「犬に論語」の諺の意味と類語や例文!由来や似たことわざと英語表現

塩釜の地の由来になった塩の窯の写真
「犬に論語」とは?
意味は、どんな道理を説いても無駄なことのたとえ。

  • ①:語源は犬と論語の関係に由来。
    ②:使い方と例文と会話例。
    ③:類語と言い換えや反対語と英語表現。
    ④:似たことわざ「牛に経文」など紹介。
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何を言っても無駄な「犬に論語」のような方は言うだけ無駄かも!

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「犬に論語」とは?読み方と意味を詳しく!

犬に論語のイメージ写真

「犬に論語」
読み方は「いぬにろんご」です。
意味は以下の解説。

いくら道理を説いて聞かせても益がないことのたとえ。
(デジタル大辞泉)

こういう方。

①:そもそも理解力がない
②:聞く耳持たない
③:聞いたふりが歴然
④:話を受け流して理解しようとしない
⑤:考え方の偏り
⑥:他の考え方を拒否する(受け付けない)

こんな方いませんか?
こういう方には、いくらことの重要性を説いたところで、何の役にも立ちません。
こういった場面を

「犬に論語」

という「ことわざ」で表現します。

「犬に論語」の語源と由来のお話!

「論語」
は孔子の教えを弟子がまとめたもの。
こういう書です。

『論語』(ろんご)は、孔子とその高弟の言行を、孔子の死後に弟子が記録した書物である。儒教の経典である経書の一つで、朱子学における「四書」の一つに数えられる。
(wikipediaより)

素晴らしい書なのですがこれを
「犬」
に読み聞かせても当然ですが
「理解」
することは不能です。

論語は儒教の祖の
「孔子」
が論じた素晴らしい教えが並んでしますが、所詮それが
「理解できない」
方には、いくら論じても無駄であるというたとえです。

  • ①:言ってることの理解度
    ②:目先のことしか考えない度量が狭い

こんな前提条件も、個人的には少し見え隠れする諺に感じます。

「犬に論語」と「牛に経文」と「猫に小判」の違い解説!

「犬に論語」
に似たことわざで

  • 「牛に経文」
    「猫に小判」
    「馬の耳に念仏」

などがありますがこの違いを簡単に。
以下の表で。

犬に論語 いくら道理を説いて聞かせても益がないことのたとえ
牛に経文 いくら説き聞かせてもなんのききめもないことのたとえ
猫に小判 価値の分からない人に貴重なものを与えても何の役にも立たない
馬の耳に念仏 いくら意見をしても全く効き目のないことのたとえ

「猫に小判」
以外はほぼおなじみです。
古来より、よほどこの

  • 「言い聞かせ」
    「わからせる」
    「説明」

などは重要だった証拠になるのかな~~と個人的な感想。

「猫に小判」
は同じ意味で
「豚に真珠」
などがあげられます。

「犬に論語」の使い方を場面と例文と会話例で!

犬に論語のイメージ写真

この章では

  • ・「犬に論語」を使う場面。
    ・使い方を短文の例文で。
    ・「犬に論語」を用いた会話例。

を解説します。

「犬に論語」を使う場面は?「犬に論語」

を使う場面以下の表に何点か挙げてみました。

場面➀ 相手の考え方の偏り
場面➁ 意味が理解できない
場面➂ 難しいお話場面
場面➃ 主義が合わない
場面➄ やる気なし

こういう場面って結構ありそうです。

「犬に論語」の使い方を短文の例文で!

以下の例文で。

例文➀ 所詮やる気のない奴には「犬に論語」という言葉が最もふさわしい。
例文➁ 説明してもいいが彼にそれを理解する能力ある?「犬に論語」かもしれない。
例文➂ 今日の会議でのA課長とB課長の論戦はまるで「水と油」、「犬に論語」で理解しようとしない。
例文➃ 新入社員に規律を説明しても「犬に論語」で所詮やる気がなければ無駄。
例文➄ 娘にいくら人生を説いても「犬に論語」で、所詮人生に対する価値観が違う。
例文⑥ 将来を夫婦で話し合っても、向いてる方向が違えば「犬に論語」のようなものだ。

私が今考えている、または経験したことを
「例文」
にしてみました。

「犬に論語」を使った会話例!

犬に論語のイメージ写真

以下の会話例で。

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将来何をやって食っていくんだ?そろそろ時期は迫ってるよ。

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大丈夫考えてるから。お父さんには関係がないから。

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って、余計なことかもしれないけど、きちんと年金かけるところで働かないと。

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ったくもう、うるさいから黙っていて。

どこの家庭の親子もこうなんでしょうかね~~
もうすぐ「四十」(あと数年)に手が届こうとする年齢なのに。
こういう人が年金かけないのに
「不満」
を言うんだべな~

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「犬に論語」の類義語(類語)の似たことわざ!言い換えは「馬耳東風」!

「犬に論語」の

①:類義語(類語)を似たことわざで。
②:「犬に論語」の言い替えとしての諺を解説。

「犬に論語」の類義語(類語)の似たことわざ一覧!

「犬に論語」
の類義語(類語)の似たことわざ一覧。(抜粋)

馬に経文 いくら意見をしても無駄
馬耳東風 人の意見や忠告を聞き流す
暖簾に腕押し ごたえや張り合いがない
猫に小判 価値がわからない者に価値があるものは無駄
馬の耳に念仏 いくら意見をしても効果がない
兎に祭文 いくら意見をしても無駄
犬に星 価値がわからないものに高価なものは無駄
犬に念仏 猫に経いくら意見をしても無駄
犬の前の説教 いくら意見をしても無駄
言い替え 馬耳東風

同じような意味のことわざって結構あるんですね~~

驚きました。
犬にまつわる「ことわざ」も結構あります。

「犬に論語」の言い替えは「馬耳東風」!

言い換えとして適当な諺は

馬耳東風

です。
意味は

「人の意見や批評などに心もとめず聞き流し、全く意に介さないこと」

を言います。

由来も含めてこちらで詳しく解説しました。


とても興味深いです。

「犬に論語」の反対語(対義語)は「一を聞いて十を知る」!

一を聞いて十を知る

「犬に論語」
の反対語を考えてみました。
「何を言っても効き目のないこと」
ですから反対なら、いわなくても理解している見たいな場面。

  • ①:打てば響く
    ②:一を聞いて十を知る

があげられます。
一つ選ぶなら

一を聞いて十を知る

です。
意味は以下の解説。

物事の一部を聞いただけで全部を理解できる。賢明で察しのいいことのたとえ。
(デジタル大辞泉)

確かにこういう方います。
反対語として多くの場面で機能すると思います。
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「犬に論語」を英語で表現!

一を聞いて十を知る

犬に論語」
試しに検索で。
「犬に論語」:Analects for dogs
う~~んこれいいのかな?
他の英訳も

①:wasting one’s breath
②:the Analects of Confucius to a dog

①:wasting one’s breath
(言葉を無駄にする:直訳)
が一番しっくりきます。
短いですし覚えやすいいですね。

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「犬に論語」の思いと感想とまとめ!

「犬に論語」
の上の内容を以下の表にまとめてみました。

➀:意味 どんな道理を説いても無駄なことのたとえ。
➁:語源と由来 犬に論語を説いても無駄なことから
➂:使う場面 会話が成り立たない場面・他
➃:使い方を例文で 新入社員に規律を説明しても「犬に論語」で所詮やる気がなければ無駄。
➄:類語 馬耳東風・猫に小判・馬の耳に念仏・他
⑥:言い替え 馬耳東風
⑦:反対語 一を聞いて十を知る
⑧:英語表現 wasting one’s breath

意味のおさらいです。

いくら道理を説いて聞かせても益がないことのたとえ。
(デジタル大辞泉)

いくら一生懸命に理屈を説いても所詮
「やる気」
「理解しようとしない」
「受け流し」
では時間の無駄。

そのことを説いてる
「ことわざ」
です。

日常でも結構あり得ること。
「この人分かってるふりしてわかってないな!」
という方、多いですね~~

話切り上げて、数日たってまた同じことを聞いてきます。
こういう方も。

「犬に論語」の良いお話!私の人生!

「犬に論語」
の良いお話です。

よくある話。
会社で指導する立場で話をしているときによく確認の意味も込めて

  • 「ここまでどうですか?わかりました?」

と聞くと大体の方が「わかりました」といいます。
個別指導でも、紙に書いて丁寧に設備や電気の理論を説明するのですが同じく

  • 「どう理解できた?」

と聞くと大半の方は
「大丈夫です」
と答えます。

数日たってこの間の復習と称して同じことを。
すると・・たいていの方は、全く忘れてます。

結果、わかってないのです。
「犬に論語」
で私は無駄な時間を過ごしたことになります。

ただ、そこで腐っていては普通の人。
私はこういいます。
「 このことは一度や二度の説明で理解できるわけがないし、そんな甘いものではない」
続けて
「多くの実践を経て初めて見につくもの、ただし反復練習は必要だ」
というのですが。
内心は

「俺の時間返せ!」

の世界です。

「良いこと」
はいつもそれを心がけてるから気にもならないこと。

「どうせわかってないだろうな・・」

です。
きびしいことを言うと、今の方(昔もそうでしたが)はすぐに脱落します。
そんな雰囲気を感じるので、甘いことを言うのですが、返ってだめかもしれませんね。

正直、どう教えていいのか理解に苦しむ場合は結構あります。
そんなことやめてしまいたいのですが‥そうもいかないようです。

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*ヘッダー(最上部)の写真はわたしが撮影した、宮城県の塩賀神社の中にある、塩釜の地の由来になった塩の窯の写真です。

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