意気揚々の意味と使い方を例文で!由来や類語と言い換えと英語表現!

| 意気揚々とは? 意味は、得意で、いかにも誇らしげで、意気高らかな様子。 
 | 

「意気揚々」とは、なかなかいかないな~~
Contents
意気揚々とは?読み方と意味を詳しく!

「意気揚々」
 読み方は「いきようよう」です。
 意味は以下の解説。
得意そうなさま。いかにも誇らしげにふるまうさま。意気高らか。
(日本国語大辞典)
有頂天まではいかなくとも
 「これどうだ?」
 と、言動や誇らしげな振る舞いが、想像できます。
試合に勝ったり、ビジネスが自分の想定通りに、事が運んだりした場合など、場面は多岐にわたるかと。
意気揚々を漢字の分析で!
「意気揚々」
 の意味を漢字の分析で。
 「意気」と「揚々」の二つの2字の熟語を合わせて、成り立つ4字熟語。
 それぞれの意味は以下の解説
「意気」
➀:事をやりとげようとする積極的な気持ち。気概。いきごみ。
➁:気だて。気性。気前。
(デジタル大辞泉)
気概や意気込みのことを言う熟語。
「揚々」
誇らしげなさま。得意げなさま。
(デジタル大辞泉)
誇らし気な気持ちに、意気込みが混じっている状態。
 なんとなくイメージできますね。
意気揚々の語源は史記の晏子之御に由来!
「意気揚々」安しのぎょ
 の語源は「史記」の
 「晏子之御」(あんしのぎょ)
 に由来します。
「史記」は司馬遷の著!
「史記」
 は司馬遷の著作。
 以下の解説。
『史記』(しき)は、中国前漢の武帝の時代に、司馬遷によって編纂された歴史書である。二十四史の一つで、正史の第一に数えられる。計52万6千5百字。著者自身が名付けた書名は『太史公書』(たいしこうしょ)であるが、後世に『史記』と呼ばれるようになるとこれが一般的な書名とされるようになった。
(wikipediaより)
とても有名な書です。
 この書から、多くの言葉が出典しています。
「晏子之御」(あんしのぎょ)とはどんなお話?

このお話は、とても参考になります。
戦国時代の斉の宰相である晏嬰(あんえい、敬称として「晏子」)に使える御者。
 妻が、夫の様子が気になり、窺うと夫は、宰相のいかにも立派な馬車に、傘を立てて4頭の馬に鞭を入れ、意気揚々で甚だ得意げの様子。
 それを見た妻はなぜか、夫の御者に離婚を申し出。
宰相の「晏子」は、謙虚な方なのに、夫がその意をくまず意気揚々な態度のため、たしなめたということです。
 御者は離婚されては、まずいので態度を改めました。
 その御者の態度に気が付いた宰相の「晏子」は、その理由を尋ね、説明に納得した「晏子」は、その御者を「大夫」の位に推薦したというお話。
こんなお話です。
 とてもいいお話。
 なんか、日常でもありそうなお話ですね~~
「晏子之御」が示す戒めを考える!
「虎の威を借る狐」
 という諺がありますが、小物の人は、権力を持つものにへつらい、その後ろでは
 「意気揚々」
 としていそうな印象を受けます。
社長の後ろを歩くと、なんとも周囲に対し
 「意気揚々」
 とした印象を与えるかもしれません。
そんな方いませんか?
他人の権威や、威容に寄りかかって、自分は小者でも得意になる方。
 そんな内容を
- 「晏子之御」(あんしのぎょ)
は示しています。
 戒めになるので、この言葉は肝に銘じましょう。
意気揚々の使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・意気揚々を使う場面。
 ・使い方を短文の例文で。
 ・意気揚々を用いた会話例。
を解説します。
意気揚々を使う場面は?
「意気揚々」
 を使う場面は、勝った、成功した、どうだ?
 自分の成功を誇りたい場面では?
 具体的な場面を、以下に考えてみました。
| 場面➀ | スポーツなどの大会で優勝 | 
| 場面➁ | テストが絶好調 | 
| 場面➂ | 無理だと言われた受注に成功 | 
| 場面➃ | 新技術開発 | 
| 場面➄ | 超速で部長昇進 | 
こんな場面、やはり個人的にも考えたら
 「意気揚々」
 な気分になりそ!
「意気揚々」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
| 例文➀ | 不良率を半分に減らした、新技術を開発した彼は、社内で「意気揚々」としている。 | 
| 例文➁ | 新規の大型受注を成功させた彼は、意気揚々」で、自信がみなぎっている。 | 
| 例文➂ | 彼の、「意気揚々」としていることでも、時がたてば過去の遺物として、徐々に忘れられる。 | 
| 例文➃ | 「意気揚々」としている姿を見ると、家族でも同僚でも、何か誇れる良いことがあったんだべな~~と。 | 
| 例文➄ | 万人ができないことを、出来る人は社会の中で、さりげない所作でも、「意気揚々」としているようだ。 | 
| 例文⑥ | 絶対必要な人材と自負する人間は、どこか社内では「意気揚々」な雰囲気を感じるな~~。 | 
私の経験から、短文での例文にしてみました。
 こういう方もいましたし、ある時期の自分にも重ねてみました。
 「意気揚々」
 な気分は、よく理解できます。
「意気揚々」を使った会話例!
以下の会話例で。

お父さん、なんか「意気揚々」としてるけど、何かいいことでもあった?

お~~今日ボーナス出た!なんぼだと思う?

へ~~それは楽しみ。管理者は私なんだから早く出しなさい!

いいけど、〇〇万円以上だったら、超えた分の1割俺に呉れ!稼いだのは俺だ。
というう、バブルのころのお話。
 あわや3桁に届くかという、金額で驚いたのですが、私の気持ちは
 「意気揚々」
 として、家に帰ったのでしたね。
30代の初めのころのお話です。
 え?いま?
 年収が、その時のボーナス、一時金の合計以下。
「かなしい~~~」
意気揚々の類義語(類語)と言い換えは「得意満面」!

「意気揚々」
 の類語(類義語)は以下。
| 自信満々 | 自信に満ちていて得意げであること | 
| 有頂天 | 得意の絶頂であること。 | 
| 得意満面 | 得意な気持ちが顔いっぱいにあふれる | 
| 意気軒昂 | いきごみが盛んで元気のある様子。 | 
| 意気衝天 | 意気込みが天を突くほどに盛んなこと | 
| 言い替え | 得意満面 | 
他にもありますが、この辺で。
 言い換えとして、適当だな~~と思うのは
「得意満面」
にしておきます。
 多くの場面で、置き換えとして機能すると思います。
意気揚々の反対語(対義語)は「意気消沈」!
「意気揚々」
 の反対語(対義語)を考えてみました。
 何かを、得意になり誇らし気なことですから、その反対なら
 「意気消沈」
 して、落ち込んでる状態を、即考えます。
- ➀:意気消沈
 ➁:垂頭喪気(すいとうそうき)
などがあります。
 一つ選ぶなら、やはりわかりやすい「四字熟語」で
- 「意気消沈」
にしておきます。
 意味は以下の解説。
元気をなくして、しょげること。意気込みがおとろえること。
(四字熟語を知る辞典)
反対語としては、ピッタリなイメージ。
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これは狙って、狙えるものではなさそうに感じます。
 が、そうなれば素晴らしいですね。
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意気揚々を英語で表現!

試しに検索で。
意気揚々:triumphant
この単語でもよさそうです。
 他の英訳も。
➀:elation
 ➁:high spirits
 ➂:triumphant
例文は以下。
They are triumphant.(意気揚々)
 fill with high spirits(意気揚々とする)
 They marched on proudly and triumphantly.
 (彼らは意気揚々と行進した)
(weblio辞書)
いつもながら、素晴らしい表現だと思います。
 とても勉強になります。
意気揚々のいいお話!感想とまとめ!
「意気揚々」
 の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
| ➀:意味 | 得意で、いかにも誇らしげで、意気高らかな様子。 | 
| ➁:語源と由来 | 史記の「晏子之御」(あんしのぎょ)に由来 | 
| ➂:使う場面 | 物事に成功し、または達成し、気分高揚の場面など | 
| ➃:使い方を例文で | 不良率を半分に減らした、新技術を開発した彼は、社内で「意気揚々」としている。 | 
| ➄:類語 | 有頂天・自信満々・得意満面・他 | 
| ⑥:言い替え | 得意満面 | 
| ⑦:反対語 | 意気消沈 | 
| ⑧:英語表現 | They marched on proudly and triumphantly. | 
意味のおさらいです。
得意そうなさま。いかにも誇らしげにふるまうさま。意気高らか。
(日本国語大辞典)
うれしいこと、誇らしげなこと、うまくいったこと、臨時収入でリッチな気分・・「意気揚々」としている気分は、とてもいいもの。
 でも
 「有頂天」
 は禁物。
 また別のものですから、史記の語源になった「御者」のようにならないように、注意しましょう。
「意気揚々」な良いお話!私の人生!
「時はバブル」
 日本中が、好景気に沸きました。
 が・その恩恵を受けた方と、そうでない方がやはりいました。
 私は製造業。
 物を作るのですから、売っておしまいではないので、作るんです。
部品も間に合わなければ、作る人手も足りない。
 毎日残業。
 しかも深夜まで。
 いまなら、勿論アウトです。
しかし、給料は残業手当が、基本給を上回る状態ですから、毎月がボーナス状態で、ほとんどの方が残業していましたね~
 当然、お金に不自由しないので、気持ちは
- 「意気揚々」
たまに休みには、大盤振る舞いで、家族で外食したり、旅行したりしていました。
 ボーナスもとんでもない金額で、驚いたもの。
 しかも花の係長。
人生で、多分一番「意気揚々」としていたな~~と。
 (今思えば)
が・・スカスだ・・弾けててスマタ・・・泡が‥
その後は推して知るべし。
 その後の人生は「意気揚々」ならぬ
「意気消沈」
とまでいかなくとも、沈みそうな気持ちを抑えて・・必死に生きてきたな~~と。
 人間、気持ちもそうだが、人生だって浮き沈みは当然あるもの。
いい時代のお話でした~~
・・・・・・・・・・・・
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語源の由来となった故事など解説しました。
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 *ヘッダーの写真は、私が撮影した庭の草木の、花の写真です。







































