糟糠の妻の意味は?語源や由来の歴史は?使い方や例文と英語表現!

x-t4で撮影した2021年冬の屋根のつららの写真
糟糠の妻とは?
意味は、粗食をともにし、貧苦を分かち合ってきた妻のこと。

  • ・語源は宋弘伝に由来。
    ・使い方を例文と会話例で。
    ・類語と言い換えや反対語と英語表現。
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後漢書の「宋弘伝」はとてもいいお話です!

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糟糠の妻はどんな妻?読み方と意味を詳しく!

「糟糠の妻」
読み方は「そうこうのつま」です。
意味は以下の解説。

貧しいときから連れ添って苦労をともにしてきた妻。
(デジタル大辞泉)
酒かすや米ぬかしか食べられなかったような貧しいころから、連れ添って苦労を共にしてきた妻のこと。
(故事成語を知る辞典)

どんなに成功した方でも、以前は貧しく、苦労した時代があるはず。
その時に、陰で日向で支えてくれた、「妻」のこと。
今は、酒かすや米ぬかとは言わないでしょうが、この時代背景からしたら、そうなのかと。

が・・しかし、非情なことの事態があるのも、現実。
このことわざを、肝に銘じた方がよろしい方も、中にもいる由にも感じます。

糟糠:酒粕と米ぬか=粗末な食事の意味

のことを言います。
なるほどですね‥酒粕や米ぬかのような粗末な食事をして、一緒に過ごしてきたわけです。
これは人生の、味が違いますね。

親父とお袋を、イメージしてしまいました。

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糟糠の妻のことわざの語源は後漢書「宋弘伝」に由来!

「糟糠の妻」
の語源は「後漢書」の
「宋弘伝」
によります。

後漢書の「宋弘伝」はいつの時代の話?

この言葉の、出典は中国の歴史書である

「後漢書(宋弘伝)」

によります。

「糟糠の妻は堂よりくださず」

という一文が以下の意味。

糟糠の妻 酒粕や米ぬかを食べて一緒に苦労した妻
堂より下さず 出世したり、裕福になっても、家から追い出すわけにはいかない。

このような、意味です。
さて、時代背景ですが、

『後漢書』(ごかんじょ)は、中国後漢朝について書かれた歴史書。
編者は范曄(はんよう、398年 – 445年)。
(wikipediaより引用)

とあります。
古いものなんですね。

その中の:宋弘伝

にこの「糟糠の妻」が、出てくるということですね。
しかしながら、これを記述した、元の方は誰かな~~って、また思うわけです。

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糟糠の妻の語源の宋弘とはどんな人物か?

出地はいろいろあって、省略しますが、後漢の「光武帝」に仕えたとあります。
清廉潔白な方で有名。
租税俸禄はすべて一族に分け与え、手元には何も残らなかったと言う、正に今の〇〇には読んで聞かせたいような、そんな人物です。

光武帝の姉が、不幸にも夫に先立たれたので、何とかいい縁はないか?
姉が言うには、「宋弘」に気持ちがある様子。

そこで、光武帝は一計を案じたということで、宋弘が参内して拝謁した時に、探りを入れようと。

衝立の向こうに姉を・そこで宋弘に

「ことわざに『高い地位に昇ったならば、つきあう相手はいまの地位にふさわしい者に代えるものだ。富裕な身になったならば、妻はいまの立場にふさわしい者に代えるものだ』というが、人の心とはやはりそういうものかな」
宋弘は答えて言った。

「『貧乏をしていたころ知り合った友は忘れてはならない。貧乏暮らしで苦労をともにした妻は粗略にしてはならない』と私は聞いております」
皇帝はふりかえって言った。「これは見込みがありませんな。」

また、その時の漢文はこちら。

「時帝姊湖陽公主新寡、帝與共論朝臣、微觀其意。主曰、宋公威容徳器、群臣莫及。帝曰、方且圖之。後弘被引見、帝令主坐屏風後、因謂弘曰、諺言貴易交、富易妻、人情乎。弘曰、臣聞貧賤之知不可忘、糟糠之妻不下堂。帝顧謂主曰、事不諧矣。」
(wikipediaより引用)

この記述。

糟糠之妻不下堂。

堂より下さずの意味は:「座敷から下げない」

という意味で、正妻から下げないという意味なんだそうな。
つまり、追い出していけない・・そういう意味なんだな。

納得!

宋弘という方は、素晴らしい方だったんですね~~
帝の姉なら、この先は前途洋々だったのに。

いいお話でした。

糟糠の妻のエピソードのもう一つのお話!

「宋弘」という方は、じつに「清廉潔白」な方で、欲のない方だったようです。
それは「光武帝」も認めるところで、たびたびこの
「光武帝」
を諫める場面があったようです。
「との、それはなりませぬぞ!」
のお役目。
なので、この物語も

「何でも、思い通りになるなんてことは、ありませぬぞ!」

と戒めたのでは?
そんなせつもあるようです。

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糟糠の妻の使い方を場面と例文と会話例で!

この章では

  • ・糟糠の妻を使う場面。
    ・使い方を短文の例文で。
    ・糟糠の妻を用いた会話例。

を解説します。

糟糠の妻を使う場面は?

「糟糠の妻」
のを使う場面は、夫婦ともどもで、苦労した甲斐があった・そんな場面が、最も適するような気がします。
悪い意味では、その逆ですね。
おいだした・・または離婚?

場面➀ 夫婦で苦労をした結果の今を振り返り。
場面➁ よく尽くした妻を表現。(本人や友人知人や世間一般)
場面➂ あんなに陰で支えてくれた妻と離婚?
場面➃ 共に苦労したのに何で別れが?
場面➄ その他、苦労した夫婦の話題で・・

「糟糠」とまではいかなくとも、人生夫婦は「夫唱婦随」とも言いますから、ともに歩むもの。
苦労の度合いは、様々でしょうが本人にしてみればそれは苦労。
例えるには、いい言葉かと。

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「糟糠の妻」の使い方を短文の例文で!

以下の例文で。

例文➀ 「糟糠の妻」と言うが、ここまでなったのは、妻の支えがあればこそ。
例文➁ 糟糠の妻と言うが、俺ら夫婦はそんなに苦労したっけ?
例文➂ 家は借金だらけ、天井から雨漏りでも、親父とおふくろは幸せそうだった。糟糠の妻を親父は愛していたな~~いつも一緒だった。
例文➃ 家の金回りが良くなったら、以前の貧乏も忘れて遊び惚けて、糟糠の妻のような奥さんがかわいそうだ。
例文➄ 芸人のAさん、下積み時代の奥さんを、売れたとたんに離縁したそうな。糟糠の妻を追い出すとは、えらいバチ当りだな・
例文⑥ 同じ集落のSさん所は、夫婦で苦労した甲斐あって、今じゃ~孫と4世代暮らしだ。糟糠の妻というけどああなりたいものだな。

などなど。
私の周辺のことを、話題にしてみました。
昔の方は(おふくろ世代:90歳前後)みんな苦労しました。
山に、泊りがけで炭焼きしたり・・でも、みんな明るかったな~これは今でもだな。
近所の人たちも、夫婦で元気な方は(80歳以上)、そんな世代です。

糟糠の妻の類義語をことわざで!言い換えは「苦楽を共にする」!

「糟糠の妻」の類義語は以下。

苦楽を共にする 一緒に苦労をし、一緒に楽しむ。
共に泣き共に笑う 監視委時も楽しい時も一緒
酸いも甘いも 人生経験が豊かで人の心の機微や世間の事情によく通じている
一蓮托生 最後まで行動、運命を共にすること。
言い替え 苦楽を共にする

正に、苦楽を共にした妻ですから、これは糟糠の妻なんですよね。
酸いも甘いも‥なんでも一緒です。

こんな夫婦・・何とも私には、ちょっと遠かったような気がするのですが、それぞれですね。
言い替えとして適当と思うのは
「苦楽を共にする」
で。
多くの場面で、置き換えに鯉能すると思います。

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糟糠の妻の反対語(対義語)は「不誠実」!

「糟糠の妻」
の反対語(対義語)を考えてみました。
一緒に苦労してきた妻を大事に、一生添う覚悟なのですが、その反対なら、いとも簡単に「「宋弘」はその時に、離縁して光武帝の姉を選択したかも。
そうでないから

「糟糠の妻」

なんだな。
そうです‥反対はいとも簡単に、その構図を否定すること。
要は

➀:「不誠実」
➁:「不義理」

なんです。
一つ選ぶなら「不誠実」で。
意味は以下の解説。

誠実でないこと。また、そのさま。
(日本国語大辞典)

こう言った意味しかないですよね~~

・・・・・・・・・・・・・・
予断を許さないって、どんな意味だ?
結構、最近は使われてるのを見ます。

予断とは?許さないと油断の意味の違いは?使い方や例文と英語表現!

概要を書く場合の書き方や、長さやポイントは?

概要の内容や長さと目的は?意味と使い方や例文と英語表現と類義語!

いい文章は、読んでいていいものです。
・・・・・・・・・・・・

糟糠の妻を英語で表現するとこうなる!

試しに検索してみました。

糟糠の妻:Wife of 糟糠

あんれ~~やっぱし、これは翻訳ではチョとむりかな・

他の正規の訳は

one’s wife married in poverty

これですが、私には緒と難しいです。
これでいいのかな?

a wife who has shared one’s poverty
(糟糠の妻)

You should not discard in prosperity a wife married in adversity.
(糟糠の妻は堂を下さず)

これは、そのまんまの言葉の意味のまんまです。

なるほどですね。
でも、ちょっと難しくて、何度も読み返してみました。
こういう表現なんですね。

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糟糠の妻と我妻に思うこと!感想とまとめ!

「糟糠の妻」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。

➀:意味 粗食をともにし、貧苦を分かち合ってきた妻のこと。
➁:語源と由来 後漢書の「宋弘伝」が由来
➂:使う場面 夫婦仲と苦労を例える場面
➃:使い方を例文で 家は借金だらけ、天井から雨漏りでも、親父とおふくろは幸せそうだった。糟糠の妻を親父は愛していたな~~いつも一緒だった。
➄:類語 苦楽を共にする・共に泣き共に笑う・酸いも甘いも・他
⑥:言い替え 苦楽を共にする
⑦:反対語 不誠実
⑧:英語表現 a wife who has shared one’s poverty.

意味のおさらいですが

「貧しい時代から、苦楽を共にしてきた妻」

そんな意味です。
糟糠とは貧しい食事の事ですね。

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歴史上に思う糟糠の妻って誰だ?

これは、やはり豊臣政権下の政所

「ねね」

さんかと。
豊臣秀吉と言う方は、どうしても正妻の「ねね」には頭が上がらなかったようです。
こういった内容は、何度もテレビの大河ドラマなどで、紹介されていますね。

そういった点では、秀吉と言う方は、優しい方だったのかもしれません。
でも、多くの側室がいましたから、これもまたどうかと。
時代ですからそういったものなのでしょう。

近場に目を移すと、同じ集落の中で、若い頃は大いに苦労したのに、今4世代で同居して幸せな(傍目ではですが)方もいます。
昔はこの辺では、仕事と言えば炭焼きしかない時代です。
私のお袋世代は、まさにこの時代です。
戦後の混乱期ですね。

皆さん苦労なさいました。

時代は、今になってどうでしょうか?
苦労する前に、離婚する方がとても、多いような気がしてなりません。
一緒に苦労して、良い暮らしをして、資産形成をして、などと思って、努力している方もいるかもしれませんが、どうにも、安易な方に行きがちに感じるのは、私だけでしょうか?

我が家の、娘夫婦を見るとそう思ってしまいます。
そもそも苦労してなどと、思っていないんじゃないかと思うんだね。

皆さんはいかがですか?

口うるさいかもしれませんが、若い時はいっぱい苦労して、心も強くして、打ち勝って行かないと、この先の世の中は打たれ弱いようでは、ダメなような気がします。
糟糠の妻とは、関係ないかもしれませんが、苦労と言うことを思うと、そんなことを考えてしまいます。

余談でした。

・・・・・・・・・・・
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そんな考察です。

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何とかしないと、このままでは住めなくなるかもしれません。

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*余談や主観を交えて紹介しています。多少ずれてても容赦ください。
ヘッダーの写真は愛機「x-t4」で撮影した、我が家の2021年の屋根のつららです。
今年は寒かったですね~~屋根が壊れそうで、とても心配でした。

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