降雪予報で降水量1㎜換算は雪は何センチ?積雪量と降雪量の違いは?

| 積雪予報で降水量1㎜の予想ならは雪は何センチ積もる? 答えは約1㎝ですが、気温の差を考慮すると、どう変化するか予測してみました。
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「降雪量」でも降水量を使うんだね~~。
Contents
降雪予報(予想)で降水量1㎜は雪が何センチ積もる?

(2021年冬の庭の雪の写真:えらい雪でした)
- ・降水量1㎜の積雪量の換算
・降雪量と降水量の測定方法
について解説。
降水量1㎜は降雪量では0度Cで1㎝!
雪がどのくらい降るかは、「降雪予報」で凡そ知ることができます。
しかし、降水量の何㎜での予想なので、実際にどのくらいの雪が降るかは、一般には予想しずらいのが実態ではないでしょうか?
凡そですが、外気温が0度近辺で
降水量1㎜ = 降雪1㎝
が、大体の目安。
気温が低くなって、マイナス10度とかになると、雪質がだんだん変わってきます。
- 湿った雪 = 1㎜で1㎝
乾いた粉雪 = 1㎜で2㎝(例えば)
と、湿った雪と、乾いた雪では、同じ降水量でも降雪量(雪深さ)が違います。
私は雪国に住んでますから、扱いやすいのは同じ量でも乾いた雪。
昔は、竹箒で庭の雪が履けました。
今は、湿った雪が多いので、無理です‥トラクターの出番です。
ちなみに、こんなグラフがあります。

(日本気象予報士会より)
このグラフ、面白いですね。
気温による、降雪量と、降水量1㎜あたりの換算グラフです。
気温が低くなると、降水量1㎜あたりの、降雪量が増えていきます。(マイナス6度で2㎝近辺)
降雪量と降水量の測定方法!
降雪量を、降水量に換算するのは、原始的です。
ただ、装置の雨量計は最新。
1:降った雪を、測定器のヒーターで、自動で融解し(溶かして水)降水量として測定
こういう仕組みなんですね。
降った雪は、その機械上のヒーターで、自動で溶かされて、水にして「降水量」として測定します。
降水量は「0.5㎜」単位です。
「転倒マス型雨量計」を使用。
受け皿に降水量0.5mmに相当する雨が溜まったら、傾いて降水を排出し、その回数をカウントする仕組み。(0.5mm単位で測定)
こんな仕組みになっています。
表示は1時間当たりの降水量です。
降雪量に降水量を用いる理由は?
これは、はっきりした回答はないようですが、私は上のグラフが理由になってると思います。
日本は北から南まで行ったら、冬の雪質は全く違います。
ふわふわのパウダースノーから、じっとりと湿った重たい雪まで。
それを一緒くたに「降雪量」で表現は、均等な表現とは言えないと思います。
なので、それを溶かして降水量に換算すると、どの地域でも平等に表現できる。
そんな理由からだと、調べていて、私なりに結論付けました。
スカスだ・・冬に降水量100㎜なんつったら、これはえらいことになりますね。
降雪量と積雪量の違いと定義は?

(ある年の我が家の冬の庭の桜の木の雪の写真)
天気予報では
「降雪量が降水換算で〇㎜で、積雪は〇〇cmになることが予想されます。」
のような表現がされますが、何これ?
って思うのが、冬の雪予想だと思います。
まずは用語から。
降雪量とは?
以下の解説
降雪量:一定期間当たり降った雪の量
単に「降雪」とも言われます。
通常は、〇時から〇時までという時間を、区切る予報が多いです。
「夜10時から明け方の5時までに、多いところで1mの降雪が予想されます」
みたいな感じ。
ではどうやって測定する?

(ウェザーニュースより)
上の図で、現在の積雪、左の深さに、降った雪の差を、時間当たりの降雪量に、置き換えます。
例ですが、9時の時点の積雪は20㎝ですが、10時台では22㎝なので、その差は2㎝なので、この「2㎝」がこの時間当たりの降雪量になります。
気象の観測では、上の図のように時間当たりの降雪を観測するのが、基本です。
- なんで時間当たり?
雪は、湿度や自重の重みで、積雪の深さが減ってしまうために、1時間あたりにしているという理由です。
*測定には正確さを期すために、レーザー光を使用するみたいですね。
積雪量とは?
「積雪量」
の定義は以下です。
「観測所の周囲の地面の1/2以上が雪で覆われた状態」(積雪という):気象庁地上気象観測法
「自然に降り積もって地面などに堆積している雪やあられなどの深さ」
で、「積雪」とも表現されます。
お天気予報では
「午後5時時点での〇〇市での積雪量は1mに達しています」
のような表現ですね。
ある時点での、トータルでの雪の深さを表します。
上の図でいうところの、トータルの雪の量。
例えば18時の時点では「30cm」なので、これが積雪量になります。
降雪量の合計が積雪量にならない理由!

天気予報で、降雪予測が
- 一昨日:30cm
昨日:50㎝
今日:30cm
で都合1.1mなのですが、実際の庭の雪は?
図ったら、70㎝しかなかった。
これは、今年2021年2月ころの、我が家の庭のこと。
実際は、累積では冬の間数メートル降ったのにもかかわらず、1.2mくらいでした。(計ってみました)
これは、雪が自分の重みで、圧縮されるためや、時間の経過では溶けた分もあるから。
短期間なら、上の表現が実際に近いかと思います。
湿った雪なら、なおさら差が出ます。
積雪量と降雪量の違いをもう少し詳しく
本記事の肝の「積雪量」と「降雪量」の違いは、
以下のように理解するとイメージしやすくなります。
*降雪量(こうせつりょう)
→ 空から降った雪の“総量”。気温の影響を受けやすい。
*積雪量(せきせつりょう)
→ 地面に積もった厚さ。
湿った雪だと圧縮されて薄くなり、乾燥した雪だと厚く積もる。
ここで重要なのは、
降った雪の量=積もる量ではない という点です。
気温0℃前後の湿った雪は、
積もった直後からどんどん圧縮され、
10cm降っても 7cmほどに縮む ことが多いです。
逆に気温が低い地方では、
少量でも“ふわっと”積もりやすく
3〜5cm程度の差が普通に出ます。
「湿り雪」と「乾き雪」で積もり方がこんなに違う
雪国の気象予報では、雪の種類を
湿り雪(含水率が高い)
乾き雪(含水率が低い)
の2つに分類し、
湿り雪は「圧縮されて積もりにくい」、
乾き雪は「積もりやすく、舞いやすい」という傾向があります。
そのため、降水量が同じでも…
湿り雪:1mm → 0.5〜0.8cm程度
乾き雪:1mm → 1.5〜3cm
と、最大で約3倍も差が出ます。
気温が低い地域ほど乾き雪になるため、
雪国と都市部では“積雪の感覚”が大きく違うのです。
**降水量1mm=積雪1cmという目安は便利ですが、
実際には 気温・雪質・風の条件 によって大きく異なります。
特に気温が低いほど雪は積もりやすく、
降雪量と積雪量は必ずしも一致しません。
雪の性質を知ることで、天気予報の理解が深まり、
冬の備えにも役立ちます。
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関連記事
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2026年は雪が多いか少ないか?素人のカメムシ予想!
「2024年~2025年」
は、雪が多いか少ないか?
大胆予測をしてみたのですが、ものの見事に外れ!
私が住んでる宮城県の山奥でも、とんでもない暖冬で除雪にトラクターの出動はたったの
「2回」
ほどでした。
楽な冬だったな~~と。
で・・今年のカメムシは昨年よりも少ないですね~~
ってことはまた暖冬という予測です。
当たるかな??
さて?
気象庁の向こう3か月間予報では?

向こう3か月予想ではこんな内容です。
*2025–2026年 冬の雪の傾向(3か月予報から)
気象庁が発表した「寒候期予報(2025年12月〜2026年2月)」と向こう3か月予報をもとに、今シーズンの雪の傾向をざっくり整理すると、次のようになります。
1)気温の傾向
日本全国の冬の気温は「おおむね平年並み」の見込み。
ただし冬の前半(12月)は、ラニーニャ時に似た気圧配置となり、真冬並みの寒気が早く南下しやすい。
冬の後半(2月)は、ラニーニャの影響が弱まり、平年並み~やや早い春の訪れになる可能性もある。
2)日本海側の雪(北日本~西日本)
日本海の海面水温が高めで、寒気が流れ込むと雪雲が発達しやすい状態。
そのため 北日本日本海側・北陸~西日本日本海側では「平年並みか多い」降水量・降雪量 が予想されている。
特に12月~1月前半は、寒気の強まりに合わせて局地的な大雪となるおそれがあり、早めの冬支度が必要。
3)太平洋側の雪(関東~西日本)
向こう3か月の降水量は「平年並みか少ない」予想で、晴れる日が多く、空気は乾燥しやすい。
関東以西の太平洋側では、平地での雪は“たまに降るかどうか”という平年並み~やや少なめの傾向。
ただし南岸低気圧が通過するタイミングでは、一時的な大雪となる年もあり得るため、最新の週間予報の確認は必要。
4)スキー場・山沿いの雪の見通し
北日本と本州日本海側の山沿いでは、シーズンを通してみると「平年並み程度の雪の量」が見込まれている。
前半は寒気の南下が早いため、12月から滑走可能エリアが順調に広がる可能性が高い。
いっぽう2月後半以降は気温の上昇により、融雪の進みが早まる年になるかもしれない。
ってことは春の訪れは早い?野かな・・多分
降雪量と積雪量の違いや降水量換算の感想とまとめ!

(我が家の屋根のつら)
「降雪量」の換算で、降水量1㎜では何センチの雪だ?
答えは、平均気温が0度近辺で約
「1㎝」
でした。
平均気温が、下がるとマイナス6度近辺では「2㎝」に上がります。
これは、雪質の問題で、いわゆる
- 1:粉雪(パウダースノー)
2:湿った雪
では、雪の密度が違うから。
2はより水分を含んでいますから、降雪は少なく見えますが、しかし重くて厄介です。
1は、軽くて扱いやすいです。
最近の雪は、ここ、宮城県の山奥の僻地でも「湿った雪」が多いです。
何せ、気温が高いです。
昔は「-17度」なんて普通にあったものですが、最近はマイナス10度以下は、そんなにないです。
感覚的には、5度は上がった感じがします。(20年以前も前より)
2021年の1~2月でも、粉雪らしいのは、数回のみ。
後は湿った重たい雪です。
マイナス17度の雪だと、箒で雪が掃けます。
朝、道路までの門口の雪を、箒でかいたものですが、最近は無理です。
箒では歯がが立ちません。
トラクターの出番です。
異常気象なんでしょうね~~気温が高いのに雪が多い!
2021年1~2月は、そんな年でした。
2020年は、驚くほど雪が少なかったですし。
いずれ、雪は嫌いです‥生活に支障が出ますから。
(好きな方ごめんなさい)
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関連記事
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*ヘッダーの写真は、宮城県の栗駒山周辺の冬の風景写真です。
とても綺麗な風景でした。











































