ヘルペスの薬はバルトレックスだけじゃない!ゾビラックス&ファムビル&アラセナを解説

ゾビラックスを詳しく紹介

ゾビラックスはバルトレックスより先に作られたヘルペス治療薬!基本的な効果は同じ

ゾビラックスは、バルトレックスより先に作られたヘルペスの治療薬です。
有効成分はアシクロビルで、基本的な効果はバルトレックスと変わりません。細胞内のDNA鎖に取り込まれて作用します。

抗ヘルペスウイルス薬の構造を見ると、アシクロビルの場合はDNA鎖の3ʼ末端部分にOH基がなく、取り込まれた部位で伸長が停止する仕組みとなります。

バルトレックスの有効成分はバラシクロビルです。バラシクロビルは3ʼ末端にOH基があり、数塩基程度DNA伸長が進んだ後、正常塩基で伸長が停止するという仕組みとなります。

バルトレックスは、ゾビラックスの経口吸収性を改善することで生まれたプロドラッグでもあります。

日本国内では、ゾビラックスはグラクソ・スミスクラインから販売されています。

単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスなどに対し有効な薬です。内用薬(主に注射剤・錠剤)と外用薬(主に軟膏・クリーム・ジェル)に分かれています。内用薬は副作用に気を付けなければなりませんが、外用薬は気を付けるほどの副作用はありません。

用量を守って使う必要があるのは、ゾビラックスもバルトレックスも共通しています。投与は、発病初期に近いほど、効果が期待できます。

ファムビルはバルトレックスのあとに作られた薬!

ファムビルは、バルトレックスが登場した後につくられた薬です。この医薬品は、最初は帯状疱疹の治療目的でのみ使用されていました。2013年に、単純疱疹である口唇・性器ヘルペスにも使用されるようになりました。

作用に関しては、バルトレックスとほとんど同じです。有効成分はファムシクロビルです。バラシクロビルやアシクロビル同様、ウイリアムズの増殖を抑える効果があります。体内に吸収されたあと、ファムシクロビルからペンシクロビルに変化します。

ペンシクロビルは、ヘルペスウイルス感染細胞内において特異的にリン酸化されることで、ペンシクロビル三リン酸となります。作用としては、バルトレックスなどと同様にウイルスのDNA合成を阻害することにより、ヘルペスウイルスの増殖を抑制します。

ファムシクロビルは、海外では英国や米国など約70カ国で承認されているため、医薬品として確立されています。ただ、幻覚や意識障害などの副作用が報告されているため、取扱いには注意点もあることを覚えておきましょう。

用法・用量は成人に対して、1回500mgを1日3回投与する決まりです。この決まりを守って服用しましょう。

アラセナは市販もされているヘルペス治療薬!再発したヘルペスにのみ有効な塗り薬

アラセナは、市販もされているヘルペスの治療薬です。有効成分は「ビダラビン」で、日本では佐藤製薬から販売されています。

市販されている「アラセナS」は、再発した口唇ヘルペスにのみ有効な塗り薬です。

もう1種類、「アラセナA」と呼ばれる医療用医薬品もあります。こちらは病院で処方される医薬品で、ヘルペスのほかに帯状疱疹にも有効です。

市販されているアラセナS・アラセナSクリームは、医療用医薬品のアラセナA軟膏3%・アラセナAクリーム3%と同じ濃度の有効成分を配合しています。
ビダラビンは、塗る量が1回から4回と、少量で効果を発揮するため治療するときに便利です。

クリームタイプのほうが、伸びが良くて目立ちにくいメリットを持ちます。
ただ、通常の軟膏タイプのほうが、より肌の保護をしやすいようになっています。好みで選んで問題はないでしょう。

アセラナSが有効なのは、口唇ヘルペスの再発時のみです。初発の症状は、ヘルペスか他の病気か、自己判断が難しいので、必ず病院で診察を受ける必要があります。そのため、医師による口唇ヘルペスの診断・治療を受けたことのある人だけが、ドラッグストアで購入できます。