とまとめ!
「走馬灯」
の上の内容を以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 元は回る照明器具だが様子から思い出や過去の記憶の表現に使われる。 |
➁:語源と由来 | 中国伝来も回転する様子から |
➂:使う場面 | 記憶がよみがえるとき・他 |
➃:使い方を例文で | 「走馬灯がよぎる」瞬間を何度も経験したが未だにこのように元気だ。 |
➄:類語 | 一場春夢 |
⑥:言い替え | 一場春夢・邯鄲之夢・朝盈夕虚・他 |
⑦:反対語 | 涅槃 |
⑧:英語表現 | Flashback |
「走馬灯」
は元は中の切り絵が回転する照明器具。
それが転じて
「自分の人生を表現しているように見え、過去の良い記憶や思い出などを表現するときに使われます。」
このような意味に使われました。
お盆の飾りつけでは、この辺の地域では定番です。
押し入れから出して盆棚において回転させておきます。
田舎では定番の物ですが、都市部の方なら見たことがない方も多いかもしれませんね。
「走馬灯」の良いお話!言葉の感想を深く!
「走馬灯」
の良いお話。
自分の不注意で数年前に4mほど下のどぶ川に落下。
動けなくなり、幸い川は10㎝程浅く、浅瀬もあってそこに横たわった状態。
石の枕で動けない状態の間
「走馬灯」
のように、いろんな思い出が
「フラッシュバック」
したね。
「親父」
のことが何度も頭よぎって、妻子のことも。
あれが
「走馬灯」
だったかな~~と。
日常でも、最近定年したのでいろんなことを思い出すときがある。
感想は
「40代までは稼いだな~~」
の印象!
え?
いくら稼いだ?
いえいえ・・お金ではなく時間。
毎日のように残業で月の残業時間は
「100時間越え」
は普通だった。
バブルも経験したし「良い人生」だったとも思う。
まだまだこれから先もあるしね・・
「走馬灯」
などと言って感慨に耽る時間はないな。
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*ヘッダー(最上部)の写真はわたしが撮影した宮城県の栗駒山の2月の風景写真です。
この角度からの「栗駒山」が大好きです。