籾殻燻炭自作での作り方!効果や使い方の実践例!土壌改良にお勧め!

籾殻燻炭の作り方を、昔ながらの私の実際の自作の写真を交えて、わかりやすく解説します。

  • ・籾殻燻炭の自作の作り方の実際。
    ・籾殻燻炭は何に効果があるか?
    ・燻炭の土壌改良の効果はいかほど?
    ・私の使い方を紹介。
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籾殻燻炭とは?もみ殻は何から出る?

「籾殻」とはお米を栽培して、もみを向いて玄米にする過程で出ます。
お米の一番外の部分を剝きます。
下の写真は、米のまだ青い状態ですが、刈り取りにはまだ早いですが、もみがわかると思います。
玄米の写真

これを稲刈りをして籾摺り機械にかけると、玄米ができます。
ひとめぼれの玄米の写真
籾殻はこんな感じで出ます。(出てるところはあんましきれいではないので遠慮)
もみ殻の運搬状況

参考までに、これを精米すると米ぬかが出ます。
精米した写真は以下。
ひとめぼれの精米時の写真

お米って、食べるだけでなく、副産物もかなり多くて使い道が、たくさんある商品なんですね~~
このもみ殻をいぶして焼くと
「籾殻燻炭」
ができるわけです。

*私はコメ農家で(兼業農家)おふくろさんが畑をやっています。
その畑に使用するので、もみ殻はほとんど燻炭にしてしまいます。
作り方は、何十年と変わらず何時になっても同じ。
たぶん私がやるときも(たぶん来年)、この方法を継承していくと思います。

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籾殻燻炭の作り方!自作での作成方法を写真で解説!

籾殻燻炭の作り方を写真で解説します。
特別な製造機などは使わず、原始的な煙突で焼いていぶして作成します。

燻炭作成の煙突は自作!米穀の選別機をカットして代用!

まずは「煙突」。
丸井筒状のものであれば、さらにその筒に適当に穴が開いていれば、もみ殻をいぶしていけます。
我が家のは、コメの選別網の古くなったのを、片側をサンダーでカットして、煙突にしてしまいました。

籾殻燻炭作成の煙突

これを二個使用します。

燻炭作成の差作り方!自作の方法を工程ごとに写真で解説!

解説します。
キャリアで適当に運んで、ぬかをその日一日分用意します。
大体この大きなぬか袋で大体

「15~20袋」

一度に焼きます。
最初に、煙突をセットしますが、下に瓦を置いて空気が抜けるようにしておきます。

煙突の下に瓦で空気を通りやすくするセット方法

そして、二本を適当な間隔で開けてセット。
糠燻炭の作成方法の煙突のセット写真

適当に籾殻を煙突に寄せて、煙突内で火を焚きます。
新聞紙など燃えやすい物と、適当な量の柴など用意して、そんなに多くはいりません。
こんな感じ。
籾殻燻炭で煙突内での非を焼いてる状況写真

籾殻に火が移ったら、どんどんもみ殻を袋から開けて煙突のそばに寄せていきます。
籾殻燻炭の作り方の状況写真

安定したら、袋で15個くらいはこのように寄せて、たま~~にかき混ぜていきます。

籾殻燻炭の作り方の状況写真

途中で、燻炭になった部分は、体積が減るので状況に合わせて、もみ殻を追加します。
それで、20袋くらいまで、一気に焼きます。
9割以上が黒くなったら、適当な時点で煙突を倒して終了。
まだ火がついていて熱いですから、水をかけて消していきます。
我が家では、エンジンポンプで一気に消します。(かき混ぜながら)

籾殻燻炭の火を消している状況写真

消えたら、また開けた袋に燻炭を詰めていきます。

籾殻燻炭の作り方・袋に詰めてる状況写真

これで出来上がりです。
出来上がった「燻炭」は、畑の隅に袋で積んでおきます。
必要に応じて、ここから持って行って畑に使用します。
なんでも、畝を立てる前に「トラクター」で耕運しますが、その際には必ずこの

「籾殻燻炭」

は散布して、土に混ぜて使用します。
春が待ち遠しい、冬の終わりの雪を解かすのにも使用します。

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籾殻燻炭の成分と効果は?土壌改良に役立つ成分!

此の章では

  • ➀:籾殻燻炭の成分
    ➁:籾殻燻炭の効果
    ➂:籾殻燻炭は土壌改良に役立つか?

について解説します。

籾殻燻炭の成分を分析してみる!

燻炭にする前の
「籾殻」
は、そのもみの硬い殻(コメを覆っている部分)の成分は主に
「ケイ素」
からできています。
そしてそこには、「銅、マンガン、鉄、カリウム」などのミネラル成分を多く含んでいます。

この成分が、「燻炭」にすることによって、溶出されやすくなります。
これが大事な部分。
「燻炭」
にすることによって、もみ殻に無数の穴が開いて、土中の微生物の住処になり、またケイ酸を含む上記のミネラルが溶出されやすくなるので、次の章で紹介する効果が期待できます。

籾殻燻炭の効果と効能を検証!

効果➀

「籾殻燻炭」
は、アルカリ成分。
従って、酸性に傾いてる土壌に対しては
「中和効果」
が期待できます。

効果➁

「籾殻燻炭」
は独特のにおいがあります。
この独特の臭いが嫌いな虫がいるんですよ~~
例えば
「アブラムシ」
には効果があると言われています。
そのほかにありそうな気がするのですが、確固たるデーターがないので何とも‥ですが、この匂いに反応する害虫はもっといそうな気がします・・実際に使ってみての感想です。

効果➂

また、
「燻炭」
にすることによって、もみ殻に無数の穴が開いて、土中の微生物の住処になり、またケイ酸を含む上記のミネラルが溶出されやすくなるのでいいことづくめ。
次の章で紹介する「土壌改良」の効果が期待できます。

効果➃

更に脱臭作用があるために、肥料などの臭いをある程度抑えてくれます。
実際に消臭剤でつかわれてるというから、ちょっと驚きです。

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籾殻燻炭は土壌改良に効果がある?

上記の用に、「籾殻燻炭」はアルカリ成分
従って、土壌を中和させる効果が期待できることと、籾殻燻炭によって土がふかふかに。
雨が降っても、土が締まりにくくなります。

要は通気性や、保水性が上がり、作物の根張りがよくなる効果が期待できたり、肥料バランスも改善できる効果も期待できます。

これ大事です。

籾殻燻炭は万能ではない!

「籾殻燻炭」
には「窒素、カリウム」を多く含みません。
従って、肥料という面ではやはり別なお話で、それには
「牛糞」
「鶏糞」
などを混ぜての使用が一般的。

*:参考までに、私は
「鶏糞」
を主に使用しています。
理由は「安価」だから。
最近肥料が高くなってすごいですよ~~~驚きます。

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籾殻燻炭と籾殻単品での使い方の例!私の実践例!

実際に、私は

  • ➀:籾殻
    ➁:籾殻燻炭

は大量に使っています。
米農家ですから「籾殻」は大量に出ます。
ぬか袋で大体ですが90~100袋くらいは出ます。
今年(2022年)は3回焼きましたので、大体60袋程度は燻炭にしました。
焼いたら減るので、燻炭で40袋程度かと思います。
残りは、「籾殻」単品で、畑に入れます。

「籾殻はそのまんまでも土壌改良材になります。
通気性がよくなるので、土壌にはとても恩恵があります。

*こちらの記事は、減反の耕作放棄地を畑にする様子を紹介しています。
籾殻は欠かせません。

耕作放棄地を再生し活用事例!草刈りから雑草対策して畑に活用事例!

此方は玉ねぎの栽培ですが、これにも燻炭を使用しています。

玉ねぎの栽培!種まきから植える時期や肥料!収穫から干し方の実際!

つぼみ菜の栽培にも籾殻と「燻炭」は大活躍。

つぼみ菜とは?たねまきから栽培と育て方!旬の時期や収穫の実践例!

それぞれの畝を立てるときに、マメトラやトラクターで耕運するのですが、そこには必ず
「籾殻燻炭」
と肥料を散布して耕運(かき混ぜ)します。

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籾殻燻炭とは?作り方や使い方のまとめ!

「籾殻燻炭」
は「籾殻」をいぶして(燃やしながら)作ります。
燃えきったら、単なる灰になってしまいますから、途中何度もかき混ぜながら黒くなるように作成していきます。

手間もかかりますが、上記のような効果もありますから、我が家では欠かせない物になっています。

我が家では、野菜はいくらとは確定はできませんが、大体ですが(感覚的に)
「8割」
程度は、自給しています。
大根、ネギ、キャベツ、レタス、ピーマン、トマト、ササギ、つぼみ菜、春菊、玉ねぎ・・・挙げればきりがないほど栽培しています。
玉ねぎとジャガイモは一年分。
旬の野菜はその時期に、毎日食べます。

更に味噌と梅干と漬物は完全自家製です。

冬でもレタスが出てきます。(ちょっと独特)
もちろん、冬は野菜が取れないので、冬に向けて地中に入れたり、根を生かしたりの、独特の方法は行います。
雪が大敵ですね・・一度に30センチ前後降るので。
庭には1mほど積もります。(累積で)

冬が来ると、春が待ち遠しいです。
定年後の野菜栽培や、田舎暮らしなどは如何ですか?
近所では、空き家や耕作放棄地がたくさんあります。
最近、近所(2kmほど先)に関東(神奈川県)から移住された方がいます。
家も土地もタダ同然でした。(市の仲介)

その方、畑やってます。
ITエンジニアの方なので、多少前の職場から仕事は頂いてるようですが、活き活きしています。

・・・・・・・・・・・
定年後にやることがない方・・これはまずいですよ~~
何かやること見つけましょう!
私は農業やります。

定年後にやることがない!趣味がない方の過ごし方のお勧めと私の例!

我が家の庭の高麗芝の管理の記録です。

高麗芝の年間の手入れ!除草剤と目土の入れ方や肥料や芝刈りの頻度!

芝って意外と簡単です。

*ヘッダーの写真は、私の栽培の「ひとめぼれ」の標準での精米の写真です。
水が源流の湧き水なので、コメ粒が透き通っています。
水が良くないと、なかなかこうはなりません。

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